恐竜などの研究をする「古生物学」はpaléontologieで、人類が残した遺跡の調査などをする「考古学」はarchéologieね(このCHはKの音)。造語要素paléo-には「古い」という意味があり、Paléolithiqueは「旧石器時代」の意味よ。その後にくる「新石器時代」はNéolithiqueね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 22, 2021
可憐な花を咲かせ、ハーブとしても用いられるローズマリー(マンネンロウ)は、英語でrosemaryだけど、フランス語ではromarinというわよ。古くは若返りの妙薬と考えられたそう。ラテン語ではrosmarinusで、「海の露」(rosée de mer)が原義。英語名が女性の名前になったのは、語源と関係ないようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 23, 2021
「ハードルを上げる」のことをplacer la barre hautというわよ。きっとhautをhauteに直したいと思った人がいるでしょうけど、この場合はhautで正しいの。なぜかといえばこのhautは形容詞ではなくて副詞として用いられているからね。「高いハードルを置く」のではなくて「ハードルを高く置く」からね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 24, 2021
「クルーズ旅行」のことをcroisière(女性名詞)というけど、vitesse (ou rythme) de croisièreは「巡航速度」ということから比喩的に「本来の速度」、「普通の速度」を意味するわよ。La vaccination a repris son rythme de croisière.(ワクチン接種は本来のリズムを取り戻した)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 25, 2021
Espérer queはなんとなくvouloir queの仲間のように思えるかもしれないけど、(肯定文の場合)接続法をとらないのよ。理由としては、que節の実現の可能性が高いものと信じているからということかしら。直説法単純未来を伴うことが多いけど、現在形、過去形をとることもできます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 26, 2021
Qu'est-ce que c'est ?の意味の「ケザコ?」ということばを耳にすることがあるわね。綴りはKésako ?だったりQuésaco ?だったりするわ。どんなことをしてもQu'est-ce que c'est ?がこの形に変化するわけがないと思われるけど、実はプロヴァンス語のQu’es aco ?から来ているそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 27, 2021
C'est nickelあるいはc'est nickel chromeは、この合金がピカピカであることから、話しことばで「完璧、非の打ち所がない」という意味で使うわよ。Avoir les pieds nickelésは「腰が重い、怠け者だ」という意味の成句表現だけど、本当の語源はニッケルと関係がなくて、古くはniclésだったらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 28, 2021
【今週の一曲】Laura Cahen – La jetée (2021) https://t.co/5lPBtC6XET
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 22, 2021
Fredrika Stahl ft. Dominique A – Finalement la nuit (2021) https://t.co/q7c7qqICsx ストックホルム生まれのスウェーデン人歌手フレドリカ・スタールとドミニク・Aのデュエット。6枚目のアルバムNatten(スウェーデン語で「夜」の意味)から。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 22, 2021
Zola ft. SCH – 9113 (2020) https://t.co/q6f9TqyO1Y 1999年エヴリー生まれのコンゴ系ラッパー、オレリアン・ンズジ・ゾラのセカンドアルバムSurvieから、マルセイユのラッパー、SCHとの共演ナンバー。曲名はそれぞれの出身地、エソンヌ県とブーシュデュローヌ県の県番号を並べたもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 23, 2021
Sarah Maison – L'été (2021) https://t.co/PEx2XrM7et 南仏イエール出身のサラ・メゾンは2016年にラ・スーテレーヌのコンピレーションに収録された「アラブ風ウェスタン」で注目された。これは2枚目のEP、Soleilsからの曲で、ワールドミュージックブームの頃のライのようなアレンジが楽しい。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 24, 2021
Wasis Diop – Parler (2021) https://t.co/rJ9YMOS73n セネガルのダカール出身のベテランミュージシャン、ワシス・ディオップが、初めて全篇フランス語で歌ったアルバムDe la glace dans la gazelleから。ワールドミュージック臭が薄く、深みがあるヴォーカルを聴かせることに重点を置いている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 25, 2021
G-Squad – Raide dingue de toi (1996) https://t.co/7OB8QOJhB3 1990年代半ばのボーイズバンドブームを彩ったグループの一つ、Gスクワッド。振り返られることのない仏ポップス史の恥部だが、恐る恐る改めて聴いてみたら、あら、それほど悪くない(笑)。ピーヒャラシンセが時代を感じさせる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 26, 2021
Euphonik – Les lucioles (2021) https://t.co/3iSK5W2VJM フランスの良心的なラッパーを聴きたいと思っている人にお勧めのウフォニック。2021年のアルバムLes Lucioles(蛍)のタイトル曲。あまり有名ではないが、生真面目で内省的なラップを聴かせる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 27, 2021
William Sheller – Dans un vieux rock'n'roll (1976) https://t.co/v6N4FGbHVA 1946年パリ生まれの歌手ウィリアム・シェレール初期の代表的ヒット曲「昔のロックンロールのように」。ノスタルジックな優れた曲。日本では不当に知名度が低いミュージシャンの一人。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 28, 2021