英語の語彙の3分の2はフランス語から来ているとも云われるので、20世紀初頭の有名政治家ジョルジュ・クレマンソーは「英語なんてフランス語の発音を悪くした言語でしかないよ」と云ったそうよ。今や英語が得意なフランス人政治家も少なくないけど、英語に対する軽蔑心をもった人もまだいるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 6, 2020
「閏年」のことはannée bissextileというわよ。Bissextilは「6を二度繰り返す」という意味だけど、ユリウス暦においては閏年に28日ある2月の23日を二度繰り返していたそうなの。この2月23日が3月1日の6日前に当たることからこの単語が生まれたらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 7, 2020
Fenêtre(窓)のアクサンシルコンフレクスはEの後にあったSの消失を示す記号だけど(ラテン語はfenestra)、「窓から突き落とす」という派生語の動詞défenestrerなどでは語源上のSが現れて発音されるわよ。この記号を用いる単語でよく見られる現象ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 8, 2020
Effigieという単語は硬貨やメダルの表の「肖像」の意味でよく使われるけど、かつて欠席判決(contumace)において逃亡犯の代わりに刑罰を受けた「人形(ひとがた)」という面白い意味があるわよ。たとえばサド侯爵も欠席裁判で死刑判決を受け、人形が処刑されているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 9, 2020
ラテン語のschola(学校)とフランス語のécoleを比べると、SがÉになったように見えるけれど、順序としては、語頭の子音の連続が発音しづらいのでまずEが添加され、後にSが消えたのよ。「星」(stella→étoile)、「はしご」(scala→échelle)も同様ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 10, 2020
魚のフグはフランス語でもfuguということが多いわよ。フランス語にとっては外来語なので通常のフランス語の発音規則には従わず、[fygy]ではなくて[fugu]と発音します。楽器のウクレレ(ukulélé)は[ukulele]や[jukulele]と発音されるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 11, 2020
「帆立貝」のことをフランス語でcoquille Saint-Jacquesというわよ。有名なスペインの巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステラ、フランス語でSaint-Jacques-de-Compostelleを目指す巡礼者が帆立の貝殻を身につけることから来た名前ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 12, 2020
【今週の一曲】Alaclair Ensemble – Mets du respect dans ton bac (2019) https://t.co/5MMq3Xtu04
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 6, 2020
Johnny Tchekova – Parfum West Coast (2019) https://t.co/oyS4BKfvgQ ジョニー・チェコヴァはストラスブール出身のミュージシャン、グレゴリー・ペルティエのプロジェクト。シベリアの若者がロックスターを目指して西欧に向かう物語。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 6, 2020
Bob Azzam – Mustapha https://t.co/6F97ut9I5I ボブ・アッザムはレバノン系エジプト人で、1960年代初頭のフランスでオリエンタル歌謡のヒットを放った。この「ムスタファ」は日本でも坂本九らの歌でおなじみ。1972年のテレビ映像。
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Hoshi – Amour censure (2019) https://t.co/fMMxVO4mnM 星ひでこことマチルド・ジェルネールは1996年生まれの女性歌手。同性婚に反対する保守系デモに抗して、「検閲が必要な愛は存在しない、真心からの愛しか存在しないのだから」と歌う歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 8, 2020
Mara – Foufoune (2019) https://t.co/LDWU60YJML マラはジュネーヴ出身の女性DJでダンスホール歌手。フランスのラジオ局ムーヴで毎週火曜日に一時間のミックスを放送している。この曲の曲名は女性器を意味する隠語で、挑発的な内容の歌。
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Erza Muqoli – Je chanterai (2019) https://t.co/KXYaZGqqmb エルザ・ミュコリはガキンチョグループ、キッズ・ユナイテッドの元メンバー。2005年生まれで両親はコソヴォ人。ソロデビューアルバムは人気歌手ヴィアネの詞曲によるもの。
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Cyril Mokaiesh – Beyrouth (2019) https://t.co/R0vdtcN4Jx 1985年生まれの熱い社会派シンガーソングライター、シリル・モカイェシュの4枚めのソロアルバム『パリ、ベイルート』から。パリ生まれだが、父親はレバノン人とのこと。
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No Sé & Ménélik – Quelle aventure (1995) https://t.co/cmtnD37J6a フランスのラップの黄金時代と呼ばれる90年代を代表するメネリクのヒット曲。イタロディスコのピノ・ダンジオMa quale ideaをサンプリング。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 12, 2020