ハーブティー(herb tea)のことをフランス語ではtisaneあるいはinfusionといい、théという飲み物は茶葉を使ったものに限られるのよ。よってthé à la mentheはミントの葉だけでなく茶葉も使ってつくるものなの。それでもベルギーやスイスではハーブティーのこともthéと呼ぶことがあるらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 15, 2021
歴史上の出来事「フランス革命」のことはla Révolution françaiseといい、他の言い方はしないのよ。意味が通じればla Révolution de (la) Franceでもいいというものではないの(バークの書名は革命直後の翻訳)。外国語を勉強するときにはこのような決まった表現に注意すべきね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 16, 2021
たとえばessenceという単語は綴り上es·sen·ceという風に音節分けできるけど、二つの音節に切れない子音連続にはch、gn、ph、thなどの他に、br、cr、plなどの子音+RあるいはLの連続があるわよ。「子音連続の前のEはアクサンがなくてもエの発音」と考えている人はfévrierなどの綴りに注意してね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 17, 2021
フランス語で犬はchienだけど、英語のdogから来たdogueという男性名詞もあり、マスチフ犬タイプの番犬・猟犬を意味するのよ。ブルドッグについては英語そのままのbulldogという綴りとフランス語化されたbouledogue(必ずしもフレンチブルドッグと限らない)という綴りがあり、発音は同じ[buldɔg]よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 18, 2021
「直角」はangle droit、「鋭角」はangle aigu、「鈍角」はangle obtusよ。この形容詞obtusの発音は[ɔptu]で、女性形はobtuseになります。この形容詞は比喩的な意味で「鈍い」という意味にも使えるわよ(C'est un élève obtus)。Triangle obtusangleは「鈍角三角形」。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 19, 2021
「眼科医」のことはophtalmologisteあるいはophtalmologueというわよ。話しことばでは短縮してophtalmoともいうわね。類義語にoculisteがあるけど、語感的にこちらは「目医者」に近いのかしら。また、「眼鏡屋」のことはopticienといい、こちらの方がことばとしてなじみがあるかもね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 20, 2021
【私が好きな仏単語】Apothicaire「薬剤師」(n. m.) >Pharmacienに対して古風な単語。現代語では薬剤師をふざけて呼ぶ場合、あるいは軽蔑的に呼ぶ場合に用いる。後期ラテン語のapothecariusは「倉庫係」を意味し、語源はboutiqueやbibliothèqueなどと通じるらしい。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 21, 2021
【今週の一曲】Bernard Lavilliers, Terrenoire – Je tiens d'elle (2021) https://t.co/15acKC3mai
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 15, 2021
Boost 3000 – Chats et chiens (2021) https://t.co/5tVHa36irR ブースト3000は南仏トゥールーズのグループで、この曲を収録したQuel album(なんてアルバム)はデビューアルバム。前半はうきうきするようなポップスだが、突如間奏が不穏になり、また明るい調子に戻るという居心地の悪さがよい。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 15, 2021
Francis Lemarque – À Paris https://t.co/B5kxHRqarf イヴ・モンタンの歌唱で有名な歌だが、これは作者のフランシス・ルマルク(1917-2002)が歌ったもの。1946年につくった歌で、1949年に録音されたが、これは1965年のテレビ映像。パリについて歌った歌の中でも特に有名なものである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 16, 2021
Arne Vinzon – Jeunesse éternité (2021) https://t.co/pcCU9mRmVc ニューウェイヴリヴァイヴァルのノルマンディー出身の男性デュオ、アルヌ・ヴァンゾンのアルバムJeunesse éternitéのタイトル曲。バンジャマン・ビオレを思わせる低音ヴォーカルで歌われるレトロなシンセポップ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 17, 2021
Pelouse – Tout était orchestré (2021) https://t.co/cKn7PQs8xF プルーズ(芝生)はグルノーブルの三人組で、この曲はファーストアルバムBowlingに収録。ミドルテンポで重たいリズムの一曲だが、前半のどことない居心地の悪さが奇妙きてれつなサックスのソロで一気に爆発する。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 18, 2021
Danielle Darrieux – Le temps du muguet (1959) https://t.co/pIvKWNYFoE 2017年に百歳で亡くなった女優ダニエル・ダリユの歌で「すずらんの咲く頃」。メロディーは日本でもおなじみのロシアの歌「モスクワ郊外の夕べ」。民謡ではなく、1955年に作曲されたものである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 19, 2021
Arthur H – L'avalanche (2021) https://t.co/an7W0R7prh ジャック・イジュランの息子アルチュール・HのミニアルバムMort prématurée d'un chanteur populaire dans la force de l'âge(脂が乗り切った年齢の人気歌手の早すぎる死)から。自らが主演した同名舞台作品の歌を収録したアルバム。
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Yves Montand – Bella ciao https://t.co/Y0fD4Pn6Kw 2021年が生誕百周年のイヴ・モンタンが歌った第二次大戦中のイタリアの抵抗歌「さらば恋人よ」。イヴ・モンタンはイタリア生まれで本名をイーヴォ・リーヴィというが、両親がファシズムを嫌ってフランスに移住した。1964年の映像。(イタリア語)
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