18世紀までのフランス語には今のフランス語よりも複数形の印にXを使う単語が多かったのよ。たとえばloi(法律)の複数形はloixでした。たぶんラテン語ではlexだったことによる語源的な配慮によるものね。その他に、ヴォルテールやルソーにはfouの複数形をfouxと書いたものがあるそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 8, 2020
フランス語の俗語にはfrançais familier(くだけたフランス語)、français populaire(庶民のフランス語)、argot(隠語)があるけれど、しばしばargotが総称として用いられるわね。ジャック・セラールが提案した総称Français non conventionnel(型にはまらないフランス語)は定着しなかったわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 9, 2020
「しかしながら」という意味で用いる副詞cependantは、よく見るとceとpendantからできているわね。このpendant(~の間)という前置詞は動詞pendre(吊す)の現在分詞から来ていて、元は「宙吊りにした状態で」という発想ね。古くはcependantは「その間に」という意味で使われていたのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 10, 2020
女性名詞chèreは主にfaire bonne chère(ごちそうを食べる)という成句で使うわよ。このchèreは「ごちそう」の意味で理解されるけど、実は原義が「顔」なの。Faire bonne chèreは「よい顔をする」という意味だったけど、「歓待する」→「ごちそうする(食べる)」と意味が変わったのね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 11, 2020
トレデュニオン(trait d'union)はその名前を見るとわかるように、複数の要素を一つにするものなのよ。つまりトレデュニオンでつながれた単語は原則的に一語の扱いになるの。一行の文字数の関係で長い単語が次行にまたがるときに使うのもこの記号ね。あってもなくてもいい記号ではないので気をつけて。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 12, 2020
Brebis galeuseは「疥癬にかかった雌羊」という意味だけど、比喩的に「厄介者、嫌われ者」の意味で使うわよ。疥癬にかかった羊が群れの中に一匹でもいると、あっという間に病気が伝染するわよね。必ずしも意識されていないけれど、いわゆる「割れ窓理論」のようなものが発想の元にあるのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 13, 2020
Chiffreとnombreの違いはちょっとわかりにくいかもしれないわね。Chiffreとnombreの関係はlettreとmotの関係と等しいとも云われるわよ。書類の記入欄にen chiffresとあればアラビア数字で数(nombre)を書き、en lettresとあればアルファベで数を書き出すことが求められるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 14, 2020
【今週の一曲】Slimka – 24K (2020) https://t.co/a7Hg3RArFZ
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 8, 2020
Les Louanges – Attends-moi pas (2019) https://t.co/wYDVuVUw5q レ・ルアンジュはケベックの新しいアーバンポップのアーティスト。グループ名に見えるが、ヴァンサン・ロベルジュのソロプロジェクトらしい。メローでジャジーなR&Bサウンドがレトロなクリップにマッチしている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 8, 2020
Jean-Jacques Burnel – Euroman https://t.co/eCiSFdfW8f 英国のパンクバンド、ストラングラーズのベーシスト、ジャンジャック・バーネル(ビュルネル)の1979年のソロアルバムの一曲目。英国生まれだが親はフランス人の「ユーロマン」だ。1985年のドキュメンタリーの抜粋映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 9, 2020
Catastrophe – Encore (2020) https://t.co/UyYxgvgfku ベルトラン・ビュルガラのトリカテルレーベルの不定形パフォーマンス集団、カタストロフのセカンドアルバムGong !はミュージカル舞台のサウンドトラック。これは70年代のロックオペラを思わせる、どことなく懐かしさがある一曲だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 10, 2020
Arnaud Le Gouëfflec – Fin de règne (2020) https://t.co/wmNV79CCyS アルノー・ルグエフレックは1974年生まれのブレスト出身のアーティスト。小説家や漫画原作者としても活動している多才な人。2020年のアルバムL'orageの終曲は9分に及ぶ迫力ある一曲である。アニメのクリップもよい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 11, 2020
Moon'A – Blanco Griselda (2016) https://t.co/nttJHq9qhS ムーナはパリ郊外エソンヌ県アティスモンス出身の女性ラッパー。2019年発表のデビューミックステープHasta la vieには未収録だが、コロンビアの女性麻薬売人の名前を題名にしたこの曲は出色の出来。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 12, 2020
Tessa B. – Des pages (2020) https://t.co/XQ04HAJ2oi テッサ・Bことマリーヌ・バッセはR&B歌手。デビューEP、Dans ma têteからの一曲。本当はハリウッドの大監督がこのクリップを撮影する予定だったが、コロナ禍のために無理になったのでその脚本に沿って自分で撮ったという設定。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 13, 2020
Stinky Toys – Birthday Party (1979) https://t.co/BgIsoZJ5fm スティンキー・トーイズは後にニューウェイヴデュオとして活動するエリ・メデイロスとジャクノが70年代に組んでいたパンクバンド。特にパンクっぽくはないががちゃがちゃした演奏がそれっぽくなくもない。珍しいテレビ映像。(英語)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 14, 2020