学校の教師の意味の単語で、instituteurは初等教育の教師、professeurは中等教育以上の教師というのがざっくりした区別ね。でもinstituteurは今のフランスの制度でprofesseur des écolesと言い換えられます。近年は指導者というニュアンスがないenseignantがより頻繁に用いられる傾向があるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 27, 2020
「美食家」の意味のgourmetの古い形はgroumetで、音位転換によって今の形になったと考えられているわよ。Groumetは英語のgroomと通じる単語で、groumetは最初「ワインを運ぶ従僕」の意味だったようです。19世紀のリトレの辞書でgourmetは「ワイン通」の意味になっているわ。ソムリエと通じるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 28, 2020
Infectionは「感染」のことで、maladie infectieuseは「伝染病」のことよ。Contagionは特に患者との接触によって人が病気に感染することで、contaminationの汚染の対象は人とは限らず、ものや場所も対象になるの。混同されることも多いけど、たとえば「放射能汚染」はcontamination radioactiveね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 29, 2020
聞き慣れない片仮名ことばに「メンター」があるけど、これはフランス語のmentor([mɑ̃tɔːʀ])が英語になったものよ。Mentorはギリシア神話にちなんだフェヌロンの著作Les Aventures de Télémaqueに登場する指導者の名前です。メントする人ではなくて固有名詞なので、英語のmenteeは強引な造語ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 30, 2020
ノルマンディーの沿岸にある英国領のチャンネル諸島のことをフランス語ではîles Anglo-Normandesというわよ。Jersey([ʒɛʀzɛ])島やGuernesey([gɛʀnəzɛ])島があるわね。連合王国の一部ではなく、欧州連合にも属していません。かつてはフランス語人口が多かったけど、今は英語人口が大多数です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) July 31, 2020
アカデミーフランセーズの辞書は初版が1694年で、現在第九版が刊行中だけど、全ての版について単語の定義を検索できるサイトがあるわよ。一般のフランス語学習者にとってそれほど役立つものではないけれど、18世紀や19世紀の文章を読むときに必要になる場合があるかもね。 https://t.co/gQn9ibcXml
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 1, 2020
語末がEの国名はほとんどが女性名詞だけど、例外的に男性名詞であるのはCambodge、Mexique、Mozambique、Zimbabweよ。中央アフリカ共和国(République centrafricaine)の短い形Centrafriqueは、男性名詞なのか女性名詞なのかよくわからないので、正式名称を使った方がいいかも。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 2, 2020
【今週の一曲】Klô Pelgag – La maison jaune (2020) https://t.co/lbraPXINjA
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 27, 2020
Camille Bénâtre – À l'heure du soir (2020) https://t.co/oMekFFJF3D カミーユ・ベナートル(男性)はトゥールーズのフォークシンガー。3枚目のソロアルバムAprès le soirから。エリオット・スミスの名前がよく引き合いに出される優れたメロディーが特徴だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 27, 2020
Bernard Minet – Bioman (1988) https://t.co/TaVTBVKfx4 1953年生まれの歌手ベルナール・ミネは、80年代から90年代にかけて、民放テレビ局TF1の子供向け番組「クラブ・ドロテ」で日本のアニメや特撮ものの主題歌を数多く歌った。これは『超電子バイオマン』の主題歌。音楽的には無である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 28, 2020
Sidilarsen – On va tous crever (2019) https://t.co/WCeqHlqQuK シディラルセンは2003年にアルバムデビューしたトゥールーズのヘヴィーロックグループ。2019年のアルバムのタイトル曲で、「みんな死ぬぞ」という歌。環境問題と社会問題を重ね合わせた知的なメッセージソング。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 29, 2020
Tessæ – Bling (2020) https://t.co/2vYQWFFEzb テサエはマルセイユ出身の若手女性ミュージシャンで、TikTokで人気が出た新世代。本人がファンだということでフランスのビリー・アイリッシュと呼ばれているが、音楽的にはあまり関係なさそう。ラップ調のアーバンミュージック。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 30, 2020
Madeleine Peyroux – Liberté (2018) https://t.co/WLkrP4eTlp 米国人ジャズ歌手、マドレーヌ・ペルーの2018年のアルバムAnthem収録の歌。詩人ポール・エリュアールがドイツ占領下のフランスで書いた有名な詩「自由」に曲をつけたもの。他にもプーランクなど多くの人が曲をつけている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) July 31, 2020
Magenta – Long feu (2020) https://t.co/PUBU4dhmKL スポークンワードの人気グループ、フォーヴが活動休止し、マジャンタという「考えるダンスミュージック」を標榜する新しいプロジェクトに生まれ変わった。歌詞に意味があるダンスミュージックという、コロンブスの卵のようなコンセプト。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 1, 2020
Barbara – Nantes (1964) https://t.co/6XCQiZwpOl バルバラ(1930-1997)の代表曲の一つ「ナントに雨が降る」。子供の頃に性的虐待を受けた父親がナントの町で孤独な死を遂げたことを知り、憎んでいた父親を許すために4年かけて書いた歌であるとされる。発表年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 2, 2020