フランス語の隠語(argot)の代表的なものにlouchébem(あるいはloucherbem)があったわ。これはパリやリヨンの肉屋が使っていた隠語で、この名前自体がboucherから来ています。最初の子音をLに変えて、その子音(この場合はB)を最後にもってきて適当な語尾をつけるlargonjiの一種ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 19, 2021
「無害な」という意味の形容詞はinoffensifをよく使うわね(virus inoffensif)。これに対してanodinは「人畜無害の」という多少皮肉を含んだ意味になることがあります(conversation anodine)。病気などについて「良性の」というときにはbéninという形容詞を使います(tumeur bénigne)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 20, 2021
Exprès(Sは発音しない)という単語は「わざと」という意味の副詞としてよく使うわね。Tu l'as fait exprès !は「わざとやったな!」という意味よ。形容詞exprès(Sを発音する)は「明示的な」という意味で、女性形はexpresseね。一方、英語から来た不変化形容詞expressの意味は「高速の」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 21, 2021
C'est un écrivain excellant dans la parodieのexcellantは動詞excellerの現在分詞で、「これはパロディーに秀でた作家である」という意味ね。形容詞のexcellentとは綴りが違います。使用頻度は形容詞の方がずっと多いけど、現在分詞があることも忘れないようにしましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 22, 2021
Extra-がトレデュニオンを伴うか伴わないかはなかなか難しい問題ね。両方とも認められている場合、1990年の正書法改革では使わない方が推奨されています(extraconjugal)。母音が衝突する場合はトレデュニオンを保つ傾向があるけど(extra-utérin)、extraordinaireはトレデュニオンなしが規則ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 23, 2021
「2足す2は4」と書くとき、Deux plus deux égale quatreともDeux plus deux égalent quatreとも書けるけど、単数扱いの前者の方が普通のようね。逆にfaireを使った場合は、Deux plus deux font quatreでもDeux plus deux fait quatreでも正しいとされるけど、後者はあまり聞かないかもね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 24, 2021
Effectivementという副詞はよく返答として「その通りです」という意味で使うわよ。En effetと同じような使い方で、ouiの代わり、あるいはouiとともに使います。英語のeffectivelyには「効果的に」という意味もあるけど、effectivementにその意味はなく、efficacementをその意味で使うわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 25, 2021
【今週の一曲】Chevalrex – Une rose est une rose ft. Thousand (2021) https://t.co/YMhTVasx3T
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 19, 2021
Pi Ja Ma – Bisou (2021) https://t.co/E72lsasVCg アヴィニョン出身のポーリーヌ・ド・タラゴンは2014年のNouvelle Starに出場し、このプロジェクト、ピ・ジャ・マで2019年にデビューアルバムを発表した。以前は英語で歌っていたが、これはフランス語の歌。日本人に受けそう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 19, 2021
Lefa – Chloroquine (2021) https://t.co/XESCmrC4wx ルファことアブデルカリム・ファルは、人気ラップグループ、セクシヨンダソーのメンバー。1985年パリ生まれ。2010年に同性愛差別的発言で物議を醸したが、今は人気ラッパーとしての地位を確立している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 20, 2021
Clara Luciani – Le reste (2021) https://t.co/eXHNWnlgoA 1992年マルティーグ生まれのクララ・ルチャーニのセカンドアルバムCœurの先行曲。『ロシュフォールの恋人たち』に対するオマージュのようなヴィデオクリップ。曲はLa grenadeの二番煎じ風のディスコ調。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 21, 2021
Barrio Colette – Filles garçons (2021) https://t.co/cW2FdiCB8s バリオ・コレットはジュネーヴの3人組。60年代のガレージパンクやイェイェの雰囲気のアンダーグラウンドポップ。ラ・ファムやルカン・シャグランなどの流れを汲むグループと思われる。クリップは60年代のテレビのパロディー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 22, 2021
Dominique Walter – Les petits boudins (1967) https://t.co/4k36QhBXs8 ドミニク・ワルテールは1942年パリ生まれの歌手(2013年没)。有名な歌手ミシェル・アルノーの息子。その縁でセルジュ・ゲーンズブールが曲を提供している。1987年にロベール・ファレルによるカヴァーがヒットした。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 23, 2021
Terrier – Rue des Pervenches (2021) https://t.co/YQjfJLqQW0 テリエ(巣穴)はヴァンデ県出身のダヴィッド・アンフランのソロプロジェクト。ペルヴァンシュ通りはヴァンデ県の村ランドロンドにある通りということで、十代の思い出を描いた歌だが、春を思わせる明るい歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 24, 2021
Alain Souchon – C'est déjà ça (1993) https://t.co/4wbN2xRZv3 1944年カサブランカ生まれの人気歌手アラン・スーションが1993年に出した大ヒットアルバムのタイトル曲。盟友ローラン・ヴールジーの作曲。スーダンからの移民の気持ちを歌ったもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 25, 2021