Jeter l'épongeという成句の文字通りの意味は「スポンジを投げる」だけど、ボクシングの「タオルを投げる」という意味の表現で、ギブアップすることよ。Passer l'éponge (sur qqch)はスポンジで黒板を消すイメージで、「水に流す」という意味ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 21 mai 2018
Ça fera un malheurはもともと「ひどいことになるだろう」という意味だけど、反語的に「(興行などが)大成功するだろう」という意味になることもあるわよ。Ça va faire mal !も同様に反語的に用いられることがあるわ。「えらいことになるぞ!」という感じね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 22 mai 2018
Gouvernement fantômeは「幽霊政府」ではなくて、いわゆる「影の内閣」のことよ(cabinet fantômeとも)。フランスではこれと同様のcontre-gouvernementがつくられることもあるわ。英国とは違って、フランス政治史においては稀です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 23 mai 2018
よく使われるきわめて普通の単語がこれまでになかった意味をもつことがあるわね。ここ十数年のことだけど、son(「音」)という単語が「音楽」、「曲」の意味で使われるようになったわ。たとえば若者はよくJ'aime ce sonと云うわね。こういう言い方はつい最近まで存在しなかったわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 24 mai 2018
Humeurは「気分」の意味だけど、原義は「体液」ね。Humour(ユーモア)は、この単語が英語に取り入れられて意味が変わったものをフランス語に逆輸入したものよ。形容詞のhumide(濡れた)、名詞のhumidité(湿度)もこれと語源が同じよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 25 mai 2018
男性形と女性形が同形であることを意味する形容詞にépicène(通性の)があるわ。たとえばun enfant、une enfantが両方とも用いられるenfantはnom épicèneで、男女両方がありうるDominiqueはprénom épicèneね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 26 mai 2018
Carrièreという単語を見るとすぐに「職業(キャリア)」の意味だと思うだろうけど、実は「石切場」という意味の同綴の単語もあるのよ。両方とも女性名詞だけど、語源は無縁です。「職業」の方はchar(戦車)、「石切場」の方はcarreau(タイル)と語源が共通するわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 27 mai 2018
【今週の一曲】Françoise Hardy – Le large (2018) https://t.co/ZneQeesbos
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 21 mai 2018
Hôtel Oskar – Les lames (2018) https://t.co/zrlGPLLO7z 男性二人組のプロジェクト、オテル・オスカルの8曲入りデビューEPから。80年代ニューウェイヴを思わせるサウンドだが、曲調がバシュングによく似ている。アルバムが待たれる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 21 mai 2018
Henri Dès – Les bêtises à l'école (1991) https://t.co/7dJjOWSRbb 1940年生まれのスイス人、アンリ・デスは名前がデスなのに子供の歌を歌うおじさん。デビューは60年代だが、70年代後半から一貫して子供の歌を歌い続けている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 22 mai 2018
Chevalrex – Bonjour, c'est moi (2018) https://t.co/0q0HcyY2OV 今聴くべきフランスの箱庭ポップスの名手といえば、シュヴァルレックスことレミ・ポンセ。2018年発表の3枚目のアルバムAnti sloganは大傑作。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 23 mai 2018
Demi Portion – La sirène (2018) https://t.co/guZvwV8QqR ドゥミ・ポルシオンはポール・ヴァレリーやジョルジュ・ブラッサンスが生まれた南仏セット出身のラッパー、ラシッド・ダイフ。今どきのラップには珍しく、スクラッチ満載の曲だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 24 mai 2018
Géraldine – Bouge ton attitude (1997) https://t.co/ItSfop1Jz0 民放テレビM6が制作した泡沫ダンス映画の主題歌。当時の看板スターだったオフェリー・ウィンターが出演していた。仏産R&B初期の曲だが、完全に忘れられている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 25 mai 2018
Keren Ann – Ailleurs (2002) https://t.co/xjrnxQlhxW ケレンアンの傑作セカンドアルバムLa Disparitionから。最初の二枚のアルバムの収録曲はほとんどがバンジャマン・ビオレとの共作だったが、これもその中の一曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 26 mai 2018
Amor Blitz – Antidote (2017) https://t.co/ViX8BsLyOr ストラスブール出身の期待のサーフニューウェイヴ4人組、アモール・ブリッツのデビューアルバムから。クラウト風にも爽やかネオアコ風にも聞こえる気持ち悪さが大変によい。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 27 mai 2018