フランス語の「隠語」のことをargotというけれど、この単語は基本的に単数形で用いるのよ。つまりargotは個々の単語のことではなくて、隠語の総体を指すの。よって「それは隠語です」と云うときはC'est de l'argotと云う方がC'est un argotと云うよりも普通ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 10, 2020
「私は大学でフランス語を勉強(専攻)しています」をフランス語に訳すとJ'étudie le français à l'universitéだけど、同じ内容をJe suis étudiant(e) en françaisということもできて、こっちの方がさらっとしているわね。日本語文の動詞をフランス語では名詞にするとすっきりする場合があるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 11, 2020
フランス東部のベルフォール(Belfort)の発音についてベルフォールのフランス人の先生に聞いたら、「市内の人はベルフォールというが、郊外にLを発音しないベフォールという読み方をする人がいる」と云っていたわ。市内は人の移動が多いので標準語化するけれど、周辺部に方言の発音が残るのかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 12, 2020
Remords(単数形にSがつく)とregretは辞書を引くと両方とも「後悔」だけど、同じ意味ではないのよ。たとえばIl vaut mieux avoir des remords que des regretsという言葉は、「やらないで後悔(regrets)するよりもやって後悔(remords)した方がいい」という意味なの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 13, 2020
フランスのテレビでベルギーの首都を「ブリュクセル」と呼ぶのを聞いて、とたんに「フランス語ではブリュクセルという発音が正しい」と思い込んでしまう人がいるわね。でももしブリュクセルが正しいのだったら、日本でも最初からブリュクセルといっているはずよ。「新しい真実の発見」には気をつけて。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 14, 2020
Enceinte(妊娠した)という形容詞は女性形だけで男性形をもたないので、虚構や冗談などで男性に使う場合はどうしたらいいのかよくわからないわね。それ以外の場合でも、Un membre de la famille royale est enceinteのような文は文法的に正しくないと感じられるわね(Le Bon Usage)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 15, 2020
フランスのチーズスプレッドにLa vache qui ritがあるわね。「笑う雌牛」という意味の名前で、実際に笑う雌牛のイラストが使われているけど、実はこの名前はワグナーのLa Valkirie(ワルキューレ)のもじりなのよ。最初は第一次大戦中にドイツに対抗してつくられた兵站部隊のキャラクターだったの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 16, 2020
【今週の一曲】Iliona – Moins joli (2020) https://t.co/WBDvQX7iOX
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 10, 2020
Lonepsi – Je ne sais pas danser (2020) https://t.co/8zViK2OsU4 ロネプシことリンド・ガルジューロは、ラップに分類される近年のフランスのミュージシャンの中でも際だって個性的な存在。弾き語りフォークのような雰囲気の内省的なラップだ。Toutes les nuits du mondeというEPから。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 10, 2020
Les Olivensteins – Euthanasie (1979) https://t.co/Fa1ySxfZEH レゾリヴェンスタインは1979年に3曲入りEPをたった一枚だけ出したルーアン出身のパンクバンドだが、カルト的な人気がある。2011年に旧録音のコンピレーションアルバムが出て、2016年に初めてのオリジナルフルアルバムを出した。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 11, 2020
AaRON – Les rivières (2020) https://t.co/HmWNPRx81p ArRONは2006年に映画Je vais bien, ne t'en fais pasの主題歌U-Turn (Lili)がデビューヒットになった男性二人組。4枚目のアルバム収録のこの曲は珍しくフランス語の歌である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 12, 2020
Épilexique – Trump la mort (2020) https://t.co/kWbvsvpixG エレクトロパンクの男女デュオ、エピレクシックのデビューアルバムCérébro Dancingから。セクシー寿司とブリジット・フォンテーヌとクラスが合体したような不健全な雰囲気。気分が悪くなるようなクリップで、悪趣味が好きな人向け。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 13, 2020
Marie-Blanche Vergne – La veuve du hibou (1970) https://t.co/0gZYthweBk マリーブランシュ・ヴェルニュ(1934-1989)は歌手・女優。この「みみずくの未亡人」という歌は、バックがパトリック・ヴィアン(ボリスの息子)のグループ、レッド・ノイズで、のどかな歌が突然フリーキーに変貌する珍品。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 14, 2020
Klub des Loosers ft. Alexis Fugain – Comme eux (2020) https://t.co/4AVh6jMZEy ラッパーのクラブ・デ・ルーザーがマニアックなサイケポップグループ、ビッシュのアレクシ・フュガン(ミシェル・フュガンの息子)を迎えた一曲。ラップとソフトロックの異色の共演だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 15, 2020
Mike Brant – Qui saura (1972) https://t.co/gAmfHVWtQ6 イスラエル出身の歌手マイク・ブラント(1947-1975)の大ヒット曲。イタリアのグループ、リッキ・エ・ポーヴェリのChe saràのフランス語カヴァー。アイドル的人気があったが、飛び降り自殺した。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 16, 2020