「品詞(parties du discours)」の中で「名詞」のことをnomというけれど、この単語には「名前」という意味もあって会話の中では取り違える可能性があるので、古い呼び名のsubstantifを代わりに使うことが多いわよ。「固有名詞」はnom propreね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 24, 2020
Fameuxという形容詞に英語のfamousと同じ「有名な」という意味がないわけではないけれど、よく聞くのは名詞に前置して「例の、件の、話題の」を意味する用法よ。La croisière a été annulée à cause du fameux coronavirus.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 25, 2020
アミアンにある有名なジャズレーベルLabel Bleuの名前はOh ! la belle bleue !という決まり文句のもじりなのよ。たぶんこれはもともと真っ青な海を見たときに発することばだけど、革命記念日7月14日の青い花火に対する「たまや~」のようなかけ声でもあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 26, 2020
フランス語で「盗作」のことをplagiatというけれど、この単語はplagiaire(盗作者)の逆成よ。このplagiaireはラテン語のplagiariusから来ているけど、このラテン語単語は「他人の奴隷を盗む人」や「自由人を奴隷として売る人」のことを意味していたそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 27, 2020
La Cinquième République a connu huit présidentsは「直訳」すると「第五共和制は八人の大統領を知った」だけど、「第五共和制下にはこれまで八人の大統領がいた」という意味よ。Connaîtreのような基本動詞の訳にはかえって工夫が必要ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 28, 2020
今のフランスの政権与党で、マクロン大統領がつくった党la République en marche(略称LREM)所属の政治家および党員はmarcheurと呼ばれるわよ。マクロン派の人のことはmacronisteというけど、名詞も形容詞も頭文字が小文字であることに気をつけてね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) February 29, 2020
米国のロサンゼルス(Los Angeles)のフランス風の発音でよく耳にするのは[lɔsãʒlɛs]で、ロサンジュレス風ね。一方アルゼンチンのブエノスアイレスは[bɥenozɛːʀ]で、ビュエノゼール風になるわよ。同じスペイン語系の地名でも発音の仕方が全然違うのが面白いわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 1, 2020
【今週の一曲】En attendant Ana – Words (2019) https://t.co/8acDMstXRh (英語)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 24, 2020
U-Sister – Touche-toi (2019) https://t.co/KD6m1dNSQ8 80年代のお笑いパンクバンド、リュドヴィッグ・ヴォン88のベーシストだったシャルリュを中心とするスリーピースのパンクバンド。激しく痛快なパンクで、曲が短いのがいい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 24, 2020
Les Mods – Je veux partir (1966) https://t.co/zLT2Fv834i ピアノコンボでサックスがブローするロケンロールで、英米曲のカヴァーかと思ったがオリジナル。中心人物のアラン・ルゴヴィックは後にアラン・シャンフォールを名乗る。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 25, 2020
Mélodie Lauret – Tes cheveux (2020) https://t.co/uKlfx5Jkr1 メロディ・ローレは音楽的にはアーバンミュージックだが、ルフラン以外のヴォーカルは詩の朗読であるスラムスタイルである。アロイーズ・ソヴァージュと並ぶお気に入り。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 26, 2020
Doriand – Danser entre hommes (2020) https://t.co/ePzaNlF0tj ドリアンことローラン・レスカレは1972年生まれのポップス職人的なミュージシャン。ミカのヒット曲の作曲などで知られるが、この歌はミカとカトリーヌと一緒に歌っている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 27, 2020
Estella Blain – Hurlevent (1967) https://t.co/wnkI6LCrqj エステラ・ブランはフランスの女優・歌手で、60年代後半にEPを数枚出している。1982年にピストル自殺した。これはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』を題材にした歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 28, 2020
Dionysos – Le chêne (2020) https://t.co/thN53BwVUC 21世紀フランスのロックを代表するグループ、ディオニゾスの9枚目のアルバムSurprisierから。この「驚かせる人」という意味に見える造語は「想像力で世界を変える人」の意味だそうだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) February 29, 2020
Jean-Jacques Goldman – Comme toi (1982) https://t.co/5gv5qbeba7 ジャンジャック・ゴールドマンのヒット曲の一つ。歌謡曲のような哀愁メロディが日本人にも親しみやすい。ホロコーストの犠牲になったユダヤ人の少女サラについての歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 1, 2020