Coconは「繭」という意味の男性名詞だけど、よく比喩的な意味で用いるわよ。S'enfermer dans son coconは「自分の殻に閉じこもる」という意味で、cocon familialはまだ自立していない子供や若者を守ってくれる家族のことを意味するわね(Il a quitté le cocon familial à l'âge de dix-huit ans)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 31, 2020
「大河小説」のことをフランス語でroman-fleuveというけど、長大な小説は古くからあったとしても、この単語は20世紀初頭のロマン・ロランの小説『ジャン・クリストフ』について用いたのが最初と云われているわ。日本語の「大河小説」はこの単語の訳語なのでしょう。「大河ドラマ」も同じ発想ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 1, 2020
18世紀の英国の小説『ロビンソン・クルーソー』はフランスではRobinson Crusoéの題名で知られていて、読み方は「ロバンソン・クリュゾエ」風よ。フランス語訳としては19世紀の作家ペトリュス・ボレルのものが有名で、作者名の表記がDaniel de Foëだったわ。普通はDefoeという表記ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 2, 2020
昔の日本のアニメ『名犬ジョリィ』の原作の題名はBelle et Sébastienよ。ベルだと犬の名前じゃなくて呼び鈴みたいだからジョリィになったのかしら。スコットランドのベル・アンド・セバスチャンはここから名前をとっているわね。原作者のセシル・オーブリーは『情婦マノン』の主演女優だった人。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 3, 2020
Pisteという名詞は動物の「足跡」のことで、自転車場の走行トラックやスキーのゲレンデの意味にもなるけど、捜査の「手がかり」などの比喩的な意味でもよく使うわよ。Dépistageという単語はよく病気を見つけるための「検診」の意味で使います(dépistage du cancer)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 4, 2020
普通名詞の発音は辞書を見ればわかるけれど、固有名詞の発音はフランスの辞書に載っていないことが多いわね。ある読み方をするフランス人がいたからといって、たとえそれがラジオでもテレビでも、その発音が絶対に正しいとは限らないわ。できるだけ疑問をもって調べるようにしましょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 5, 2020
「よい本であればあるほど読者が多くなる」という文は、Plus un livre est bon, plus il a de lecteursになるわね。Bonの比較級は普通meilleurだけど、このような場合はplus bonという形になります。後半はplus de lecteursのplusが前に出ているので、desではなくてdeなのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 6, 2020
【今週の一曲】Clou – Comme au cinéma (2020) https://t.co/J8f9cvCmPz
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 31, 2020
David Walters – Pa lé ft. Ibrahim Maalouf (2020) https://t.co/HTb2hrHt9E マルセイユのダヴィッド・ワルテルス(ウォルターズ)はクレオール文化に根づいた洗練された音楽をやる。サードアルバムSoleil Kréyol収録のイブラヒーム・マアルーフのトランペットをフィーチュアした曲。(クレオール語)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 31, 2020
Céphaz – Depuis toi (oh, oh) (2020) https://t.co/QmwZQQVgGe セファーズはガーナ生まれだが、南アフリカ、マイヨットで少年時代を過ごして、17歳のときにフランスのサンテチエンヌに来たという。アフロポップのニュアンスはなく、多少フォーキーなごく普通のポップスである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 1, 2020
Matthieu Chedid "-M-" – Croîs au printemps (2020) https://t.co/FHnUpdWMXv -M-ことマチユ・シェディッドがフランスのコロナ禍に伴う自宅隔離の終了後に発表した曲。「春に育て」という題名は「春を信じろ(Crois au printemps)にかけてある。希望を感じさせるいい曲だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 2, 2020
Django – Fury (2020) https://t.co/tye1p8OE5d ジャンゴことラザール・ヴァシュテールは幅広いスタイルをもったラッパーで、そのためにしばしば曲毎に他のラッパーの真似をしているという批判を受けていた。これは極めて簡素なバックトラックで、不穏で暴力的な雰囲気を醸し出す一曲だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 3, 2020
Les Malheurs de Sophie – Tout tombe (2016) https://t.co/HIvh24zlSY フランスの児童文学の古典、セギュール伯爵夫人作『ソフィーの不幸』の2016年の実写版映画の主題歌。アレックス・ボーパン作で、ラ・グランド・ソフィーが子役のキャロリーヌ・グランと歌ったもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 4, 2020
Joanna – Viseur (2020) https://t.co/045yWHtuLX ジョアナはブルターニュのレンヌ出身のR&B歌手。2018年の曲Séductionで注目され、2020年初頭にファーストEP、Vénusを出したが、これはそれに続くシングルである。相変わらず官能的な雰囲気だが、これまでよりもポップな広がりが感じられる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 5, 2020
Annie Cordy – Cho ka ka o (1985) https://t.co/1Nnzpc8hco アニー・コルディは1928年ベルギー生まれの歌手。レヴューやミュージックホールで活躍し、『ハロー・ドーリー』のフランス語版が代表作だった。70年代後半から80年代にかけては子供向けの楽しい歌で親しまれた。2020年9月逝去。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 6, 2020