チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の仏題はCasse-noisetteだけど、noisetteは「はしばみ」のことで、「くるみ」はnoixね。Casse-noix(くるみ割り)という単語もあるわよ。木の実の名前は区別するけど、用具の名前としてはそれほど厳密な区別がないようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 12 mars 2018
Je t'aimeとJe t'aime bienを比べると、bienがつかない方が圧倒的に愛の度合いが強いわよ。この場合bienは程度を強めるのではなく「確かに」という意味をもつもので、むしろ「嫌いではない」ということを示していると考えられるかもしれないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 13 mars 2018
Enfantは男女同形の名詞でun enfant, une enfantだけど、これと語源が共通するinfantは女性形がinfanteよ。スペイン王家の長子以外の子供を意味する単語で、infanteは歴史上ルイ14世の王妃マリアテレサについて使わることが多いわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 14 mars 2018
ジッドが最初プルーストの真価がわからなかった理由の一つは、front […] où les vertèbres transparaissaient(椎骨が透けて見えている額[ひたい])という意味不明の表現でつまずいたことだと云われているわ。ジッドでなくても意味がわからないわね!
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 15 mars 2018
C'est tout le mal que je vous souhaiteは、「そのひどいことがあなたに降りかかることを望む」という意味に思えるけど、実際には反対で、「あなたがその幸運を手にすることを祈ります」という意味で使われるわよ。わざと反対を祈る魔術的なことばね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 16 mars 2018
マルセイユの人は嘘つきだという評判があるので、見え見えの嘘をついたり、とても信じられないようなことを云ったりした人に対してEs-tu Marseillais ?と云ってからかうことがフランスではよくあるわよ。マルセイユの人に対して云うと嫌がられます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 17 mars 2018
Parfumは「香水」や「香り」の意味だけじゃなくて、アイスクリームやマカロンの「~味」にもこの単語を使うわよ。マカロン屋でQuel parfum voulez-vous ?と聞かれたら、「何味をご所望ですか?」ということね。片仮名で書くとすればパルファムではなくパルファンです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 18 mars 2018
【今週の一曲】Daphné – Faite à l'envers (2018) https://t.co/HWNZJx6xOL
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 12 mars 2018
Mélissa Laveaux – Nan Fon Bwa (2018) https://t.co/6cdHkObZZk ハイチ系カナダ人の女性歌手メリッサ・ラヴォーはこれまで英語で歌っていたが、サードアルバムでは米国の占領下にあった20世紀前半のハイチの抵抗歌をクレオール語で歌っている。この手のものが好きな人は必聴。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 12 mars 2018
Jean-Luc Lahaye – Papa chanteur (1984) https://t.co/0zrfopfKPk ジャンリュク・ラエーは80年代に人気があった歌手だが、後に少女との性的関係をもったために罰せられる。この甘ったるい大ヒット曲は自分の娘に捧げたものだった。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 13 mars 2018
Alain Chamfort – Les microsillons (2018) https://t.co/mYOG9Olvhc 2018年でソロデビュー50周年を迎えるアラン・シャンフォール。3年ぶりのオリジナルアルバムの冒頭を飾る、ピアノだけをバックにした美しい曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 14 mars 2018
Sourdure – Une fille de quinze ans https://t.co/AcmjUa8cUX 近年のフランスの民謡リヴァイヴァルの中でも異彩を放つミュージシャン、スールデュール。変調させた音のフィドルが異形のアヴァンギャルド民謡。2015年のライヴ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 15 mars 2018
Alain Chabat et Gérard Darmon – La carioca (1994) https://t.co/eXmhfKsQlK フランス人に人気のコメディ映画La Cité de la peurの挿入歌。米映画『ケンタッキー・フライド・ムーヴィー』へのオマージュ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 16 mars 2018
Safia Nolin – D'amour et d'amitié (2016) https://t.co/mxNY8sGo0i ケベックの女性フォーク歌手サフィア・ノランのケベックの歌をカヴァーしたEPから、セリーヌ・ディオンの歌のカヴァー。歌の本来の姿を取り戻す試みだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 17 mars 2018
Jacques Dutronc – L'hymne à l'amour (moi l'nœud) https://t.co/7COuJYyE9v デュトロンの1980年のアルバム『戦争と屁』収録曲「愛の讃歌(俺は馬鹿)」。ゲンズブールの作詞で、罵倒語を並べたもの。今世紀の映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 18 mars 2018