「断る」はrefuserだけど、丁寧に云いたい場合にはdéclinerという動詞が使えるわよ(Je suis obligé de décliner votre invitation)。他動詞としては他にも意味があるけど、自動詞だと「傾く」という意味で、派生名詞のdéclin(衰退)はこちらの意味から来ているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 9, 2020
Délocalisationは1990年代から広く使われはじめたことばで、コスト削減のために工場などを移転することをいうわよ。海外に移転する場合は、英語のoffshoringに対応するわね。意味としては「局地性の解消」ということで、1991年のクレッソン政府に始まると云われるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 10, 2020
Dédoubler un trainは「列車を増発する」という意味だけど、dédoublerという動詞は「二つに分ける」という意味なの。つまりダイヤ上の一本の列車を二本に分けるというのが元々の意味だけど、結果的に倍にすることになってしまったのね。Doubler un trainは「列車を追い抜く」と理解されるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 11, 2020
Défierは「挑戦する」という意味の動詞、défiは「挑戦」の意味の男性名詞だけど、原義は「信仰を捨てたことを知らせる」で、これが「挑発する」、さらに「挑戦する」という意味に変わったようね。代名動詞se défier(deを伴う)はse méfierの類義語で「信用しない、警戒する」の意味になります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 12, 2020
Intérêtという単語には「興味」の他に「利益」や「利子」の意味があり、派生語のdésintéresséという形容詞の意味は「興味がない」というネガティヴなものではなく、「無私無欲の」といういい意味になるわね。それでも動詞のdésintéresserは「興味を失わせる」という意味で使います。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 13, 2020
直説法現在nous étudionsと半過去nous étudiionsの発音はそれぞれ[nuzetydjɔ̃]と[nuzetydijɔ̃]だけど、crierなどの動詞(子音+RかL+I)は少し違って、nous crionsとnous criionsの発音はそれぞれ[nukrijɔ̃]と[nukrijjɔ̃]になるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 14, 2020
Dehorsやahuriなど、語中に有音のHが来る単語があるけど、特に注意が必要なのはenhardirという動詞ね。この有音のHのために接頭辞enのNは子音として発音されません。つまり[ɑ̃naʀdiːʀ]ではなくて[ɑ̃aʀdiːʀ]なの。これに対してHが無音のenharmonieの発音は[ɑ̃naʀmɔni]よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 15, 2020
【今週の一曲】Frànçois & The Atlas Mountains – Coucou (2020) https://t.co/bAk87d2dIz
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 9, 2020
Aurore de St Baudel – Mes journées comme ça (2020) https://t.co/zRWOTLsh25 オロール・ド・サンボーデルはエレクトロポップの歌手。ファーストEP、Tokyo l'été(東京、夏)の収録曲。メランコリックな雰囲気だが硬質さも兼ね備えている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 9, 2020
Natacha Snitkine – Le jeu du téléphone (1967) https://t.co/7P5BBCyrjA オリジナルはボブ・クルーのインストナンバーMusic to Watch Girls Byで、フランス語版はリュッキー・ブロンドのものが有名。他愛ない歌だが、白黒クリップに古臭い魅力がないでもない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 10, 2020
Mauvais Œil – Ève, lève-toi (2020) https://t.co/MNwAfQQJ63 モーヴェーズイユはアルジェリア系女性サラ・ベナブダラとルーマニア系男性アレクシ・ルボンのエレクトロポップデュオ。ジュリー・ピエトリがワールドミュージックブーム前の1986年に放ったオリエンタルなヒット曲のカヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 11, 2020
Nicolas Michaux – Nos retrouvailles (2020) https://t.co/S6jTdCDEW6 ニコラ・ミショーは1984年リエージュ生まれのベルギーのミュージシャン。英語とフランス語で歌うが、これはフランス語の歌。簡素で風通しのよいアレンジが快い、優れたメロディーのポップロック。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 12, 2020
Janie – Petite blonde (2020) https://t.co/5Yw4nnCcLN ジャニーことジュリー・フルニエ(カナダ出身の女優と同姓同名の別人)はヴァリエテの復権の一翼を担うことになるかもしれない歌手。ジュリエット・アルマネのような文化的エリート臭がない、ほぼただの王道ポップス。期待してもいいかも。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 13, 2020
Hyacinthe ft. Antha – Virus (2020) https://t.co/L9JpSyNrib 悲しげなラップを歌うヤサントの2020年の新作Wip Tapeから、元オルティーのアンタをフィーチュアした一曲。なぜかほぼ話題になっていないが、いつもどおりの心に突き刺さるようなヒリヒリ感がたまらない。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 14, 2020
Francis Cabrel – Te ressembler (2020) https://t.co/CpXEaElDUZ 1953年に仏南西部アジャンに生まれた歌手、フランシス・カブレルの14枚目のオリジナルアルバムÀ l'aube revenantから。父親に捧げたサンバ調の一曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 15, 2020