Parricideは「父親殺し」に見えるけれど、実際には母親を含んだ「親殺し」、さらには「尊属殺人」の意味なのよ。「母親殺し(matricide)」に対応するpatricideという単語はほぼ使われません。このparricideという単語の語源がラテン語の「父(pater)」と関係あるのかどうかは明らかでないようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 24, 2022
Les efforts qu'il a fallu déployer pour y arriverのles effortsはfalloirではなくてdéployerの直接目的補語、les choses que tu as dit que tu feraisのles chosesはdireではなくてfaireの直接目的補語なので、両方とも過去分詞が先行詞に一致しないのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 25, 2022
論理的にはles habitants que j'ai vu pillerは「掠奪に遭っているところを私が見た住民たち」で、les habitants que j'ai vus pillerは「掠奪行為を行っているところを私が見た住民たち」という正反対の意味になるはずね。耳で聞いたら全く同じなので、先行詞をle villageにするなどの工夫が必要ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 26, 2022
フランス語で「品詞」のことをpartie du discoursというわよ。伝統的にnom(名詞)、verbe(動詞)、article(冠詞)、adjectif(形容詞)、adverbe(副詞)、pronom(代名詞)、adverbe(副詞)、préposition(前置詞)、conjonction(接続詞)、interjection(間投詞)の九種類に分類されるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 27, 2022
「クーデター」はフランス語から来ていて、coup d'Étatと書くわね。Éを大文字にするのを忘れないようにしましょう。クーデターの中でも特に軍事クーデターのことをputschといいます。この単語の発音は[putʃ]で、UはOUのように発音します。Le président actuel de ce pays est un ancien putschiste.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 28, 2022
アレクサンドル・デュマの有名な小説に『モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)』があるわね。このMonte-Cristoはイタリア系の名前だと思われるので、アクサンテギュがついていなくてもEをエと読みます。Monte Carloなんかも同じよ。モンテクリストサンドイッチは米国の食べ物。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 29, 2022
クリスマスなどの花飾り(必ずしもリースではない)のことをguirlandeと呼ぶけれど、この女性名詞から派生した動詞enguirlanderはなぜか普通「叱る、ののしる」の意味で使うのよ。元の意味は「花飾りで飾る」だったけど、engueulerという動詞と音が似ていることからことば遊びで意味がずれたの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) January 30, 2022
【今週の一曲】Baptiste W. Hamon – Boire un coup (2022) https://t.co/jQTG6v74KB
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 24, 2022
Dowdelin – Tan nou (2022) https://t.co/BtFl8iLnGj ドードリーンはリヨンの四人組グループだが、マルチニーク系のヴォーカリスト、オリヴィヤはクレオール語で歌っている。カリブのポップスとエレクトロサウンドをミックスしたクールな感覚の音楽。これは抑圧に対する抵抗を歌った歌だという。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 24, 2022
Philippe Russo – Magie noire (1986) https://t.co/OOO3SS0GIY フィリップ・リュソは1961年パリ生まれのミュージシャン、プロデューサーで、このニューウェイヴサウンドのヒット曲で知られている。マルク・ラヴォワーヌのギタリストを長く務めた後、プロデューサーとして成功しているそうだ。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 25, 2022
Faire – La Gaule (2020) https://t.co/anY0oRbTFb 三人組のロックバンド、フェール最初のフルアルバムL'enferから。ニューウェイヴリヴァイヴァル風のエレクトロロックだが、プリミティヴでパンク的な雰囲気がよい。自らのスタイルをゴールウェイヴ(ガリア風ニューウェイヴ)と呼んでいる。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 26, 2022
Laurent Bardainne & Tigre d'eau douce – La vie, la vie, la vie (2022) https://t.co/Dm97pjcerW ジャズ、ロック、ヴァリエテなど多方面で活躍する1975年フージェール生まれのサックス奏者、ローラン・バルデーヌのグループ「淡水虎」のアルバムHymne au soleil(太陽讃歌)から。(インスト曲)
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 27, 2022
Vienna – Say You Love Me (Tu as juré) (1984) https://t.co/4eLKdofXTN ヴィエナは女性ヴォーカリスト、オディル・アリアスを中心とした3人組グループ。彼女は当時デペッシュ・モードのマーティン・ゴアと付き合っていたという話もあるが、そのタイプのニューウェイヴシンセポップである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 28, 2022
Bernard Lavilliers, Terrenoire – Je tiens d'elle (2021) https://t.co/15acKC3mai 1946年生まれのベテラン歌手、ベルナール・ラヴィリエが同郷の若手兄弟デュオ、テールノワールと共演した曲。出身地のサンテチエンヌについて歌った一種のご当地ソングである。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 29, 2022
Telex – En route vers de nouvelles aventures (1980) https://t.co/cqqPe2oRel ベルギーのテクノポップグループ、テレックスがユーロヴィジョンに出場した年に発表したセカンドアルバムNeurovisionの収録曲。ベルギーの人気漫画タンタンの絵をフィーチュアしている。
— フランス語の音楽動画@ふつごぽん (@futsugopon_vj) January 30, 2022