フランス史上初のアフリカ系の将軍は現在のハイチ生まれのムラート、トマ・アレクサンドル・デュマ(1762-1806)と呼ばれる人で、フランス革命期の1793年、31歳のときに将軍になったのよ。この人の息子が『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』で有名な作家、アレクサンドル・デュマね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 16, 2019
レジャーとしての「キャンプ」はフランス語でcampingよ。これは英語から借用した単語で発音は[kɑ̃piŋ]。「キャンプに行く」は普通Je vais au campingで、Je vais au campとは云いません。Campだけでは曖昧なので特定の必要があるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 17, 2019
Oligarqueという単語は辞書を引くと「寡頭政治家」という定義が出てくるけど、ニュースなどでこの単語はロシアの「オリガルヒ」の意味で使われることが多いわよ。政治的な影響力をもつ財閥のことだけど、ニュースなどではより一般的に「ロシアの大富豪」の意味合いで使われているようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 18, 2019
同格用法でVictor Hugo, poète françaisと書く場合とVictor Hugo, le poète françaisと定冠詞をつけて書く場合には多少のニュアンスの違いがあって、後者は知っていて当然のものとしてユゴーを提示していると云えるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 19, 2019
「狼男」のことをloup-garouというけれど、実はこのgarouという要素が既に「狼男」の意味なので、loup-garouは冗語だと云えるわね。ただし普通はgarouよりもloup-garouの方を用います。Lycanthropeはギリシア語起源の類義語。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 20, 2019
ゴンクール賞初の黒人作家の受賞者は仏領ギアナからマルチニークに向かう船上で生まれたルネ・マランという人で、1921年にBatoualaという小説で受賞しているわ。当時のフランス領赤道アフリカのウバンギシャリを舞台とした小説で、後のネグリチュードを予告するものと考えられているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 21, 2019
Scieは「のこぎり」のことだけど、「流行のリフレイン」、「陳腐な決まり文句」という意味もあるわよ。本来は面白かったとしてもいい加減に聞き飽きてしまったことばのことね。さらに「退屈なもの・人」の意味でも用いられるわね。のこぎりはギコギコと延々同じ動きを繰り返すからでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 22, 2019
【今週の一曲】Joanna – Pétasse (2019) https://t.co/Vofp1dGMoW
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 16, 2019
Kemmler – Ça me gêne (2019) https://t.co/cz1D68mBI0 ヒップスターのような容貌のケムレールはマルセイユ生まれのラッパー。ギターが印象的なバックトラックに失恋を歌うメランコリックなフローを乗せている。いかにも今風のフランスのラップだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 16, 2019
Dee Dee Bridgewater – Ne me quitte pas (2005) https://t.co/dm6pLuZmIz メンフィス生まれのジャズ歌手、ディーディー・ブリッジウォーターはフランス贔屓で知られ、米国人初のフランコフォニー高等審議会委員でもある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 17, 2019
Malik Djoudi – À tes côtés (2019) エレクトロポップの新鋭マリック・ジュディのセカンドアルバムTempéraments(「気性」の意)から、フランスでのこのジャンルの先駆者と考えられるエチエンヌ・ダオとのデュエット曲。 https://t.co/2J8BcUXXVS
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 18, 2019
Laurent Gerra – Ma cabane au fond du jardin (1999) https://t.co/l54mNbBnZj 人気物真似師ローラン・ジェラによるフランシス・カブレルのパロディ。中にはこれがカブレル本人の歌だと信じている人もいるという噂も。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 19, 2019
Usé – Dans sa corde (2018) https://t.co/9HnljAb4iH アミアン在住のユゼことニコラ・ベルヴァレットは一人で同時に複数の楽器を演奏してコンサートを行う変人。どこか偏執的な狂気を感じさせるトライバルなビートの音楽。♡
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Tim Dup – Place Espoir (2019) https://t.co/DoZX2cOdo6 2020年1月にセカンドアルバムQu'en restera-t-il ?を発表するティム・ダップ。シャンソンの伝統と現代的な感覚を同時に感じさせるシンプルなピアノの弾き語り。♡
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Louis Chedid – Ainsi soit-il (1981) https://t.co/TIPGwr03uC 詩人アンドレ・シェディッドの息子で-M-ことマチユ・シェディッドの父親ルイ・シェディッドの代表曲。いかにも80年代初頭という感じだがチャーミングな曲ではある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 22, 2019