Vis-à-visという単語は「向かい合って」という意味だけど、このvisは「顔」の意味の古い男性名詞ね。今のフランス語のvisageはこれに接尾辞をつけたものよ。想像がつくだろうけど、visage(顔)とvoir(見る)は語根が共通するのよ。女性名詞のvisは「ビス」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 18 février 2019
映画のことをしばしば「第七芸術」(le septième art)と呼ぶわね。映画以外には漫画(bandes dessinées)が「第九芸術」(le neuvième art)とたまに呼ばれることがあります。これ以外の芸術ジャンルについてはあまりこの種の言い換えをしないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 19 février 2019
日本語では「オート」を「自動」の意味でよく使うけど、フランス語の造語成分のaut(o)-は「自動」よりも「自分」を意味することの方がずっと多いわよ。Président autoproclaméは政治情勢が混迷を極める国で自分が大統領であると名乗りを上げた人のことね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 20 février 2019
Vespasienneは古い型の男性用公衆便所だけど、この単語は有料公衆便所をつくったとの伝承がある紀元1世紀のローマ皇帝ウェスパシアヌスの名前から来ているのよ。80年代以後は男女共用のsanisetteと呼ばれる公衆便所に取って代わられました。 pic.twitter.com/eiwDEwXLiw
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 21 février 2019
Tristeは日本語の「悲しい」とは少しニュアンスが違う場合があるわよ。たとえば寂れた観光地に行ってC'est un peu triste iciと云うことがあります。Un peu tristeをtristounetと云ったりもしますが、「寂しい」よりも嫌なネガティヴな感覚です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 22 février 2019
Zenという日本語の「禅」から来た単語は形容詞(不変化)として用いると「何事にも動じないで落ち着いている」ことを意味するわよ。このような態度はzénitudeです。日本人は「日本の禅と違う」と感じるようだけど、禅僧の一休さんが「あわてない、あわてない」と繰り返す感じだと思うわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 23 février 2019
レコードのA面、B面のことはface A, face Bというわよ。Face cachée de qqnはface cachée de la lune(月の裏側)という表現を踏まえたものなので、「~の隠された顔」とするよりも「~の裏の顔」とした方がいいと思うわ(二面性が問題)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 24 février 2019
【今週の一曲】Marvin Jouno – Sur Mars (2018) https://t.co/oTpXHfrCws
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 18 février 2019
Leïla and the Koalas – Mon pa (2018) https://t.co/yFboOivAxx 『ヌーヴェル・スタール』でカメリアジョルダナと同期だった人のグループ。ブルターニュ出身だが、ケルト風味よりもアメリカーナ風味が勝るフォークを歌う。結構本格派。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 18 février 2019
Peter Kitsch – ABC pour casser (1996) https://t.co/8FhU8MZXlB ピーター・キッチュは1974年生まれのミュージシャン。フランスには珍しいファンク色が強い音楽。このヒット曲はキッチュの一言で切り捨てるには惜しいかも。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 19 février 2019
Danielle Messia – De la main gauche (1982) https://t.co/DIhyiEqUP7 1985年に28歳の若さで白血病で亡くなった激情派女性歌手の代表曲。マイノリティに対する思いを左手に込めた人気曲。優れたヴォーカリストだった。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 19 février 2019
Christophe – Succès fou feat. Nusky & Vaati https://t.co/CJ88ayQ5q1 1945年生まれのクリストフの2019年発表のデュエットアルバムから、ラップデュオのナスキー&ヴァアティをゲストに迎えた1983年のヒット曲の再演。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 20 février 2019
Frédéric Lo – La clairière (2018) https://t.co/izD2VKYgJM 故ダニエル・ダルクの共同作業者として知られるプロデューサー、フレデリック・ローの驚きのソロ作から。ニューウェイヴを思わせる音とメロディだが、この深みはさすが。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 21 février 2019
Loïs Andréa – In (1998) https://t.co/yvszG6cTdR ロイス・アンドレアは忘れられた女性R&B歌手の一人。R&Bとダンスの中間を歌うコンセプトが中途半端だったが、今聴くと特に悪いところはない。映画『ヤマカシ』で使われている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 22 février 2019
Hyacinthe – Ultratechnique (2019) https://t.co/wWTHUPLg1W 悲しいラップによって昨今のフランスのラッパーの中でも異彩を放つヤサントのセカンドアルバムRaveからの先行曲。脱ヒップホップ、脱アーバンミュージック的な音のラップだ。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 23 février 2019
Wallen – Mes rêves https://t.co/r0DzwFFKox アブダルマリックの妻でもあるR&B歌手ワレンが、2001年の最初のヒット曲を2018年にオーケストラをバックにしたスペシャルコンサートで歌ったもの。本格的なカムバックが期待されている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 24 février 2019