動詞によって従属節がà ce queやde ce queに導かれることがあるわね。たとえばJe m'attendais à ce que tu viennesやIl s'étonne de ce que je ne sois pas au courantなどの場合よ。この接続詞のqueを関係代名詞のqueと混同したら駄目よ(Je m'adhère à ce que tu proposes)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 18, 2020
近年英語の人称代名詞theyがheやsheの代わりに用いられることがあるけれど、フランス語でも同様の言語内の性差を解消しようとする流れがないわけではないわ。ではil(s)とelle(s)の代わりに何を用いるかというと、iel(s)という新語です。今は過渡的な実験だけど、これからどうなるのか注意が必要ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 19, 2020
ロワール川といえば日本では普通フランス最長の川la Loireのことを指すけど、男性名詞のle Loirもフランスの地理において重要な川よ。二つの県名、le Loir-et-Cherとl'Eure-et-Loirにこの川の名前が使われているわね。「オオヤマネ」という動物を意味するloirという男性名詞の普通名詞もあるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 20, 2020
「私は賛成です」や「私は反対です」のことをJe suis pourやJe suis contreのような単純な言い回しで云うことができるわよ。理窟っぽい人は、pourもcontreも前置詞なのだから、後ろに何もついていないのが宙ぶらりんで居心地が悪いと感じるかもしれないけれども、話しことばでよく使う言い回しよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 21, 2020
箱や袋の開封口にOuverture facileとよく書いてあるわね。教室内では「簡単な開封」で十分だけど、翻訳としては「ここから簡単に開けられます」などにする必要があるでしょうね。Ouverture facile, ce n'est jamais facile à ouvrir(ここから簡単に開けられますと書いてあっても絶対簡単に開かない)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 22, 2020
Parentsは複数形で「両親」の意味だけど、単数形で男女があるparent(e)は基本的に「親」の意味ではなくて「親戚」の意味で使うわね。ただしたとえば行政用語のparent isoléは片親家庭の「片親」のことで、母子家庭の場合でも通例男性形を用います。「親」の意味で使う単語にはgéniteurもあるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 23, 2020
「天然痘」のことはvarioleというけれど、18世紀まではもっぱらpetite véroleと呼ばれていたわよ。これに対してgrosse véroleは「梅毒」のことで、今はsyphilisと呼ばれます。Varioleとvéroleは語源が同じだけど、語源が共通する単語にvaricelle(水疱瘡)があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 24, 2020
【今週の一曲】Marie-Gold – Mémoire (2020) https://t.co/IvBT4i81Qi
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 18, 2020
Marie Plassard – Ivre (2020) https://t.co/aroJl9Gev3 マリー・プラサールはラッパー、ディノスの曲No Loveにフィーチュアされていた女性ヴォーカリストだが詳細は不明で、これが最初のオリジナルソロ曲らしい。これはメランコリックなバラードだが、ヒップホップサウンドのR&Bである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 18, 2020
Preston – Phoenix (2020) https://t.co/VHdNePYtsG オーレリー・プレストンは1992年生まれの歌手。リアリティショー2本に参加した泡沫タレントだが、名前をプレストンだけに変えてアーバンポップに挑戦している。泡沫タレントカテゴリーでは頑張っている方だが、音にちょっと元気がない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 19, 2020
Yelle – Je t'aime encore (2020) https://t.co/ifXEEFre6t イェルはフランス国外では人気が高いフランス人アーティストだが、フランスでは長らく忘れられた存在になっていた。そんなイェルがフランスに対する片思いを歌った歌。イェルの歌では初めて心に触れる歌だと云えるだろう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 20, 2020
Flavia Coelho – Bonne nouvelle (2020) https://t.co/qLrDHY976x 1980年リオデジャネイロ生まれのブラジル人歌手、フラヴィア・コエリョは2006年以後フランスに住んで活動している。これは新型コロナウィルス流行に伴う自宅隔離を肯定的に捉えたトークオーヴァースタイルの歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 21, 2020
Princess Aniès – Au carrefour de la douleur (2008) https://t.co/RCi0hgYokf プランセス・アニェスことアニェス・ブルデルは1978年生まれで台湾にルーツをもつ女性ラッパー。これはダルフール問題を扱った歌で、CDには彼女がチャドの難民キャンプを取材したドキュメンタリーDVDが付属していた。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 22, 2020
Demi Portion – 1990 (2020) https://t.co/uU7HRqu3aj ドゥミ・ポルシオンことラシッド・ダイフは1983年南仏セット生まれのラッパー。フランスのラップの黄金時代と呼ばれる1990年代風の音のラップである。いってみればフランス流のオールドスクールという感じだろう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 23, 2020
Teri Moïse – Je serai là (1996) https://t.co/5lp8j4PeKo テリー・モイーズ(1970-2013)はハイチ系移民の米国人歌手。デビューアルバム収録のLes poèmes de Michelleとこの曲だけがヒットした。繊細な感覚をもった歌手だったが、失意のうちに自殺したとされる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 24, 2020