ラテン語の「~と云った」という意味のdixitをジャーナリズムの文体などで使うことがあるわよ。たとえばJe ne me souviens pas, dixit le Premier ministreは「『覚えていません』と首相は云った」ということね。品詞の分類が難しいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 30 avril 2018
鎮痛剤のことをantalgiqueというけど、algo-や-algieという造語要素は「苦痛」の意味よ。このantalgiqueのant-はanti-と同じ「反対」の意味ね。Névralgie(神経痛)やnostalgie(ノスタルジー)の中にもこの「痛み」の要素があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 1 mai 2018
フランス語のcampagneは「田舎」の意味だけど、これはville(都市)と対立する概念なので、人口が何十万もある町のことを田舎と呼ぶ日本人のいう田舎のことではないわ。中央以外を総じて田舎と呼ぶ人は、campagneではなくprovinceという単語を使いましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 2 mai 2018
「これは両刃の剣だ」をフランス語ではC'est une arme à double tranchantというわよ。刃が単数形のà double tranchantはこの形でよく使われる成句で、刃が複数形のà deux tranchantsは古い言い方のようです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 3 mai 2018
アンドラ公国、モナコ公国、リヒテンシュタイン公国はprincipautéで、ルクセンブルク大公国はgrand-duchéよ。Princeが君主の国もducが君主の国(duché)も日本語では「公国」と訳されるわね。ルクセンブルク大公はgrand-ducよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 4 mai 2018
「外国語は通じればいい」という考え方の罠は、通じたかどうかの基準が対話の相手の反応を見た自分のそのときどきの主観でしかないということね。客観的にも自分のことばが確実に相手に通じているようにするためにはかなりの努力が必要になるのよ。目標を達成するのは困難だけど、努力を続けましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 5 mai 2018
Tu l'as dit, bouffiは「まことにごもっとも」という軽い皮肉を込めた言い方よ。Bouffiは「太った人」の意味だけど、「食べる」の意味の俗語boufferや「道化」の意味のbouffonと「ふくらませる」というニュアンスが共通するわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 6 mai 2018
【今週の一曲】Katerine feat. MC Circulaire – 85 Rouge et Noir (2018) https://t.co/7eLhBPMmCH
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 30 avril 2018
Billie Bird – La nuit (2018) https://t.co/2YzQxBuMfw ビリー・バードはスイスのローザンヌ出身の女性歌手、エロディ―・ロマン。アーティスト名はビリー・ホリデイではなくてイザベラ・バードから来ている。メランコリックなフォークポップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 30 avril 2018
Linda William' – Traces (1989) https://t.co/lhYYVqbyft リンダ・ウィリアムは80年代末の一発屋だが、2010年に「生きていくのが難しすぎる」ということばを遺して自殺した。カプドヴィエル作詞、ロマノ・ムスマラ作曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 1 mai 2018
Palatine – Paris/l'ombre (2018) https://t.co/ANgO4iICY0 フォークロックグループ、パラティーヌのデビューアルバムGrand paon de nuit(オオクジャクヤママユ)収録曲。フランスのマグノリア・エレクトリックCoという感じ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 2 mai 2018
La Bronze – Cratère (2018) https://t.co/gSuQIXhK5z ラ・ブロンズはモロッコ系カナダ人女性ナディア・エッサディキのアーティスト名。アレンジにクロー・ペルガグの兄弟マチユが参加していて、エレクトロ版のクロー・ペルガグという雰囲気。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 3 mai 2018
Boris – Soirée disco (1995) https://t.co/wuTPtExiXq ボリスは北仏ルーベー出身のラジオDJ、フィリップ・ドントの変名。語りを乗せたファンキーなディスコナンバー。90年代に同様のヒット曲を連発したが、今や忘れられた存在である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 4 mai 2018
Clou – Saoule (2014) https://t.co/J4gQQlbTOP クルー(釘)はパリ出身のフォーク歌手、アンヌクレール・デュクードレーさんのアーティスト名。アルマ・フォレールさんやポムさんなどとともに注目が必要な繊細な感覚の歌手である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 5 mai 2018
Serge Reggiani – Le déserteur https://t.co/5Q92tF5w0D 渋い名脇役セルジュ・レジャーニ(1992-2004)は40歳を過ぎてから歌手としても活動した。ボリス・ヴィアンを歌ったデビューアルバム収録の有名曲。1968年の映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 6 mai 2018