Méthode Couéはフランスの心理学者エミール・クエ(1857-1926)が20世紀初頭に発明した自己暗示術で、心理療法としては20世紀後半に廃れたわ。それでもこのméthode Couéという表現は日常語の中で生き延びていて、一般に「自己暗示術」の意味で使うわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 2 juillet 2018
フランス文学史上、18世紀は詩が不毛だった世紀だと考えられているわ。実際革命期の詩人アンドレ・シェニエ以外は18世紀の詩人の名前を耳にすることがないわね。これは当時詩が既に乗り越えられたジャンルだと考えられていたからで、19世紀初頭のロマン主義の詩人は詩を再発明したと云えるのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 3 juillet 2018
単数形でも語末にSがついている名詞で注意が必要なものには、héros, legs, lilas, remords, pouls, puits, tréfondsなどがあるわ。Fils, fonds, lacsなどについては、単数形にSがつく単語とつかない単語の両方があるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 4 juillet 2018
一音節の苗字と語頭字が母音か無気音のHの苗字にdeがつく場合、苗字だけを呼ぶときでもdeがつくのが原則だけど(de Maistre, d'Artagnan)、例外はサド侯爵(Sade)とオルレアン公(Orléans)で、苗字だけのときはどちらもdeをつけないのが慣例ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 5 juillet 2018
マイクロ波を意味する名詞はune micro-ondeで女性名詞だけど、電子レンジは単複同形の男性名詞un micro-ondesよ。これはun four à micro-ondesの省略で、1990年の正書法改革ではun microondeという形も認められたわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 6 juillet 2018
Forcepsは胎児を子宮から取り出す道具、「鉗子」の意味で、日常語ではau forcepsを「難産の」という比喩的な意味で使うわよ。Victoire au forcepsは「難産の勝利」、つまり「辛勝」ということね。発音にも気をつけてね([fɔʀsɛps])。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 7 juillet 2018
フランス語を母語としない人のためのフランス語教授法のことをfrançais langue étrangèreといい、FLEと略されるわよ(発音は[flə])。翻訳などを勉強する科目はlangues étrangères appliquées(応用外国語)で、略称はLEAね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 8 juillet 2018
【今週の一曲】LEJ – Acrobates (2018) https://t.co/35jLdx7JfX
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 2 juillet 2018
Émeline Tout Court – La pochtronne (2017) https://t.co/b8NNKzu16r アコーディオン弾き語りでユーモラスな歌を歌うベルギー人の女性歌手。アーティスト名は「エムリーヌだけです」というファーストネームに蛇足をつけたもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 2 juillet 2018
Leny Escudero – Ballade à Sylvie https://t.co/Nwns5GLY0t レニー・エスクデロ(1932-2015)はスペインに生まれたが、内戦を逃れる両親に連れられてフランスに移住した。これは1962年のヒット曲だが、1965年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 3 juillet 2018
Clara Luciani – Drôle d'époque (2018) https://t.co/4nDSMNpfF6 クララ・ルチャーニの傑作デビューアルバムSainte-Victoire収録曲。「おかしな時代」という題名だが、おかしな時代における女性のアイデンティティを探す歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 4 juillet 2018
Sarah Maison – Muzul (2018) https://t.co/wQcU8kQR3L 「アラブ風ウェスタン」というキッチュで楽しい歌が一部で評判になった南仏イエール出身の女性歌手サラ・メゾンの待望のデビューEPから。思わずすり手で手拍子したくなる民謡調の歌だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 5 juillet 2018
Gilles Vigneault – I Went to the Market (1976) https://t.co/T3mjPI4aiP ジル・ヴィニョーは1928年生まれのケベックの歌手。この歌は二言語社会のカナダをよく表す歌詞の民謡をジル・ヴィニョーが補作したもの。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 6 juillet 2018
Malicorne – L'écolier assassin https://t.co/NvTuWIzjZl フランスの民謡リヴァイヴァルのグループ、マリコルヌのサードアルバムで最高傑作とされる1976年発表のAlmanachの収録曲。77年のテレビ映像だが演奏時間は短め。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 7 juillet 2018
Miossec – Nous sommes (2018) https://t.co/aVfAwhmmMA 1995年のアルバムデビュー以来無骨なロックを歌ってきたミオセックだが、ここに来て突然エレクトロロック風の曲を発表。孤独で傷ついた感覚が持ち味のミオセックによく似合う路線だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 8 juillet 2018