Aventureは訳しにくい単語で、機械的に「冒険」とすることは避けたいわね。動詞のadvenir(生じる)と縁が深い名詞で、「不意に身に降りかかる出来事」のように考えるといい場合があるわ。「未来(avenir)」とも関係があり、diseur de bonne aventureは「占い師」のことね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 1, 2021
「アスファルト」はasphalteだけど、道路工事に使うアスファルトはbitumeと呼ばれることが多いわね。これは「ビチューメン(瀝青)」のことで、厳密には同じものではありません。このbitumeという単語は、フランス語で「コンクリート」を意味するbétonと語源が共通するというのが面白いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 2, 2021
日本の歴史の時代区分は、époque de Heianやépoque d'Edoにはépoqueを用い、ère Meijiやère Showaにはèreを用いることが多いわよ。縄文時代はère Jomonあるいはpériode Jomonね。原則的にはépoqueはある出来事の時代とされるけど(époque de la guerre de Cent Ans)、必ずしもそうではないようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 3, 2021
シモーヌ・ヴェイユというと、日本では哲学者のSimone Weil(1909-1943)が知られているけれど、フランスでは人工妊娠中絶法をつくった政治家のSimone Veil(1927-2017)の方が有名ね。哲学者のことを話す場合には、la philosophe avec un Wとか云った方がわかりやすいわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 4, 2021
「糸」を意味するfilは多義的な単語で、その中には「刃先」という意味もあるわよ。Nous sommes sur le fil du rasoirは、直訳すると「私たちは剃刀の刃先の上にいる」という意味だけど、「危険な状況にある」ということね。Passer au fil de l'épéeは「剣で刺し貫く」、ひいては「殺す」という意味。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 5, 2021
【私が好きな仏単語】Jérémiade「嘆き節」(複数形で用いるのが普通)(n. f.)>この単語の中にジェレミーさんがいると直感した人は正しいです。旧約聖書中の「哀歌(Lamentations)」が預言者エレミア(Jérémie)のものとされることから来たことば。わりとよく使う単語です。Arrête tes jérémiades !
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 6, 2021
Épigramme(女性名詞)は「諷刺詩」のことで、古くはローマ詩人マルティアリスのものが有名ね。一方épigrapheは書物の巻頭や章の初めに置く引用文のことよ。このépigrapheには「碑文」の意味もあるけど、épitapheは特に「墓碑銘」を意味する単語ね。また、男性名詞のépigrammeは「羊の胸肉」のこと。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 7, 2021
【今週の一曲】Keny Arkana – Viens mon frère (2021) https://t.co/P6yFI14MIT
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 1, 2021
Lala &ce – Show Me Love (2021) https://t.co/QGhtPJjDnJ ララ・エースことメラニー・クレンショーは1994年リヨン生まれのラッパー。ヒップホップ界には珍しい、同性愛の黒人女性。この物憂げな歌ものの曲はデビューアルバムEverything Tastefulに収録。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 1, 2021
MontparnassE ft. Ana Girardot – Sait-elle que c'est elle (2021) https://t.co/tbjkFyZqe0 モンパルナスことフィリップ・デリユはカプドヴィエルのプロデュースで2007年にデビューした歌手。4枚目のアルバムLa vie revolverから、イポリット・ジラルドの娘、アナ・ジラルドとのデュエット。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 2, 2021
Benjamin Biolay & Adé – Parc fermé (2020) https://t.co/RRfIMDKzq2 バンジャマン・ビオレとテラピー・タクシーのアデライードという、なんとも意外な組み合わせのデュエット。2020年のビオレのアルバムGrand Prixの収録曲で、デラックス版にはボーナストラックとして収録されている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 3, 2021
Fils Cara – Sous ma peau (2020) https://t.co/bBkTvKJDMr フィス・カラ(カラの息子、カラは母親の名前)はサンテチエンヌ出身の新世代ラッパーで、ニルヴァーナのファンだという。ロムパルやヤサントなどの流れを汲むメランコリーを感じさせるラップを歌う。ドリームポップ風の雰囲気も感じさせる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 4, 2021
Younès – L'effondrement (2020) https://t.co/I6RHtCyahf ユーネスは1995年ノルマンディーのルーアン郊外モンサンテニャン出身のラッパー。環境問題を扱ったラップの曲はわりと珍しい感じ。告発するのではなくて、環境問題に無関心な人になりきってエゴイズムを歌う、ユーモラスで皮肉なリリックだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 5, 2021
Iliona – Reste (2020) https://t.co/4IyuQqBOqd ピアノ弾き語りのメランコリックなMoins joli一曲で注目されたベルギーの歌手イリオナだが、この曲はオートチューンを使ったエレクトロポップ。音の表情は違うけれども、通底する叙情が感じられる。こちらの方が現代的でいいかも。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 6, 2021
Martin Circus – Ma-ry-lène (1975) https://t.co/dsrZD4sHje ビーチ・ボーイズで知られる「バーバラ・アン」をマルタン・シルキュスがフランス語でカヴァーしたもので、60年代の米国のヒット曲のカヴァーアルバムN°1 USA – Hits des 60sの収録曲。シングルは60万枚以上を売り上げるヒットとなった。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 7, 2021