フランス人は「ちょっと待って」という意味でDeux secondes(2秒)と云うことがあるわね。「たった2秒で用事が済むわけがないだろう!」と思っちゃうけど、文字通りに2秒という時間を考えるのではなくて、「絶対に長くはお待たせしない」という気持ちをこの言葉の中に読み取るべきなのでしょうね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 29, 2020
フランスの海外領ではクレオール語(créole)が多く話されているわね。フランス語の語彙が多く取り入れられているのが共通した特徴だけれども、文法は現地語をベースにしたものなので、地域によって大きく異なります。フランス語がわかればクレオール語がわかるというものではないので注意しましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) June 30, 2020
「スプーン」の意味の女性名詞にはcuillerとcuillèreの二種類のつづりがあるけど、今は後者のつづりの方が普通ね(発音は両方とも[kɥijɛːʀ])。「スプーン一杯の量」の意味のcuilleréeの発音は[kɥij(ə)ʀe]だけど、[kɥijeʀe]と発音する傾向があるためにcuilléréeというつづりを認める辞書も存在するわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 1, 2020
シュヴァイツァー博士は何人だと思う?1871年に普仏戦争が終結し、アルザス・ロレーヌ地方がドイツ領になったけど、シュヴァイツァー博士は1875年アルザス生まれなの。生まれたときはドイツ人だったけど、第一次大戦後にフランス国籍になったのよ。フランス人は博士のことを[ʃvɛdzɛ:ʀ]と呼ぶわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 2, 2020
Sabotage(サボタージュ)という単語が破壊行為を意味するのは「労働者が木靴(sabot)を機械に押し込んで機械を破損した」ことから来ているという説明がされることがあるけど、これは疑わしい民間語源説のようね。画像はAntidoteというフランス語ソフトの説明。 pic.twitter.com/xa8aheXwhO
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 3, 2020
【私の好きな仏単語】Caparaçon 馬鎧(n. m.)>見た目も意味もcarapace(殻)を連想させるので、つい*carapaçonと間違いがちだけど、caparaçonが正しい。語源はcarapaceと共通していて、音位転倒が生じたとする説もある。「馬鎧をつける」という意味の動詞はcaparaçonner。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 4, 2020
接続法は三人称に対する命令や希求文(phrase optative)にもよく使うわね。Qu'il sorte !(その男は出ていきなさい)やQue personne n'entre !(誰も入ってこないで)などは命令で、Qu'ils reposent en paix !(安らかにお眠りください)は希求文ね(相手の意思が介入しえない)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 5, 2020
【今週の一曲】Benjamin Biolay – Vendredi 12 (2020) https://t.co/7qX7cbnCQa
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 29, 2020
Ichon ft. Loveni – Noir ou blanc (2020) https://t.co/9VRhFiocJ5 カメルーン人の両親をもつパリ近郊モントルイユ出身のラッパー、イションはロヴニ、ミス・サイザーとともにボン・ガマンというグループで活動している。これはロヴニをフィーチュアした曲で、往年のGファンク的なスムーズな音。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 29, 2020
Happy Drivers – Le coucou https://t.co/SrNhnYT7Hl ハッピー・ドライヴァーズは80年代半ばから90年代半ばにかけて活動した、フランスには珍しいサイコビリーの三人組。ベーシストはマノ・ネグラのファーストに参加していた。1991年のサードアルバムToowoombaの収録曲。1994年のテレビ映像らしい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) June 30, 2020
Bonnie Banane – La lune et le soleil (2020) https://t.co/UVCg9JNBxB 新しいタイプのR&B歌手、ボニー・バナーヌのとても楽しい曲。テレタビーズなどの90年代の子供向け番組の雰囲気を模したキッチュなクリップ。ヴィジュアルは馬鹿っぽいが、曲の偏差値が高い。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 1, 2020
Balzane – Du sable encore (2020) https://t.co/O5iE8oeBGj 馬の足の白斑という意味のアーティスト名のバルザーヌは、オーレリア・ラヴォー・クロワジエという女性ミュージシャン。詳細は不明だが、フォークミュージシャンのパンノワールの家族らしい。清新な感覚のメロディアスなシャンソン。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 2, 2020
Marc Seberg – L'éclaircie (1985) https://t.co/v64WLmIYrg マルク・セバーグはコールドウェイヴバンドのマルキ・ド・サド解散後にヴォーカリストのフィリップ・パスカル(1956-2019)が結成したグループ。いかにも当時のニューウェイヴというサウンドだが、サビのメロディーは悪くない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 3, 2020
Julien Granel – Bagarre, bagarre (2020) https://t.co/2xiqebVql5 仏南西部ランド県出身のジュリアン・グラネルのファーストEPのタイトル曲。ヴォーカルがラップの影響を感じさせるエレクトロポップで、自ら「フリースタイル・ポップ」と呼んでいる。カラフルでキッチュな映像が楽しいクリップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 4, 2020
Lara Fabian & Maurane – Tu es mon autre (2001) https://t.co/3x7GrjLjuA ララ・ファビアンとモラーヌのデュエットによるヒット曲。二人ともベルギー出身の女性歌手である。2001年のララ・ファビアンのヒットアルバムNueの収録曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 5, 2020