「落穂拾い」などで有名な画家Jean-François Milletの名前を日本人は何のためらいもなくミレーというけれど、この読み方はフランス人にとって必ずしも自明のものではないのよ。確かにMilletの地元ではLを発音するそうだけど、専門家でもミエという風に読む人がいるそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 26 février 2018
20世紀の作曲家で「六人組」の一人のDarius Milhaud(エクサンプロヴァンス出身)の苗字を、多くのフランス人がミロー風に発音するわね。それはミヨーではなくてミローが正しいという意味ではなくて、あくまで慣習の話です。プロヴァンスの苗字としてはミヨーになりそうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 27 février 2018
ドミニカ共和国とチェコ共和国はRépublique dominicaine、République tchèqueと呼ばれ、公式には短い呼称をもたないわよ。ドミニカ国はDominiqueと呼ばれます。チェコを示すTchéquieはよく使われるけど、公式のものではないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 28 février 2018
Gratuitという形容詞は「無料の」という意味でいちばんよく使うけど、「見返りを求めない」という意味の用法もあるわね。気をつけてほしいのは「動機のない」という悪い意味での用法で、meurtre gratuitは「動機のない殺人」ということね。不条理と通じるニュアンスがあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 1 mars 2018
Aquariumの発音は[akwaʀjɔm]で、quaとriumの発音に注意が必要ね(「アクワリヨム」風)。意味ではまず「水族館」が思い浮かぶだろうけど、魚を飼う「水槽」の意味でよく使うわよ。ペットショップの看板でよく見かけることばね。金魚鉢はbocal à poissonよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 2 mars 2018
サルヴァトーレ・アダモの「サン・トワ・マミー」という1963年発表の歌の各種EP盤のジャケットを見ると、「マミー」についてはm'amie、ma mie、mamieという3種類の綴りがあるわ。本来的な綴りはm'amieだろうけど、このような揺れがあるのが興味深いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 3 mars 2018
Main couranteは階段の「手すり」のことだけど、警察署の記録簿に記入してもらう一種の「被害届」の意味もあるわよ。19世紀の辞書リトレはmain coulanteを「手すり」の意味で収録しているけど、main couranteの方が普通のようです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 4 mars 2018
【今週の一曲】Grand Blanc – Ailleurs (2018) https://t.co/mBXeOJCKOZ
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 26 février 2018
Bad Nylon – Rappa (2017) https://t.co/eUGSRRRlUR バッド・ナイロンは2015年に結成された女性4人組のモントリオールのヒップホップグループ。題名は日本語のラッパとは関係なくて、ラップの女性形を意図した造語のようだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 26 février 2018
Louis Bertignac – Ces idées-là (1987) https://t.co/A2nNkzPoYk 1986年に解散したロックグループ、テレフォンのギタリスト、ルイ・ベルティニャック(テレフォンでは「サンドリヨン」が代表曲)の最初のソロシングルで最大のヒット曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 27 février 2018
Gaël Faye – Petit pays (2013) https://t.co/9AW5upvRjD ルワンダ生まれのラッパー・作家のガエル・ファイユの「小さな国」という歌だが、これはルワンダのことで、これと同じ題名の小説も好評を博した。ルフランはルンディ語で歌われている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 28 février 2018
Mou – Godbless (2018) https://t.co/Qbjj816ZtZ ムーは「軟弱な男」という名前のアーティストで、鬱病的な歌を歌うアーバンポップだ。最近のフランス人アーティストではシャトンと似たような傾向。普段はコックさんだそうだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 1 mars 2018
Boby Lapointe – Ta Katie t'a quitté https://t.co/5GSaLscraC 1972年に50歳で亡くなったボビー・ラポワントは一種の歌う不条理詩人で、ことば遊びが楽しい歌詞のために根強い人気がある。1964年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 2 mars 2018
Anna Karina – Jamais je ne t'ai dit que je t'aimerais toujours (1965) https://t.co/YJybu0DPgv ヌーヴェルヴァーグを代表するジャンリュク・ゴダール監督の映画、『気狂いピエロ』の一場面。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 3 mars 2018
Mano Negra – Mala vida (1988) https://t.co/XJSUCKkNZZ マニュ・チャオがリーダーだったマノ・ネグラのデビューアルバム『パチャンカ』収録の代表曲。フランスのロックバンドとしては例外的に日本でもある程度人気があった。スペイン語の歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 4 mars 2018