Bêlerという動詞は山羊のように「メーと鳴く」という意味よ。山羊の鳴き声はbêlementで、擬音語はたとえばbêêêね。ジュリアン・クレールやヴェロニク・サンソンのようなビブラートがある声の歌手の歌い方もbêlerと云うけど、これはちょっとした悪口ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 7 mai 2018
フランス語の形容詞は比較級や最上級を示す語尾変化をもたないけど、イタリア語の独立最上級に倣った形容詞がいくつかあるわよ。たとえばricheの最上級に当たるrichissime、beauの最上級に当たるbellissimeなどがあるけど、濫用は避けた方がいいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 8 mai 2018
Beauté(美)とbotté(長靴を履いた)は本来同じ発音ではないのよ。前者の発音は[bote]、後者の発音は[bɔte]で、beau-の母音はbot-の母音よりも狭くて心もち長くなるの。無強勢音節なのでフランスでは混同される傾向があるけど、カナダでは区別する人が多いようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 9 mai 2018
単数形の語末にSがつく名詞はかなりの数あるけど、特にpouls(脈)やpuits(井戸)などに注意が必要かしら。Poulsはpou(しらみ)の同音異義語で、LもSも発音しないわよ。Relais(引継ぎ)は本来単数形にSがつくけど、1990年の正書法改革でSなしも認められたわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 10 mai 2018
「不公平な」という形容詞はpartialで、「公平な」がimpartialね。Partielは「部分的な」という意味なので、混同に気をつけましょう。Tendancieuxは「偏りがある」という意味の形容詞で、公平さを欠く考え方などについて非難するニュアンスとともに使われる単語よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 11 mai 2018
フランスにはアカデミーと呼ばれる団体がたくさんあるけど、単にacadémicienというとアカデミーフランセーズの会員のことよ。アカデミーフランセーズは原則的に終身会員なので、会員はimmortelとも呼ばれます。「終身会員」と「不死」は違うものだけど、大目に見ましょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 12 mai 2018
フランス語で用いられるラテン語の成句にex æquoがあるわ。スポーツ競技や試験などで「同順位、同着」という意味で使います(Ils sont arrivés ex æquo)。発音は[egzeko]で、単語としては二語だけど、まるで一語の単語のように発音するわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 13 mai 2018
【今週の一曲】Lio (feat. Jacques Duvall) – É doce morrer no mar (2018) https://t.co/vsynNkGIzi
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 7 mai 2018
Myth Syzer – Le code (2018) https://t.co/TTppoKd7yU ラフイーヌ、グレムス、ダムソーなどのバックトラックをつくっていたビートメイカー、ミス・サイザーのソロアルバムBisousの収録曲。非常にメローでスムーズである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 7 mai 2018
Tribal Jam – Démarre le show (1997) https://t.co/c2cHHNGc4d フランスのR&Bが試行錯誤を繰り返していた時期にヒットしたボルドー出身のコンゴ系兄弟デュオのトリバル・ジャム。ピーヒャラいうシンセサイザーなどが当時の意匠だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 8 mai 2018
Barbara Carlotti – Voir les étoiles tomber (2018) https://t.co/F3HmdtIv2k バルバラ・カルロッティの夢をテーマにしたアルバムMagnétiqueの収録曲。軽快なポップスだが、落ち着きを感じさせる大人の音楽である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 9 mai 2018
Bernhari – Toujours, toujours (2016) https://t.co/tnf3CSxgcH ベルナリはモントリオールのミュージシャン、アレクサンドル・ルクレールベルナールのソロ。ピーター・ピーターと似た傾向のメランコリックなインディポップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 10 mai 2018
Stacey Kent – Les eaux de mars (2010) https://t.co/NVqdTp9euK 米国のジャズ歌手ステーシー・ケントの2010年のフランス語アルバムRaconte-moiから。ムスタキがジョビンの「三月の水」にフランス語詞をつけて歌ったもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 11 mai 2018
Indochine – Tes yeux noirs (1986) https://t.co/5fVMX7g07h アンドシーヌの1985年発表のサードアルバム『3』からのシングル曲。セルジュ・ゲンズブール監督のクリップにはエレナ・ノゲラが出ていた。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 12 mai 2018
Taxi Girl – Mannequin (1980) https://t.co/pKH9oIrRgJ 後にCherchez le garçonというヒット曲を放つタクシー・ガールのデビュー曲。ヴォーカルが不安定だが、当時のポストパンク~ニューウェイヴ特有の青い感じが最高である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 13 mai 2018