コロナウイルスの新しい変種について、フランスの報道ではnouveau variant、nouvelle varianteといったりnouvelle soucheといったりしているわね。この二つの表現の意味は似ているけれど、その違いは簡単に云うとvariant(e)よりもsoucheの方がmutation(変異)の度合いが大きいと云うことらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 28, 2020
小児科医のことはpédiatreといい、高齢者専門医のことはgériatreというわね。「子供」を意味するpéd(o)を含む単語には他にpédagogie(教育学)などがあり、「老人」を意味するgér(o)を含む単語にはgérontocratie(老人支配)があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 29, 2020
Janvierとfévrierの語尾の-ierは同じ発音のように思われるけれども、改めて辞書を引いて確認してみると、前者は[jɑ̃vje]、後者は[fevʀije]という発音になっているわね。また、pallierは[palje]、plierは[plije]です。子音+RあるいはLの直後には半子音ができにくいのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 30, 2020
Troué、brouetteの発音は[tʀue]、[bʀuɛt]で半子音が現れないけど、trois、droit、fruit、pluieの発音は[tʀwa]、[dʀwa]、[fʀɥi]、[plɥi]で半子音が生じるわよ([子音]+[RかL]+[OIかUI])。これらの単語の発音が特に難しく感じられる理由の一つには、語頭に三つ子音が続いていることがあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 31, 2020
Soucheは語源不詳の単語で「切り株」を意味するけど、そこから「根源」という比喩的な意味が生まれたわ。Français de soucheは先祖がフランス人である純粋なフランス人の意味だけど、ちょっと極右風の臭いがする表現ね。ウイルスの「株」の意味でもsoucheという単語を使います。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 1, 2021
動詞émouvoirとpromouvoirの活用はほぼmouvoirと同じだけど、mouvoirの過去分詞がmûであるのに対して、これら二つの動詞の過去分詞はそれぞれému、promuであるという違いがあるわね。Mouvoirの過去分詞は、devoirの過去分詞dûと同様に、男性形単数のときだけアクサンシルコンフレクスがつきます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 2, 2021
「取扱説明書」のことはmode d'emploiというわよ。実際に商品に付属する取扱説明書の名前以外に、比喩的な意味でもよく用いられる表現よ。Emploi du tempsは「時間割」のことね。Pôle emploiは2008年末にANPEとASSEDICが合併ししてできた行政機関で、職業安定所のことです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 3, 2021
【今週の一曲】Joanna – Lucidité (2020) https://t.co/m3GcSTQGb0
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 28, 2020
Enchantée Julia ft. Luidji – Cinéma (2020) https://t.co/dfQAyTJrhg アンシャンテ・ジュリアは南仏ヴォークリューズ県オペッド出身のネオソウル、R&Bの歌手。最近ようやく増えてきた、面白い仏産R&Bアーティストの一人である。実にクールなサウンドだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 28, 2020
Dinos – Césaire (2020) https://t.co/OKVQUiGmXp ディノスことジュール・ジョンビーは1993年カメルーン生まれセーヌサンドニ育ちのラッパー。サードアルバムStaminaから。反植民地主義ネグリチュードの詩人エメ・セゼールの名前が題名で、リリックには隠語で織り込まれている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 29, 2020
Raphael – Personne n'a rien vu (2020) https://t.co/1zAUgkCXPf 1975年生まれのシンガーソングライター、ラファエルはアイドル的イメージを払拭して通受けするミュージシャンになった。この曲はエレクトロ風味のアレンジが新鮮。ジャンバティスト・モンディーノのクリップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 30, 2020
Michel Cloup Duo & Pascal Bouaziz – Travailleurs de l'usine (2020) https://t.co/yBKMXvzUnm 元ディアボロガムのミシェル・クルーとマンデルソンのパスカル・ブアジズのプロジェクトで、2019年のジョセフ・ポンチュスの工場労働者をテーマにした小説À la ligneを音楽化したもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 31, 2020
Mélanie Dahan – La possibilité d'une île (2020) https://t.co/tPPIcbgS2H ジャズ歌手メラニー・ダアンの4枚目のアルバムLe chant des possiblesは文学作品に曲をつけたオリジナル曲を歌う作品で、これはミシェル・ウェルベックのテキストを歌ったもの。ピアニスト、ジェレミー・アバブーの作曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 1, 2021
Georgio – Les anges dans des robes rouges (2020) https://t.co/WK8IXKuLxk 1993年生まれのラッパー、ジョルジオの4枚目のアルバムからの先行曲「赤いドレスの天使」。ヴォーカルスタイルはラップでありながら、憂鬱なロックのようなバンドサウンドである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 2, 2021
MC Solaar – Caroline (1992) https://t.co/tHWcBxUjvx MCソラールことクロード・ンバラリは1969年にセネガルのダカールで生まれたラッパーで、フランスにラップを定着させた人。これは1991年のデビューアルバムからシングルカットされてヒットした曲で、代表曲である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 3, 2021