• 「油川フランス語・英語教室」開講中

「私のことを恨みに思わないでください」という意味をもつNe m’en veux pasやNe m’en voulez pasなどの命令文を耳にすることがあるわね。「恨みに思いたいなら思えばいい」という肯定形の命令文はVeux-m’enになりそうだけど、Veuille-m’en si tu veuxという形の方がまだありうるようね。

知覚動詞voir(見る)やentendre(聞く)は目や耳に入ってくるというニュアンスが強いので、「見ろ」というときにはRegarde !、「聞け」というときにはÉcoute !というけれど、Vois !やEntends !をこの意味で使うことはまずないわね。もし単独でなければ、命令形が使われないわけではありません。

フランス語の前置詞horsは「~の外に」という意味で、副詞・名詞のdehorsは「外(に)」という意味ね。ヨハネ福音書11章43節のイエスの有名なことば、「ラザロよ、出で来たれ」はラテン語でLazare veni forasで、ラテン語のFがこれらの仏単語ではHに交替しているということが興味深いわね。

フランス語で「潜水服」のことをscaphandre(男性名詞)というけど、ここに「人」の意味を表す要素-andreがあるのに気づいたかしら。前半のscaph-は「小舟」の意味で、「舟人間」のようなつくりになっています。これに似た「宇宙服」はscaphandre spatialだけど、spatialをつけないこともよくあるの。

「サーカス」のことはcirque(男性名詞)というわよ。この単語は話しことばで「騒々しい場所、どんちゃん騒ぎ」のことを意味し、Qu’est-ce que c’est que ce cirque !は「この馬鹿騒ぎはどういうことだ!」という意味になります。うるさくなくても「めちゃくちゃな状態」を意味することがあるわね。

「お茶にしようか」をOn se fait un café ?ということができるわね。自分でコーヒーをつくらなくても一杯だけでなくてもかまいません。文法的にどうなっているのか考えるとよくわからないけれど、この場合代名動詞のseは「自分のために」という意味を表す一種の心性的与格のようなものではないかしら。

Ce film a bien vieilliというのは「この映画はいい年のとり方をした」という意味で、必ずしも古くなっていないという意味ではないけれど、今見ても面白い映画について云うわね。逆にCe film a mal vieilli(「悪い年のとり方をした」)の方は、昔は面白かったが今見るとがっかりする映画のことね。

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ふつごぽん 青森市油川フランス語英語教室

【今週の一曲】BEN plg – Toujours un gamin (2026)

Lucie Antunes – I Don’t Need ft. Louisahhh (2026) リュシー・アンテューヌはペルピニャン出身のパーカッショニスト、マルチインストルメンタリスト。これはサードソロアルバム、Silenceの収録曲。スリリングなドラムスが印象的なアブストラクトな曲だ。(英語)

Corinne Marchand – Sans toi (1962) コリンヌ・マルシャンは1931年パリ生まれの女優。これはアニェス・ヴァルダ監督の映画、『5時から7時までのクレオ(Cléo de 5 à 7)』の挿入歌。作詞はアニェス・ヴァルダ自身で、作曲はこの場面に出演しているミシェル・ルグラン。

Chassol – What Is Stand-Up? ft. ALA.NI (2026) クリストフ・シャソルは1976年オードセーヌ県イシーレムリノー生まれのミュージシャン。これは5枚目のアルバム、Funny How?の収録曲。スタンダップコメディーの芸人のことばに音楽を乗せたもの。(英語)

Laure Anglade – L’étang (2025) ロール・アングラードは1995年モンプリエ生まれのジャズ歌手。米国コネチカット州育ちで、カナダのモントリオールで活動している。これはサードアルバム、Get Out of Townの拡大版の収録曲で、ブロッサム・ディアリーの歌唱で知られる歌。

Delphine Seyrig – Une fourmi et moi (1970) デルフィーヌ・セリーグは1932年レバノンのベイルート生まれのフランス人女優(1990年没)。これは唯一のシングルのB面曲。兄のフランシス・セリーグが作曲で、映画脚本家としても有名な作家ジャンクロード・カリエールが作詞。

Arøne – Je fais pleurer les hommes (2026) アローヌことエノラ・マントレはブルターニュ出身のミュージシャン。フランスのラップをピアノ弾き語りで歌って注目されたが、オリジナル曲を歌い始め、2025年にデビューEP、Dramaを出している。これはダンサブルなシングル曲。

Areski Belkacem – Les fraises (2010) アレスキー・ベルカセムは1940年ヴェルサイユ生まれのミュージシャン(2026年没)。これはセカンドソロアルバム、Le Triomphe de l’Amourの収録曲。特に個性派女性歌手ブリジット・フォンテーヌのパートナーとして知られた。6月1日死去。


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