• 「油川フランス語・英語教室」開講中

Ça n’engage que moiは辞書的には「それは私しか巻き込まない、私しか縛らない」というような意味で、「この発言の責任は私にしかない」というようなニュアンスだけどそこまで大げさではなくて、それなりの自信をもって「これはあくまで私の個人的な意見です」と言いたいときによく使う表現よ。

Je te regardeは「私はあなたを見ている」という意味だけど、「私はあなたしか見ていない」はJe ne regarde que toiというわよ。また、Je te parleは「私はあなたに話している」という意味だけど、「私はあなたにしか話していない」はJe ne parle qu’à toiはというの。目的補語の種類に注意してね。

フランス語の否定文はJe ne connais personne(私は誰も知らない)のようにneと他の否定のことばを組み合わせるけれど、Personne ne me connaît(誰も私を知らない)のようにneが後に来ることもあるのよ。Je n’ai jamais dit çaもJamais je n’ai dit çaも「決してそんなことは言っていない」の意味。

アクサンシルコンフレクスがついたÂは厳密には前寄りの[a]ではなくて後寄りの[ɑ]、Êは狭い[e]ではなくて広い[ɛ]、Ôは広い[ɔ]ではなくて狭い[o]を表し、いずれも長めになるのよ。これに対してÎとÛは音色が変わらないので、1990年の改革正書法では多くの場合にこの記号を省略できることになったの。

【偽りの友達(faux amis)】外来語「アパレル」にもなっている英語の名詞apparelは「衣服」の意味だけど、フランス語の男性名詞appareilは「器具、装置」の意味で、特に写真機、電話機、飛行機の機体などに使われるのよ。語源は共通し、関連するラテン語の動詞apparareは「準備する」という意味なの。

フランスでは学歴を表すときに、バカロレア(baccalauréat、略称bac)プラス何年の高等教育を受けたかで示すのよ。21世紀の制度改革後は、bac +3が学士(licence)、bac +5が修士(master)、bac +8が博士(doctorat)に対応することになったの。でも日本でいう「大卒」のような概念はないのではないかしら。

鹿のことはcerf(Fは読まない)というけど、chevreuilは「ノロ」、daimは「ダマジカ」([dɛ̃]、語末のMは読まない)、renneは「トナカイ」(reine[女王]やrêne[手綱]の同音異義語)の意味で、四つとも男性名詞よ。また、cerfの雌はbiche、chevreilの雌はchevrette、daimの雌はdaineと呼ばれるの。

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ふつごぽん 青森市油川フランス語英語教室

【今週の一曲】Leïla Huissoud – Je suis incel (2026)

Krav Boca – Radical ft. Frenzee (2026) クラーヴ・ボカはトゥールーズで活動するアンチファシストのパンクグループ。これは8枚目のアルバム、Drapeau noirの収録曲で、クレタ島で活動するギリシア系オーストラリア人のパンクグループ、フレンジーとの共演。

Jean Marais – On oublie rien (1988) ジャン・マレーは1913年シェルブール生まれの俳優(1998年没)。ジャン・コクトーの映画と『ファントマス』などの娯楽作で知られる。これは珍しい歌もののシングル曲のテレビ映像。とはいえ歌ではなく語りである。資料的価値しかない。

Lala &ce – Belelou ft. Ricky Bishop (2026) ララ・エースことメラニー・ベルティニエは1994年リヨン郊外ブロン生まれのラッパー、歌手。これは10曲入りEP、Oasis 2の収録曲で、グアドループ出身のマルガッシュ系ミュージシャン、リッキー・ビショップをフィーチュアした曲。

Grife – Sœur d’oranger (2026) グリフはオルレアン出身の女性二人組。これはデビューアルバムのタイトル曲「オレンジの木の姉妹」。一種のDIYパンクだが、スカスカの音が好ましい。初期のポストパンクやニューウェイブを思わせるサウンドで、風変わりなポップさがよい。

Josiane Balasko – Le dernier twist (1984) ジョジアーヌ・バラスコは1950年パリ生まれの女優で、特にフランスでカルト的な人気を誇るル・スプランディッドのメンバーとして有名。これは映画La Smalaの挿入歌。ノスタルジックなツイストだが、意外なことにそれほど悪くない。

Zaho ft. Alonzo & Magic System – Mauvais caractère Part 2 (2026) ザオことザヘラ・ダラビッドは1980年アルジェ生まれでカナダで活動するR&B歌手。これは5枚目のアルバム、Versatileの収録曲Mauvais caractèreの別バージョンで、マジック・システムをフィーチュア。

Bénabar – Je suis de celles (2003) ベナバールことブリュノ・ニコリーニは1969年ヴァルドマルヌ県ティエー生まれのミュージシャン。これはサードアルバム、Les risques du métierの収録曲。アルバムは2004年のヴィクトワール賞でポップスアルバム賞を受賞している。


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