• 「油川フランス語・英語教室」開講中

女性名詞chanceは単数形で「運、幸運」、複数形で「可能性、見込み」を意味するのが普通よ。Nous avons beaucoup de chance d’avoir ce beau temps(こんなにいい天気でとても運がいい)では単数形、Il a peu de chances de réussir à l’examen(試験に受かる可能性は低い)では複数形を使うの。

Tu me le donnesを疑問文にするときに倒置を使うとMe le donnes-tu ?になるけど、Pierre me le donneの場合、単純倒置の*Me le donne Pierre ?は文法的に無理で、複合倒置したPierre me le donne-t-il ?になるわね。主語が代名詞でないとき、ouiかnonで答える疑問文に単純倒置は使えないの。

女性名詞calotteは聖職者の半球帽、カロッタのことで、転じて他の帽子様のものを意味することがあるの。たとえばcalotte glaciaireは地理用語「氷帽、氷冠」で、氷河の一種のことね。一方、carotteはもちろんにんじんのことだけど、carotte de glaceは氷河から採集したコア(柱状標本)のことよ。

疑問代名詞quiは単数扱いなので、これが主語のとき動詞は必ず三人称単数の形になるわよ。よってQui sont ces gens-là ?という文の主語はces gens-làで(あの人たちは誰)、Qui attendent Vladimir et Estragon ?は「ヴラディミールとエストラゴンは誰を待っているのか」という意味ね。

英語と違ってフランス語では助動詞や準助動詞と主語が倒置できるのは主語が代名詞のときだけだということに気をつけてね。たとえば英語ではWhat can Thomas say?(トーマスに何が言えるだろうか)というけれど、フランス語では*Que peut Thomas dire ?ではなくてQue peut dire Thomas ?になるの。

「友」のことはami、「敵」のことはennemiというけれど、語源に当たるラテン語の単語はそれぞれamicusとinimicusで、後者は前者に否定の接頭辞in-をつけたものが元になっているのよ。「友情」の意味の女性名詞amitiéと「敵意」の意味の女性名詞inimitiéにも同様の対応関係があるわね。

「去勢する」という意味の動詞はchâtrerで、ラテン語のcastrareから来ているけれど、語源に近い形のcastrerという同じ意味の動詞(学者語)も存在するのよ。民衆語においてはラテン語の語頭のcaがchaになり、Sが脱落したところにアクサンシルコンフレクスがつくという現象が観察されて面白いわね。

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現在「フランス語文学」の火曜日の授業はロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』の抜粋、日曜日の授業はヴィクトール・ユゴー『レ・ミゼラブル』の抜粋を読んでいます。「フランス語の新聞・雑誌」の授業は水曜日も土曜日も残りわずかなマクロン政権についてのラ・トリビューヌ紙の記事を読んでいます。https://aomori-france.org/

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ふつごぽん 青森市油川フランス語英語教室

【今週の一曲】Izïa – Mieux que nous (2026)

Oai Reggae Party – La bonne parole (2026) ワイ・レゲエ・パーティーはマルセイユ出身のレゲエグループ。これはデビューアルバム、Le villageの収録曲。ベテランラガグループ、マッシリア・サウンドシステムのガリー・グレウらによるマルセイユレゲエのスーパーグループ。

Benoît Poelvoorde – Ferme ta gueule (2018) ブノワ・プルヴォルドは1964年ベルギーのナミュール生まれの個性派俳優。これは友人であったベルギー人ミュージシャン、ジェフ・ボダール(1962-2008)の没後十周年のために録音した歌。生前の本人の映像がちりばめられている。

La Maison Tellier – Love Again (2026) ラ・メゾン・テリエ(テリエ館)はルーアン出身のフォークロックグループ。これは8枚目のアルバム、La timidité des arbresの収録曲。トランペットのメンバーがいることが特徴だが、これはマリアッチ風の明るい曲調の歌である。

Maeva Kane – Armure armure (2026) マエヴァ・ケインという女性シンガーソングライターについてはあまり情報がないが、個性的な低めのかすれ声で暗いロックを歌う。これはアーティスト名を冠したデビューアルバムの収録曲。プロデュースはヤン・ペシャン。

Opium du peuple – Le téléphone pleure ft. Didier Wampas (2010) オピオム・デュ・プープルはアルビ出身のグループで、フランスのヒット曲のカバーをパンクやメタルで演奏する。これはクロード・フランソワの1974年のヒット曲で、ディディエ・ヴァンパスとのデュエット。

Laure Briard – Le train (2026) ロール・ブリヤールはトゥールーズ出身の歌手。これは5枚目のアルバム、Voyage mentalの収録曲。イェイェ風のレトロな雰囲気が感じられるポップスで、一聴したところでは無邪気そうなボーカルに聞こえるが、なかなかの曲者だと感じられる。

Diam’s – Ma France à moi (2006) ディアムスことメラニー・ジョルジアードは1980年キプロスのニコシア生まれのラッパー。この「私のフランス」という歌はサードアルバム、Dans ma bulleの収録曲。フランスの女性ラッパーのパイオニアだったがイスラム教に改宗して引退した。


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