開音節のEの発音はアクサンがついていないかぎり[ə]だという知識は、フランス語の知識としては文句のつけようがないものだけど、フランス起源ではない固有名詞の発音には適用が難しいわね。たとえばBenallaという名前は傾向として直感的にべナラと読まれるでしょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 23 juillet 2018
ドラムキットのことはbatterieといい、ドラマーはbatteurね。スネアドラムはcaisse claire、ベースドラムはgrosse caisseだけど、ちんどん屋の大太鼓ゴロスはこのgrosse caisseのgrosseから来ているわね。太鼓はtambourよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 24 juillet 2018
Préfectureはフランスの行政において「県」ではなくて「県庁」または「県庁所在地」を意味するけど、préfecture de policeは「警察長官府」のことよ。警察長官府はパリにしかなかったけど(パリ警視庁とも呼ばれる)、2012年にブーシュデュローヌ県にもできたわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 25 juillet 2018
Interviewは見ての通り英語から借用した単語だけど女性名詞なのよ。この英単語はフランス語のentrevueを元にしたものなので、フランス語への再輸入のときに元の性になったのね。発音は[ɛ̃tɛʀvju]で、動詞のinterviewerは[ɛ̃tɛʀvjuve]よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 26 juillet 2018
Férir(打つ)という動詞には活用がなくて、sans coup férir(難なく)という成句だけで用いられるわよ。この動詞の過去分詞féruはféru de qqchの形で、「~に夢中の」の意味で用いられるわね。活用をもたない動詞は欠如動詞の中でも例外的なものね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 27 juillet 2018
偽善者のことをhypocriteというけど、特に信心をひけらかす偽善者をbigotというわね。この種の偽善者でいちばん有名な人物はモリエールの喜劇に登場するタルチュフだけど、この名前を普通名詞にしたtartufe(あるいはtartuffe)も同じ意味でよく使うわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 28 juillet 2018
報道では地震の震源地をépicentreというわよ。ただしépi-という接頭辞が「~の上」を意味することからわかるように、厳密には震源の上の地表部分(日本語では「震央」)を意味する単語です。地下の震源のことはhypocentreというけど、フランスの報道ではあまり耳にしないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 29 juillet 2018
【今週の一曲】Myth Syzer ft. Doc Gynéco & Clara Cappagli – La piscine (2018) https://t.co/IGofuQY7Pt
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 23 juillet 2018
Joanna – Séduction (2018) https://t.co/9kFeZB4dFF ジョアナはレンヌ出身の歌手らしいが、全く情報がない。ヴァンドルディ・スュル・メールやアンジェルなどと同様の傾向のエレクトロポップだが、より官能的である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 23 juillet 2018
Serge Delisle – Germaine (1985) https://t.co/S3FUlcTPnD ダサさが楽しい80年代キッチュ。ところどころ調子っ外れな声を出すのがおかしい。見方によってはフランスR&Bのはしり。このセルジュ・ドリールという歌手の詳細はわからない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 24 juillet 2018
Lomepal – Palpal (2017) https://t.co/mBjRWrdQng ラッパーのロムパルはアントワーヌ・ヴァランティネリという名前。白人なのでl'homme pâle(蒼白い男)を名乗っている。このクリップはどぎついので感受性が強い人は閲覧注意。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 25 juillet 2018
Bertrand Betsch – J'espère (2018) https://t.co/TypNxbrdOM ベルトラン・ベッチュは1997年デビューの男性シンガーソングライター。極めて地味な存在だが悪くない。これは11枚目のアルバムの収録曲で、簡素なアレンジが効果的。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 26 juillet 2018
Daniel Auteuil – Que la vie me pardonne (1984) https://t.co/v5GoHBQBg5 ダニエル・オートゥイユの黒歴史の一つ。『優しく愛して』という邦題の映画の主題歌。「人生よ、許してほしい」という曲名が黒歴史化を予見していた。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 27 juillet 2018
Taxi Girl – Les armées de la nuit https://t.co/4T7RZ2G9BT ダニエル・ダルクがヴォーカルだったニューウェイヴグループ、タクシー・ガールの1981年のアルバム『切腹』の一曲目。当時のポストパンクの雰囲気が強く感じられる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 28 juillet 2018
Johnny Hallyday – Retiens la nuit (1961) https://t.co/xjIF6BSp88 ジョニー・アリデーの初期の代表的ヒット曲。シルヴィ・ヴァルタンの「アイドルを探せ」と同じくシャルル・アズナヴール作詞、ジョルジュ・ガルヴァレンツ作曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 29 juillet 2018