• 「油川フランス語・英語教室」開講中

中田や山崎のように本人に聞かないと正しい読み方がわからない姓がフランスにもあり、たとえばGasnierのような姓はSを読むガスニエと読まないガニエの可能性があるのよ。二通りの読み方があるわけではないけど、Beigbeder(ベグベデ)なんかも読み方がわからないと読めないわね。語末の-erは特に曲者。

「挑発的な」という意味でよく使う形容詞にprovocateur(女性形はprovocatrice)があるわね。これと反対の「対立を避ける、当たり障りのない」という意味で使う形容詞にconsensuelがあるわよ。C’est un artiste consensuelというと、「最大公約数的なアーティストだ」というような意味ね。

ちょっと気づきにくいけれど、英語のannoyとフランス語のennuyerは両方とも「うるさがらせる、困らせる」という意味で、語源が共通するのよ。語源に当たる後期ラテン語の動詞はinodiareで、これの構成要素になっている中性名詞odiumは「憎悪」の意味。「醜い(odieux)」も語源が通じるのね。

ギリシア語起源の造語成分péd(o)-は「子供」の意味で、pédagogueは「教育者」、pédiatreは「小児科医」のことね。もともとpédantの原義も教育者だったけど、そこからずれて「衒学者」の意味で使います。また子供を愛する人が原義のpédérasteは「同性愛者」、pédophileは「小児性愛者」の意味ね。

オードトワレはeau de toiletteで、語末のTを発音するのよ([odətwalɛt])。ウィキペディア日本語版に「文字通りには『トイレの水』という意味」と書いてあるけど、単数形toiletteは「化粧」の意味で、複数形toilettesでなければトイレの意味にはならないのでこれは間違いよ。雑な理解は避けたいわね。

「ホテル(hôtel)」よりも簡素な「宿屋」のことをauberge(女性名詞)といい、これとよく似た女性名詞に「茄子」を意味するaubergineがあるけれど、語源上の関係はないのよ。前者aubergeは動詞héberger(泊める)と語源が共通し、ゲルマン語語源だけれど、後者aubergineはアラビア語語源だそうよ。

「(追跡や危険などを)逃れる、免れる」という意味の動詞échapperは、字面からも英語のescapeと語源が共通すると想像がつくわね。それでも授業などをエスケープするという意味ではfaire une escapadeという表現の方を使うの。このescapadeとéchappéeはだいたい同じ意味ね(両方とも女性名詞)。

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ふつごぽん 青森市油川フランス語英語教室

【今週の一曲】Surprise – Seule au monde (2026)

Mysa ft. Akhenaton – Miroir (2026) ミサはロレーヌ地方メス出身のラッパー。90年代から活動を続けている社会派のベテランである。これは5枚目のアルバム、Anthropologieの収録曲で、マルセイユの人気グループ、IAMのアケナートンをフィーチュアしたもの。

Anthony Perkins – Il n’y a plus d’après (1962) アンソニー・パーキンスは1932年ニューヨーク生まれの米国人俳優(1992年没)。これは4曲入りEP、Anthony Perkins chante en françaisの収録曲。元はジュリエット・グレコの歌(ギー・ベアール作)。当時のテレビ映像。

Bandit Bandit – Seulement cette fois (2026) バンディ・バンディは男女デュオのロックグループ。モンプリエ出身だがリヨンで活動している。これは3年ぶりのセカンドアルバム、Cavalcades, ce que la nuit ne dit pasの収録曲。ザ・キルズのような雰囲気のスタイル。

Aziz Konkrite – Kideyra (2026) アジーズ・コンクリートことアジーズ・カッドゥーリはモンプリエ出身のモロッコ系DJ、ビートメイカー。これはアルバム、Siba Sawt-System, vol. 2の収録曲。モロッコ旅行で収集した音源で曲を構成している。曲は2分8秒のところから始まる。

George Chakiris – Mon pays, c’est le soleil (1979) ジョージ・チャキリスは1932年米国オハイオ州生まれの俳優。特に『ウェスト・サイド物語』で有名だが、フランス映画では『ロシュフォールの恋人たち』に出演したことで知られる。これはフランス語の歌を歌う珍しい映像。

Manuel Laisné – Oh, ça brûle ! (2026) マニュエル・レネはノルマンディー出身のロックグループで、ボーンバッドレコーズ所属のカニバルのメンバー。これはサードソロアルバム、Vaisseauの収録曲。ラレユニオン島に移住したそうで、どことなくトロピカルな雰囲気。♡

Catherine Deneuve en duo avec Serge Gainsbourg – Dieu fumeur de havanes (1980) カトリーヌ・ドヌーヴは1943年パリ生まれの女優。クロード・ベリーの映画Je vous aimeの音楽はセルジュ・ガンズブールが担当したが、これはそのサウンドトラック盤収録のデュエット曲。


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