「すみません」の意味でJe m'excuseというのをよく耳にするわね。よく考えてみると、これは「私は私を許す」という意味でちょっとおかしいように思われます。辞書にはs'excuserのところに「謝罪する」の意味が載っているので間違いではないけれど、それでもやはりExcuse(z)-moiと言った方がいいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 4, 2020
接続法大過去は条件法過去第2形として用いることがあるけど、その中でもわりとよく使うのがQui l'eût cru ?という表現よ。驚くべき出来事、画期的出来事について「こんなことがありうるだなんて誰が信じていたでしょうか」という意味で使います。アクサンシルコンフレクスを忘れないように。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 5, 2020
中級者でも意外に間違えている人が多いのが、absentやobtenirなどの発音ね。これらの単語の中のBは後ろの無声音(SかT)の影響で無声化し、BではなくてPを発音します。これとは逆に、subsisterにおいてはBがBの音を保り、後ろのSの方が濁ってZに変わるわね。Subsidiaireは両方の発音がありうるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 6, 2020
「生まれる(naître)」は活用が難しい動詞の一つだけれど、特に単純過去のje naquisという形が意表を突くわね。「生き返る(renaître)」は活用がnaîtreと同様よ(je renaquis)。この動詞の過去分詞rené(e)は人名にもなっているけど、この名前は洗礼によって新しい生命を与えられたという意味らしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 7, 2020
日本では「平均」ということばに否定的なニュアンスがないけれど、フランス語のmoyenはそれと比べると悪いイメージになるわよ。C'est un étudiant moyenは「平均的な学生だ」というよりも「特に成績がよくない学生」というニュアンスになるわね。「平均値」の意味では女性名詞moyenneを用います。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 8, 2020
Lyriqueという形容詞は声楽に関する意味でよく使うわよ。たとえばchanteur lyriqueあるいはartiste lyriqueは「オペラ歌手」の意味で、chant lyriqueが「声楽」の意味になるわね。このlyriqueという単語は楽器のla lyre(竪琴)から来ていて、古代ギリシアローマのイメージがあります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 9, 2020
植民地(colonie)の「入植者」はcolonだけど、アクサンシルコンフレクスがついたcôlonは「結腸」のことよ。厳密には[kɔlɔ̃]と[kolɔ̃]で発音が違うわ(狭いOは心持ち長め)。後者と通じるcolique(癪、差し込み)やcolite(結腸炎)にはアクサンシルコンフレクスがつきません(Oは広いO)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 10, 2020
【今週の一曲】Bertrand Burgalat – Vous êtes ici (2020) https://t.co/OPESJo4pJK
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 4, 2020
Fanny Polly – Isolés (2019) https://t.co/0ftxJJwU8s ファニー・ポリーは南仏出身の女性ラッパーで、これは2019年発表のデビューアルバムToute une histoireの収録曲。これは物乞いをするホームレスの心情を歌った真摯な曲である。ケニー・アルカナと同様の真っ直ぐさを感じさせる。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 4, 2020
Manu Chao – Clandestino (1998) https://t.co/sUodrSRTDH パンクバンドのマノ・ネグラが解散した後、リーダーのマニュ・チャオが最後の作品のつもりでつくったソロアルバムのタイトル曲。本人の予想と違って、マノ・ネグラ以上の成功作となり、マニュ・チャオは引退を考え直した。(スペイン語)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 5, 2020
Caballero & JeanJass – Un cadeau (2020) https://t.co/o0Asr2oQoC ベルギーの人気ラッパーデュオ、カバリェロ&ジャンジャスのさまざまなゲストを迎えたミックステープHigh & Fines Herbes(二人のインターネット番組の題名)から、ロメオエルヴィスとスリムカを迎えた曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 6, 2020
Marie-Gold – Jack + Pousse ta luck (2020) https://t.co/e5RmeVCx48 マリーゴールドはモントリオールの女性ラッパーで、以前バッド・ナイロンというラップグループのメンバーだった。これはデビューアルバムRègle d'or収録の2曲。2曲目の方がポップで親しみやすいだろう。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 7, 2020
Kayna Samet – Écorchée vive (2005) https://t.co/nKvmPqWWQ5 カイナ・サメットことマリカ・ズビールは1980年ニース生まれのアルジェリア系フランス人R&B歌手。男性ラッパーのコーラスで重宝されるタイプの歌手で、ソロ歌手としては残念ながら今ひとつ成功していない。これは悲痛なバラード。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 8, 2020
Les Yeux d'la tête – Danser https://t.co/d5TbGe8fdB フランスの大衆音楽の伝統を引き継いだ社会派グループ、レズィユドラテットの2016年のアルバムLiberté chérieの収録曲。2020年のコロナ禍による自宅隔離期に撮影したクリップで、家で踊ろうというメッセージになっている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 9, 2020
Petula Clark – La gadoue (1966) https://t.co/pwum5ZELxa 英国人歌手ペトゥラ・クラークにはフランス語の歌も多いが、これはセルジュ・ゲンズブールの詞曲によるヒット曲。1996年にジェーン・バーキンがレ・ネグレス・ヴェルトをバックにしたカヴァーでヒットさせた。1967年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 10, 2020