「ケルト芸術」のことはart celteともart celtiqueともいえるけれど、「ケルト人」はles Celtesで、les Celtiquesとはいわないわよ。つまりcelteは名詞にも形容詞にもなれるけれど、celtiqueの方は形容詞で名詞にはならないの。このような区別にも気をつけましょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 1, 2020
「アジア人」は普通Asiatiqueで、Asiateという単語は軽蔑的だと考えられるのでほとんど使わないわよ。英語ではAsianがAsiaticよりも普通だけど、フランス語にAsienという単語はありません。しかしヨーロッパとアジアの両方にルーツをもつ人はEurasienと呼ぶわよ(「ユーラシアの」はeurasiatique)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 2, 2020
Cheptelという男性名詞は「家畜の全体」という意味で、今は綴りの通りに[ʃɛptɛl]と読むのが普通だけど、本来の発音は[ʃtɛl]だったのよ。この単語の語源は後期ラテン語のcapitale(主要な財産)で、Pは発音しないのに、語源を尊重するために綴りにPを付け加えたの。いらないことをしたものね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 3, 2020
【私が好きな仏単語】Chevau-légér 「近衛軽騎兵」(n. m.)>複数形はchevau-légersで、普通は「近衛軽騎兵隊」の意味の複数形を用いる。単数形の使用は限定的。なぜかchevauが語末にXがつかない形で残っていて、複数形でもXがつかない。歴史用語。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 4, 2020
不定形容詞のquelquesとplusieursの違いは、前者は相対的「少数」、後者は相対的「多数」のニュアンスをもつということよ。Il lui reste quelques cheveuxやElle a plusieurs enfantsのような表現は自然だけど、特に数の多少のニュアンスをもたせない場合はdesを使いましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 5, 2020
ラテン語には六つの格があったけど、古フランス語には主格(cas sujet)と被制格(cas régime)の二つの格が残っていたわ。今のフランス語には格変化がなくて、名詞の多くは主格ではなくて被制格の方が由来だけど、Charles、Georges、Yvesなどの男性のプレノンの語末のSは主格の名残を残したものなのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 6, 2020
Descendreは普通「降りる」という意味の自動詞で使うけれど、直接目的補語に人をとる他動詞の用法では「殺す」という意味の俗語になるわよ。Descendre qqch en flammesは飛行機を撃ち落とすイメージで、人や物を目的語にして「こき下ろす」の意味でも使うわね。En flammesなしでも使います。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 7, 2020
【今週の一曲】Klub des Loosers – Battre (2020) https://t.co/nh1Q3brpJy
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 1, 2020
Orwell – Jamais assez (2020) https://t.co/iqE7lJdI2j オーウェルはロレーヌ地方ナンシー出身のジェローム・ディドロのプロジェクトで、ハイ・ラマズ風の洗練されたポップロックを聴かせる。これはホールデン~スュペールブラヴォーのアルメル・ピオリーヌを迎えた曲。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 1, 2020
Marka – Accouplés (1995) https://t.co/lOwNPJsB5H ベルギー人アーティストのマルカはフランスではこのオリエンタルなメロディの人名を列挙する歌のヒットだけで知られていたが、近年は子供のロメオエルヴィスとアンジェルの方が有名になった。ベルギーでは妻のロランス・ビボとともに有名らしい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 2, 2020
Jok'Air – Sa maire aux mères / Jok'Chirac (2020) https://t.co/sq1QA1VRAi ジョケールは1991年パリ生まれのラッパー。Jok'Rambo、Jok'Travoltaに続く三枚目のソロアルバムのタイトルはJok'Chirac。タイトル曲を含む二曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 3, 2020
Soumeya – Pire ailleurs (2020) https://t.co/LgbKRkQffl スメヤは南仏マルセイユ出身の女性ラッパー。あまり情報がないが、非常に繊細な感覚をもったラッパーである。人間性を失った現代社会を嘆く歌だが、最後に「いつか憎悪は消え去り独裁者は死ぬだろう」と希望を歌っている。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 4, 2020
Pijon – Cache cache party (1986) https://t.co/Vri6EAhbgG ピジョンはヴォーカリストのジェローム・ピジョンを中心とした三人組グループだった。ニューウェイヴ時代のパワーポップの一つ。いかにも80年代らしいお気楽な曲だが、嫌な感じはしない。ジェローム・ピジョンはニナ・モラートの元夫。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 5, 2020
June Milo – Mortel ennui (2015) https://t.co/cqEdG144EW ジューン・ミロは1985年ジュネーヴ生まれの歌手。英語で歌った2015年のデビューアルバムJelly & Jamの中の唯一のフランス語曲。ブルーな雰囲気で、そこはかとない官能性を感じさせる歌だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 6, 2020
Michel Jonasz – Les vacances au bord de la mer (1975) https://t.co/gCvbwR6zWw 1947年生まれのミシェル・ジョナスは歌詞よりも音楽性で勝負するタイプのフランス人歌手だが、この歌はよく練られたメロディーのバラードだ。ガブリエル・ヤレドの編曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 7, 2020