映画にもなったレーモン・クノーの小説『地下鉄のザジ』の書き出しはDoukipudonktan ?で、D'où qu'il pue donc tant ?を耳に聞こえる通りに書いたものよ。この小説には話しことばをそのまま書き写したような変則的なつづりがたくさん出てくるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 4 février 2019
Mentir comme un arracheur de dents(抜歯屋のように嘘をつく)という面白い言い方があるわよ。「臆面もない嘘をつく」という感じね。昔やぶ医者が広場や縁日でサクラを使って抜歯の実演をして、「痛くないよ」と云って客引きをしていたことの名残ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 5 février 2019
Être dans de beaux drapsは文字通りには「美しいシーツの中にいる」ということだけど、なぜか「苦境にある」という意味になるわよ。反語的な表現に思えるけど、元々はdrapsが衣服を意味していて、裁きにあう人が白無垢の服を着せられたことから来ているようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 6 février 2019
Grand-duchéは「大公国」でgrand-ducは「大公」だけど、トレデュニオンを使わないgrand ducは「ワシミミズク」のことよ。さらにmoyen ducは「トラフズク」、petit ducは「コノハズク」のことね。どうやら冠毛が公爵の冠を思わせたらしいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 7 février 2019
Mettre du beurre dans les épinardsは文字通りには「ほうれん草にバターを入れる」ということだけど、「暮らし向きをよくする」という意味の成句表現よ。Faire son beurreは「利益を得る」という意味なので、バターは貴重だったのでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 8 février 2019
Il n'y a pas de quoi fouetter un chat(猫を鞭打つようなことではない)は「目くじらを立てることはない」、avoir d'autres chats à fouetter(鞭打つべき猫は他にいる)は「他にもっと大切なことがある」という意味よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 9 février 2019
Délit de facièsは「人の見た目によって偏見で判断すること(罪)」よ。Délitは軽犯罪のことだけど、délit de fuite(ひき逃げ)やdélit d'initié(インサイダー取引)などをモデルにしてつくった表現で、法律上の軽犯罪ではありません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) 10 février 2019
【今週の一曲】Alma Forrer – Conquistadors (2019) https://t.co/xigUL2tKdL
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 4 février 2019
Hervé – Va piano (2018) https://t.co/PuD7JFUOhN エルヴェはクララ・ルチャーニやエディ・ド・プレとを擁するイニシアルレーベルのアーティストで、ラップを通過したメランコリックなエレクトロポップを歌う。今後の活動に注目が必要だろう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 4 février 2019
Philippe Chatel – J't'aime bien, Lili (1977) https://t.co/1GzvRCPS7g フィリップ・シャテルは1948年パリ生まれの歌手でこれが最初のヒット曲だが、特に1979年の音楽物語『エミリー・ジョリー』の作者として知られている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 5 février 2019
Keren Ann – Sous l'eau (2019) https://t.co/xcgS6VrMon フランスに帰ってきたケレンアン・ザイデルの2019年発表のアルバムBleueは全曲フランス語の歌で、これは2002年の傑作アルバムLa disparition以来のことです。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 6 février 2019
Alcest – Écailles de lune, Part 2 https://t.co/r1YFSACvnO アルセストは初期はブラックメタルだったがシューゲイザー風に変化したバンド。これは2010年のアルバム収録曲。歌詞はフランス語で書いてあるがデス声なのでほとんどわからない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 7 février 2019
MizikOpéyi ft. Tony Chasseur – Flè Bò Kay (2001) https://t.co/uFEFFDke0U マルチニークのビッグバンドジャズオーケストラのミジコペイの事実上最初の録音。クレオール語で歌ったズーク風のニューオルリンズジャズ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 8 février 2019
Alice et moi – J'veux sortir avec un rappeur (2018) https://t.co/3K0i1cJhhI 「アリスと私」は女性ミュージシャン、アリス・ヴァノールのソロプロジェクト。これはEP、Frénésieのオープニング曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 9 février 2019
Tété – King Simili (2018) https://t.co/Gi7yv7gUP0 セネガルのダカール生まれの人気ミュージシャン、テテの2019年のアルバムFauthentiqueから。これは嘘と本物をかけ合わせた造語で、この歌もフェイクニュースをテーマにしている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) 10 février 2019