日本人はなぜか日本語以外の言語は一つマスターすれば十分と考えがちで、そのために英語教育ばかりが偏重されているわね。これは国際社会では通用しない考え方なので、複数の言語を勉強するように心がけましょう。趣味なら別だけど、若い人が「私はフランス語だけ!」と固執するのはよくないわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 20, 2020
Rêver(夢を見る)は日本語では基本的にいいイメージだけれども、フランス語でJe rêve !というという間投句的なことばは「信じられない!ありえない!」という非難になるわよ。Tu rêves !も「何云ってるの?寝言を云ってろ」という感じね。両方ともしばしば最初にMaisという強調のことばがつきます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 21, 2020
Circumambulationという単語は「周回」という意味で、特に巡礼で建物などの周りを大きく回る儀礼のことを意味するわよ。面白いのは発音で、circum([siʀkɔm])とambulation([ɑ̃bylasjɔ̃])という二つの要素からなるこの単語は[siʀkɔmɑ̃bylasjɔ̃]と発音するの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 22, 2020
J'ai un chat dans la gorgeは文字通りには「私は喉の中に猫がいる」という意味だけど、「(喉がつかえたかのように一時的に)声が枯れる」ということね。変な隠喩だけど、古くはmatonという単語に「猫」と「凝乳」の意味があり、猫と痰のように絡まる凝乳のイメージが重なったらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 23, 2020
Bonhomme、gentilhomme、madame、mademoiselle、monseigneur、monsieurはbonshommesやmesdamesのように、二つの要素がともに複数形の印をとる例外的な単語よ。トレデュニオンでつながれたもの以外は、たとえ二つの要素に分析できる場合でも語末にしか複数形の印をとらないのが原則です(bonjours)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 24, 2020
Qu'à cela ne tienneは「それはかまわない」という意味の成句で、Qu'il en soit ainsi(それはそれでいい)と同様のqueを文頭に置いて接続法を使った希求文の一種だけど、主語がないのが不思議ね。接続法の動詞に主語がない言い回しには他にne vous déplaise(お気の毒ですが)などがあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 25, 2020
フランス人は言葉遊びが大好きな国民よ。たとえばプルーストの『失われた時を求めて』の題名のもじりのÀ la recherche d** ~ perdu**という言い回しをよく見かけます。いろんなところに言葉遊びが潜んでいるので、嗅ぎつける鼻を鍛えたいわね。もちろん元ネタをたくさん知っていることが必要よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 26, 2020
【今週の一曲】Christophe et Laetitia Casta – Daisy (2020) https://t.co/mYjCoI0TBj
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 20, 2020
Louise Verneuil – Love corail (2020) https://t.co/UI9t2EWXHB ルイーズ・ヴェルヌイユは2012年にオーディション番組ザ・ヴォイスに出場した人で、2020年にデビューアルバムLumière noireを出した。名前はゲンズブールが住んでいた通りの名前からとったという。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 20, 2020
Claude Forier – Je veux que tu me reviennes (1971) https://t.co/Xtv0CQhAcS 南沙織「17才」の徹頭徹尾完全な盗作をクロード・フランソワの物真似で歌うという珍品。このクロード・フォリエという歌手については何の情報もないが、同年に湯原昌幸の「雨のバラード」の盗作もしている。(音だけ)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 21, 2020
Camille Bertault – Ma muse (2020) https://t.co/5MwP1bpxnG コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」のヴォーカライズで有名になったジャズ・ヴォーカリスト、カミーユ・ベルトーのサードアルバムLe tigreから。これはオリジナル曲。テクニカルだがからっとしていて親しみやすい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 22, 2020
Bebly – Uldo (2020) https://t.co/jbxslOZx76 べブリーは2008年にデビューしたギター、ベース、ドラムスのスリーピースの古典的編成のロックバンド。エッフェルやリュークなどの前座を務めていることから想像されるとおりのナチュラルなロック。フランスのロックが好きな人は気にいるでしょう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 23, 2020
GPS – Quand revient l'été https://t.co/PfiAWI1dEE Garage psychiatrique suburbainは90年にヒット曲Le jerkを出すティエリー・アザールと後にマノ・ネグラに参加するトマ・ダルナルがメンバーだったパワーポップのグループ。これは1985年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 24, 2020
Ignatus – Dans l'eau (2019) https://t.co/WN10lGA0Vf イニャテュスことジェローム・ルソーは1960年生まれのミュージシャンで、80年代にはレゾブジェというニューウェイヴグループのメンバーだったが、今はソロで活動している。これは非常に詩的で美しい作品である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 25, 2020
Dalida – Je suis malade (1973) https://t.co/YXzQu8YFA2 セルジュ・ラマがつくった失恋の絶望を歌った悲痛なバラードだが、ラマ自身の歌はヒットせず、オリジナルと同年に出たダリダの歌がヒットした。後にこの歌はセルジュ・ラマの代表曲と考えられるようになった。カヴァーも多い。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 26, 2020