「葬式」の意味で使う単語にenterrement、funérailles、obsèquesがあるわね。後の二つは複数形だけで使う女性名詞よ。いちばん普通に使うのはenterrementだと思うけど、後者二つは儀式のニュアンスが強く、特に公的人物の葬儀にはobsèquesを使うわね。Pompes funèbresは「葬祭(業)」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 12, 2020
フランスの外務省はministère des Affaires étrangèresで、内務省はministère de l'Intérieurよ。名称に日本語のような内外の対応はないの。戦後日本に存在しない内務省はどのような業務を担当するかというと、主に警察業務、治安と地方行政などです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 13, 2020
Amiableという単語はaimable(愛想がよい)ととてもよく似ていていて、語源が共通する一種の二重語だけれども、法律用語で「協議による」という意味よ。法律用語には実生活に関係がないものが多いけれども、隣人同士の問題の解決はしばしばrèglement à l'amiableになるので、覚えておくべきね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 14, 2020
英語のwinery(ワイナリー)という単語に正確に対応する仏単語がないので、死語であったvinerieを復活させて新語のように使うことがあるわ。ただ、この単語に付随する産業的な性格はフランス人に好まれないようね。日本で「フランスのワイナリー」が話題になるとき、それはvignobleのことなのかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 15, 2020
フランス語で「兵役」のことをservice militaireというわね。兵役制度はフランス革命期の1798年につくられたけど、シラク大統領が1997年に廃止したわ。特に義務的な兵役、徴兵制のことをconscriptionといいます。以前は兵役の代替の海外協力で日本に来ているフランス語教師が多かったようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 16, 2020
Pull-overという単語は「セーター」という意味で、よくpullと省略されるわ。Pull-overの発音は[pylɔvɛːʀ]ないし[pylɔvœːʀ]で、pullは[pyl]。もちろん英語から来た単語で、pullだけに省略したらおかしいけど、フランス語にはフランス語でこのような一種の「仏製英語」があるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 17, 2020
Régalienという形容詞は語源的にはroi(王)に関わるものだけど、政治用語としては「国家権力に関わる」という意味で使うわよ。防衛、警察、司法など、いちいち民主的な同意を得ずに行使される国家権力に関わるものね。Castex a prononcé son premier discours régalien.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 18, 2020
【今週の一曲】Cyril Cyril – Les gens (2020) https://t.co/4ooSlzpsjz
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 12, 2020
Lombre – La lumière du noir (2020) https://t.co/BBiXZG1VCN ロンブルこそアンドレアス・トゥーゼは南仏ロデーズ出身のラッパー、スラマー。エレクトロサウンドに乗せたスポークンワードだが、大変に緊張感が高い音楽だ。ロデーズの黒の画家スラージュのことばが引用されている。むちゃくちゃよい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 12, 2020
Muzion – C'est pas un hasard (2002) https://t.co/VfB0GXkmMO ミューザイオンはモントリオールのグループで、カナダのフランス語ラップの先駆者的な存在だった。ハイチ系カナダ人の3人組で、同じくハイチ系の元フージーズのワイクレフ・ジャンと交流がある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 13, 2020
Barbara Carlotti – Ici (2020) https://t.co/JNzxirrpvQ 低い声が魅力的な女性ヴォーカリスト、バルバラ・カルロッティ。6枚目のアルバムはCorse, île d'amour(愛の島コルス)という題名で、コルスの歌を歌っているが、この歌は2008年の歌のセルフカヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 14, 2020
Charles-Baptiste – Le bled (2020) https://t.co/5fTndh5CBV ピレネー地方のオロロンサントマリー出身のシャルルバティストは最近のフランスのヴァリエテ復権の一翼を担う存在。みんなが一緒に歌うような歌をつくりたいと云っている。セカンドアルバムLe love & le seumから。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 15, 2020
Crazy Horse – Un jour sans toi (1972) https://t.co/9DJDFKTEum クレージー・ホースは1970年代の前半に活動したベルギーのグループ。名前のイメージに反して古臭くて甘ったるいポップスを歌うグループだった。ヴォーカリストのアラン・ドロルムはソロ歌手になったが、2020年に亡くなった。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 16, 2020
Gaël Faye – Respire (2020) https://t.co/WCM3ShSYVy ブルンジのブジュンブラ生まれのラッパーにして作家のガエル・ファイユは、ルワンダ人の母親とフランス人の父親から生まれた。7年ぶりのセカンドアルバムLundi méchantから。深みを感じさせる優れたダンス音楽である。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 17, 2020
Allain Leprest – La valse pour rien (2005) https://t.co/yTWy2GluDk 1954年生まれのシャンソン歌手、アラン・ルプレストがナタリー・ミラヴェットのピアノだけをバックに歌うテレビ映像(フィリップ・ルフェのDes mots de minuit)。2011年に自殺した。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 18, 2020