単純未来の活用形は、俗ラテン語の動詞の原形にhabere(avoirの先祖)の現在形の活用形がくっついたものを元としているわよ。たとえば現代フランス語においてもje chanteraiの活用形はchanter + aiと分析できると感じられるわね。J'ai à chanterという発想が基になっていると考えられるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 13, 2020
Pourvu queという接続詞句は接続法を伴って「もし~しさえすれば」という条件を表すけれども、独立節で願望を表すこともあるわ。Pourvu que ça dure !は「ずっとこのまま続いてほしい」という意味になるわよ。つくりとしては英語のprovided thatと似ているけれど、これはif onlyと似たような用法ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 14, 2020
自宅隔離(外出禁止)政策はconfinement、これの解除はdéconfinement、解除後の再施行はreconfinementよ。後の二つは2020年のコロナ禍に現れた新語です。それぞれ動詞はconfiner、déconfiner、reconfinerね。Je suis confiné(e)は「私は自宅隔離中です」という意味。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 15, 2020
COVID-19は女性名詞だとアカデミーフランセーズが決めたからといって、みんながla COVID-19と云っているかというと、そんなことはないのよ。報道機関も多くはle COVID-19と云っています。カナダでは女性名詞の用例も多いようだけど、フランスでは男性名詞として定着する可能性が大きいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 16, 2020
DNAのことをフランス語ではADNというわよ(acide désoxyribonucléique)。フランス語でもこれを比喩的な意味で用いることがよくあり、たとえばL'innovation est dans l'ADN de notre entreprise(イノヴェーションは弊社のDNAに刻まれています)と云ったりします。でもちょっと安っぽい表現かな。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 17, 2020
「蟻」はfourmi(女性名詞)で、「(蟻のように)うようよしている」という意味の動詞はfourmiller([fuʀmije])だけど、動物の「アリクイ」はfourmilier([fuʀmilje])よ。「蟻の巣」、「(蟻のような)大群」はfourmilière([fuʀmiljɛːʀ])という「アリクイ」の方に近い形なので気をつけましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 18, 2020
言語を勉強するということはその言語を用いる人々の精神性を身につけることでもあると、このような問題を見ると痛感するわね。いかにもフランス人らしい問題で、つい笑ってしまったわ。やはりこのような受け答えの仕方は覚えておくべきね。Tendances B1 (CLE International) pic.twitter.com/S7EmJEbppM
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 19, 2020
【今週の一曲】Klub des Loosers ft. Alexis Fugain – Comme eux (2020) https://t.co/4AVh6k4B38
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 13, 2020
Diane – Billets doux (2020) https://t.co/bKEXv9FaZQ オルレアン出身の女性シンガー、ディアーヌのデビューアルバムBillets doux(ラヴレター)のタイトル曲。エレピの弾き語りだが、今時のアーバンミュージックのノリを感じさせる。アンジェルのようなスターはまぶしくて聴けない人向き。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 13, 2020
Himra, J Haine & Bmuxx Carter – Dans la caisse (2020) https://t.co/kXbIMVRZxT イムラはコートディヴォワールで活動するラッパー。フランスばかりでなくフランス語圏のアフリカの国にもラップは広がっている。コートディヴォワールの隠語ヌシがアイデンティティのようである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 14, 2020
Grand corps malade & Camille Lellouche – Mais je t'aime (2020) https://t.co/qcOSW8mtn1 スラム(詩の朗読の一種)の代表格であるグラン・コール・マラッドと女優、コメディアン、歌手であるカミーユ・ルルーシュのデュエット。アルバムMesdamesの収録曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 15, 2020
Tom Poisson – Déjà loin (2020) https://t.co/wcEmvuHiNa トム・ポワソンことジャンミシェル・クエニャスは2004年にアルバムデビューしたシンガーソングライター。アルバムSe passer des visagesから。ル・サクル・デュ・タンパンのフレッド・パレムがプロデュースとアレンジで参加している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 16, 2020
George Ka – Saigon (2019) https://t.co/uIYB3vruRF ジョルジュ・カーはベトナム系フランス人の女性ラッパー。フランスのラップでベトナム人コミュニティについて歌ったものがなかったので、そういうものをつくりたかったと云っている。プームのシーグフリード・ド・テュルケイムの作曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 17, 2020
Grems – Fantômas (2018) https://t.co/rIFa5ogUGV グレムスことミカエル・エヴノは、ラップとディープハウスを組み合わせたディープコというジャンルを標榜していた。繰り返し映画化された架空の覆面盗賊ファントマス(Sを読む)を題名にした歌。エレピのサンプリングループが異常におしゃれ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 18, 2020
Claude François – Sha la la (Hier est près de moi) (1974) https://t.co/XyparZenoP 1973年のカーペンターズのヒット曲「イエスタデー・ワンス・モア」のクロード・フランソワ(1939-1978)によるフランス語カヴァー。テレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 19, 2020