「レクイエム」はラテン語の単語をそのまま借用した単複同形の男性名詞requiemだけど、発音はrécuième風になるので気をつけてね。「鮫(requin)」の古いつづりがrequiemだったので、「鮫に襲われたらレクイエムを歌うしかない」という民間語源説が生まれたわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 14 janvier 2019
「明晰ならざるものフランス語にあらず」で有名なリヴァロルは、当然フランス語の正書法を重んじていたわ。ある日知り合いに「明日間違いなくお手紙します」と云われたリヴァロルは「いえ、いつも通りに書いてもらって結構です」と答えたそうよ。正書法の間違いのことを云っていると思ったのね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 15 janvier 2019
Crevetteは「小海老」のことだけど、この単語はchevrette(仔山羊)と通じるのよ。小海老が仔山羊のようにぴょんぴょん跳ねるところから連想が来ているわね。スジエビを意味するbouquetという単語があるけど、ここにもやはりbouc(山羊)との連想があります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 16 janvier 2019
「地図」は英語でmapで、フランス語ではcarteだけど、「地球全図」を意味する仏単語にmappemondeがあるわよ。特に東西半球図を並べた古風な世界地図のことをこう呼びます。フランス人には間違ってnappemondeと覚えているひともたまにいるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 17 janvier 2019
鼻母音のリエゾンは複雑で、certain espoirやdivin enfantの場合は[sɛʀtɛnɛspwɑːʀ]、[divinɑ̃fɑ̃]と鼻母音が口むろ母音に変わるけど、aucun hommeやen avrilは[okœ̃nɔm]、[ɑ̃navʀil]と鼻母音を保つわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 18 janvier 2019
16世紀末のフランス王アンリ4世がun cuiller d'argentと云ったので、みんな顔を見合わせた。その場にいた文法に厳しい宮廷詩人マレルブに問い合わせるとマレルブはこう答えた。「その単語は必ず女性名詞です。陛下がこれからこの単語は男性名詞だという勅令を発布なさるまでは」
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 19 janvier 2019
1635年創設のアカデミーフランセーズの歴史上最年少選出の会員は1652年に会員になったコワラン公爵という人で、当時16歳でまだ何も書いたことがなかったそうよ。創設者リシュリユの甥の息子だったそうで、これぞまさにネポティスムね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 20 janvier 2019
【今週の一曲】Lonepsi – La fille du bus (2018) https://t.co/eTAmmtCxMe
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 14 janvier 2019
Filip Chrétien – Au départ (2018) https://t.co/XLmRpw6GDG フィリップ・クレティアンはブルターニュ出身の男性シンガーソングライター。声質が多少ミオセックに似ているが、より柔らかい繊細な感性のミュージシャンだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 14 janvier 2019
Rémy Bricka – La vie en couleur (1976) https://t.co/wF2Wg6vCWG レミ-・ブリッカはひとりオーケストラの大道芸人で、この曲のヒットだけで知られている。日本でも人気があったようで、「みんなのうた」を歌っている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 15 janvier 2019
Maud Lübeck – Ne me dis pas (2018) https://t.co/P58kF9wYuG エレクトロポップのフランソワーズ・アルディと呼ばれるモード・リューベックのサードアルバムDivineから。新しい女性の恋人に対するラヴソングである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 16 janvier 2019
Andréel – J’en ai assez (2019) https://t.co/6b5wWvRPyR アンドレエルは2003年にソロデビューしたパリ出身のミュージシャンで、これは6枚目のアルバム収録曲。ブラジルのMPB風の歌をフランス語で歌う。歌は多少不安定だが悪くない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 17 janvier 2019
Lucky Blondo – Le jeu du téléphone (1967) https://t.co/vL4be2II4V リュッキー・ブロンドは1944年生まれのロック歌手だが、1960年代のイェイェ期に人気があった。これは大ヒット曲ではないがそれなりに面白い曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 18 janvier 2019
Hollydays – Caroline (2013) https://t.co/SBHjtEIHpb 哀愁ポップ男女デュオ、ホリデーズによるMCソラールの「キャロリーヌ」のアコースティックカヴァー。2018年にHollywood Bizarreでアルバムデビューした。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 19 janvier 2019
Cyril Cyril – Sous la mer, c’est calme (2018) https://t.co/jsIq6tCJwo バンジョーとドラムスの二人組、シリル・シリルのデビューアルバムCertaines ruinesの収録曲。面白い音楽が聴きたいならお勧め。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 20 janvier 2019