なぜか21世紀に入って日本で有名になったヴォルテールの「あなたの意見には反対だが云々」のような「典拠が疑わしい引用」のことをcitation apocrypheというわよ。キリスト教でles Apocryphesは特にユディト書やトビト書などの聖書の「外典」を意味するわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 8 juillet 2019
Dernierという単語は「最後の」という意味の形容詞として覚えているだろうけど、名詞としては直前に出てきた名詞をce dernierやces derniersなどで受けるほぼ代名詞のような使い方があるわよ。これはフランス語で文章を書くときにとても便利な単語なので活用しましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 9 juillet 2019
フランス語で「安楽死」のことをeuthanasieというわよ。ギリシア語で「死」を意味するthanatosから来た-thanasieに「よい」を意味する造語要素eu-がついたものね。精神分析用語のエロスとタナトスはフランス語でもérosとthanatosです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 10 juillet 2019
植物の「科」の名前によく使う接尾辞が-acéesよ。代表的なものにはcucurbitacées(ウリ科)、graminées(イネ科)、liliacées(ユリ科)、rosacées(バラ科)などがあるわね。Plantes herbacéesは「草本植物」のことよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 11 juillet 2019
「お忍びで」という意味でよく使う副詞にincognitoがあるわよ。イタリア語から来た単語で、発音は普通[ɛ̃kɔɲito]ですが、GとNを分けて発音する[ɛ̃kɔgnito]もありえます。ときにanonymatに近い「身分を隠すこと」の意味の名詞として使うこともあります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 12 juillet 2019
コロン(deux-points)やセミコロン(point-virgule)の使用法は日本人にとって難しいわね。もし使用法をちゃんと理解していないのなら使わない方が無難よ。まったく使う理由がないのに、かっこいいかもと思ってこれらの記号を使うのはちょっと恥ずかしいわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 13 juillet 2019
Avecは本来前置詞だけど、くだけた話しことばでは「一緒に」という意味の副詞として使うことがあるわよ。たとえばサンドイッチ屋でJe voudrais une canette de coca avec(コカコーラも一緒にお願いします)という風に使ったりします。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 14 juillet 2019
【今週の一曲】Jeanne Cherhal – L'an 40 (2019) https://t.co/MfWmazg5Z2
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 8 juillet 2019
Clara Ysé – Le monde s'est dédoublé (2019) https://t.co/dClm9U1LZL クララ・イゼことクララ・デュフールマンテルはシアトリカルな歌い方が特徴的な歌手。溺死した母親へのオマージュ。プログレ好きは大興奮でしょう。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 8 juillet 2019
Tom Frager – Lady Melody (2009) https://t.co/ym5LoHfwf1 トム・フラジェはセネガル生まれグアドループ育ちのサーフィンチャンピオン。サーフィンを辞めた後はレゲエ調のポップスを歌っている。いわばサーフィン版ヤニック・ノア。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 9 juillet 2019
Renan Luce – On s'habitue à tout (2019) https://t.co/kN2tKKBHHF 2007年のヒット曲La lettreで有名なルナン・リュスの4枚目のアルバムから。正直なところ期待していなかったが、流麗で上品な佳作で驚いた。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 10 juillet 2019
Simon Polaris – Je vais bien, ne t'en fais pas (2019) https://t.co/5MuuhD1ysR シモン・ポラリスはアヴィニョン出身のポール・デュシュマンの変名で、これはセカンドアルバムの収録曲。メランコリックな青年風。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 11 juillet 2019
Jeanne-Marie Sens – En plein cœur (1973) https://t.co/VZJiBLdW18 ジャンヌマリー・サンスは1937年生まれで、70年代に歌手として活動した。これは素朴な社会意識を歌った歌。歌手を引退した後に編集者になった。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 12 juillet 2019
Alex Beaupain – Cours, camarade (2019) https://t.co/IN8qrumGIo 1974年生まれのシンガーソングライター、アレックス・ボーパンの3年ぶり6枚目のアルバムからの先行曲で、1968年5月革命のスローガンの一つを題名にしたもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 13 juillet 2019
Claude Nougaro – Toulouse https://t.co/S0mbJuU5Pe クロード・ヌガロ(1929-2004)の代表曲の一つで、故郷の町トゥールーズを歌ったもの(1967年発表)。モーリス・ヴァンデールがピアノを弾いている1978年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 14 juillet 2019