ギャグやコントの「オチ」のことをフランス語ではchuteというわよ。「コント」はフランス語のconteから来た外来語らしいけど、conteに「コント」の意味はありません。「コント」に当たる単語はsketchかしら。La chute de ce sketch n'était pas drôle(そのコントのオチは面白くなかった)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 15, 2020
フランス語で「ピエロ」の意味で普通使う単語は英語から借用したclown([clun])よ。Pierrotという単語は道化の中でも、コメディアデラルテの登場人物ペドロリーノをもとにしたとされる、白い衣装を身につけて顔を白塗りにした道化に特化して使います。PierrotはPierreの愛称としてもよく使うわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 16, 2020
「加入者」の意味の名詞、「張りつく」の意味の形容詞はadhérentで、「加入する、張りつく」の意味の動詞adhérerの現在分詞adhérantとはつづりが違うわよ。「張りつくこと」という意味の女性名詞はadhérenceね。形容詞coïncidentや女性名詞coïncidenceと現在分詞coïncidantの区別と共通するわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 17, 2020
ワインの葡萄園のことをcruというわね。この単語は動詞croître(成長する)の過去分詞から来たものよ。でもcroîtreの過去分詞は、croireの過去分詞cruと区別するためにアクサンシルコンフレクスがついたcrûなのに、このアクサンはどこに行ったのかしら?フランス語は大して明晰ではないわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 18, 2020
「目配せ」はclin d'œilだけど、複数形はどうなるかしら?複数の目配せには複数の目が必要だと考えるとclins d'yeuxになりそうだけど、実際にはclins d'œilという複数形の方が普通です。これに対し類義表現clignement d'œilの方はclignements d'yeuxという複数形が普通なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 19, 2020
フランス語で「ポテトチップス」のことは単にchipsというわよ。発音はSを発音して[ʃips]です。性はあまり意識されていないけど、材料がpomme de terreだからか女性名詞として使うことが多いわね。通例単数形でもSがつくので、一枚のポテトチップはune chipsになるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 20, 2020
「甘い」という意味の形容詞には、砂糖の甘さをいうsucréと、とがった味のない心地よい甘さをいうdouxがあるわね。このdouxと語源をともにする動詞édulcorerは「甘みをつける」という意味で、比喩的に「表現を和らげる」という意味でも使います(histoire édulcorée pour enfants)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 21, 2020
【今週の一曲】Tessæ – Bling (2020) https://t.co/2vYQWFo3HD
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 15, 2020
joysad – Hiver (2020) https://t.co/99eQzZhnMF ジョイサッドことナタン・フェルナンデーズは2000年生まれで、フランス南西部の人口三万人の町ペリグー出身のラッパー。今のフランスでは、移民による都市の音楽だったヒップホップがフォワグラの産地の地元出身の若者にまで浸透している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 15, 2020
Zappy Max – La plus jolie Julie (1962) https://t.co/cK5TdIFE12 ザッピー・マックスことマックス・ドゥーセ(1921-2019)は戦後のラジオ・ルクセンブルクの人気司会者だった。フランス好きの日本人の多くが今も大切にしている大昔のフランスのイメージに合致した上機嫌なマーチ曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 16, 2020
Catherine Major – Bateau bleu (2020) https://t.co/L57q5pRdfp 1980年生まれのカトリーヌ・マジョールはケベックの女性歌手。5枚目のアルバムCarte mèreから。相変わらず優れたメロディーメーカーだが、以前よりも多少エレクトロ寄りのアレンジになっている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 17, 2020
Sopico – Sans titre (2020) https://t.co/h6qpajI03q ソピコはパリ出身のラッパーでギターも弾く異色の存在。この曲はEP、Ëpisode 0の収録曲。ヨデリスことマクシム・ヌッチのプロデュース。メローでメランコリックな仕上がりの一曲だ。ダミアン・シャゼルのTVドラマ『ジ・エディ』に出演している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 18, 2020
Lou Doillon – Alexandrie, Alexandra (2020) https://t.co/T3sgG6dxfX ジャック・ドワイヨンとジェーン・バーキンの娘の女優ルー・ドワイヨンは、歌手としてはふだん英語で歌っているが、これはクロード・フランソワの最後のヒット曲のメランコリックなカヴァーである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 19, 2020
Ausgang – Aidez-moi (2020) https://t.co/ZuAUYCZsN4 1975年ルーアン生まれのキャゼーことカティ・パレンヌは90年代からヒップホップグループ、アンファルシュとともに活動するベテラン女性ラッパー。アウスガングはヘヴィロックをバックにしたミクスチュア音楽のプロジェクト。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 20, 2020
Pierre Perret – Les confinis (2020) https://t.co/dgVBhzqENz 1934年生まれの歌手、ピエール・ペレがコロナ禍の自宅隔離を話題に痛烈な政府批判を交えつつ、得意のことば遊びを使ってユーモラスに歌った歌。著述家でもあり、フランス語俗語についての本や美食についての本を出している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 21, 2020