イングランドの最高勲章であるガーター勲章にはHONI SOIT QUI MAL Y PENSE(思い邪なるものに災いあれ)というフランス語の銘が入っているわね。これは百年戦争開戦当時のイングランド王エドワード三世がつくったものよ。今のフランス語で動詞honnirのNは二つで、この銘以外にはあまり用いられません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 28, 2021
「オードブル」はフランス語の単複同形男性名詞hors-d'œuvreから来ていて、発音は[ɔʀdœːvʀ]よ。見た目の意味は「作品外」だけど、料理用語になる前は、建物全体の構造と別扱いされる突き出した「付属棟」の意味で使われていました。よってこのœuvreは「建築工事」の意味の男性名詞だと考えられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 29, 2021
Hôteには「来客をもてなす人」、「もてなしを受ける客」という正反対の意味があるわね。どちらの意味かを知るためには、男性の場合は文脈に頼るしかないけど、女性の場合は「もてなす人」の意味でhôtesse、「もてなしを受ける人」の意味では男女同形になるのよ。Ton amie est une hôte charmante.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 30, 2021
「ドゥモー博士によると、ロット県ではタバコを吸うようになってから全般的に健康問題が改善したという。喫煙は寿命を縮めると云う者もいるが、統計によるとその反対に間違いなく、タバコの消費量と比例して寿命が延びているのだから、そんなことは認められない」(19世紀ラルース)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 1, 2021
ノルマンディーの町ルーアンの有名なモニュメントに、le Gros-Horlogeと呼ばれる14世紀の大時計があるわよ。「あれ、horlogeは女性名詞じゃないの?」と思わなかった?現代フランス語では女性名詞だけど、古くは男性名詞だったのよ。 pic.twitter.com/uu56wjsBx4
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 2, 2021
スーパーマーケットのことはsupermarchéというけれど、より大規模のものをhypermarchéと呼ぶわよ。行政上の区分としては売場面積が2500㎡を超えるもののことね。一方、売場面積が120㎡から400㎡の店はsupéretteと呼ばれます。Épicerieと違って夜間は閉店するものが多いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 3, 2021
Hocherという動詞はhocher la tête(首を振る)という表現でかなり頻繁に用いられるけれど、驚いたことに現代フランス語ではこの表現以外に使わない動詞なのよ。だいたいは「首を縦に振る」という意味だけど、ときにやれやれという感じで「横に振る」意味にもなるので注意が必要ね。このHは有音です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 4, 2021
【今週の一曲】Jacques – Vous (2021) https://t.co/FTHk8beFGM
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 28, 2021
Fixi & Nicolas Giraud ft. Djeuhdjoah – La vie est belle (2021) https://t.co/7gBhZMI76U アコーディオンのフィクシーとトランペットのニコラ・ジローによる、ナイジェリアの名ドラマー、トニー・アレンに捧げたアルバムTempo Tempoから。ニコラ・ジローはトニー・アレンのバンドメンバーだった。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 28, 2021
JB Hanak ft. Zoé Wolf – Une première fois (2021) https://t.co/GcHz8CWVoe フェミニスト映像作家オランプ・ド・Gの長篇映画Une dernière foisのサウンドトラックから。1955年生まれの女優、ブリジット・ラエーのポルノ女優としての復帰作。JB・アナックの音楽。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 29, 2021
Vladimir Cauchemar ft. Benjamin Epps – Blizzard (2021) https://t.co/NkGR6cEsvR 骸骨キャラのDJ、ヴラディミール・コーシュマールのデビューアルバムBrrrから、ラッパーのバンジャマン・エプスをフィーチュアした曲。聖闘士星矢か何かのサンプリングを使っているようだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 30, 2021
Jay & the Cooks – Je suis venu te dire que je m'en vais (2021) https://t.co/WgfNTcTdC2 フランス在住40年の米人ジェイ・ライアンのグループ、ザ・コックスの4枚目のアルバム。ゲーンズブールの歌をカントリーヴァージョンで歌う。フィドルからスライドギターの間奏がよい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 1, 2021
Didier Bourdon – Pourquoi tu te mets à la chanson ? (2021) https://t.co/mQuh3Qk1mx 1959年生まれのディディエ・ブルドンの歌手デビュー作から、「どうして歌い始めたの?」という歌。コメディアンからシリアスな俳優になったので、「どうしてもう道化をやらないの?」という歌詞がしみる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 2, 2021
Limiñanas / Garnier – Que calor ft. Edi Pistolas (2021) https://t.co/3YW2MZrQY7 ペルピニャンのサイケな夫婦デュオ、ザ・リミニャナスがDJのローラン・ガルニエと組んだプロジェクトのアルバムDe Peliculaから。パニコのエディ・ピストラスのスペイン語の語りを載せた歌。非常にかっこいい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 3, 2021
Évariste – Wo I Nee (1967) https://t.co/tneiyabBbK 1968年に5月革命を歌ったLa révolutionで知られるエヴァリストの珍品としかいいようのない歌。やばい薬物を決めていそうな雰囲気。この髪型は何だ。本名ジョエル・ステルナイメールでは科学者として知られる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 4, 2021