仏製英語の一つにtennismanがあるけれど、発音は[tenisman]で、語末は鼻母音にならずにNをはっきり発音するわよ。これはsupermanやBatmanのようなことばでも同じです。英語由来のmanを語尾にもつ場合は鼻母音が現れないけれど、英語由来ではないmamanやtalismanは鼻母音を発音するわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 3, 2020
建物の入り口にある呼び鈴はsonnetteといい、電話の着信音はsonnerieというわよ。自転車のベルはsonnetteで、踏切の警報音はsonnerieね。断続的に鳴るのがsonnetteで、一種のメロディーを奏でるのがsonnerieと考えられるかもしれないわね。メロディーを奏でる呼び鈴をcarillonと呼ぶこともあります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 4, 2020
「これから5年の間に」をd'ici cinq ansということがあるわね。これはd'ici à cinq ansのàが省略されたものだと考えられるけど、このàがつかない形の方をよく耳にするように思います。セリーヌの小説の題名D'un château l'autreもl'autreの前のàが省略されていると考えられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 5, 2020
フランスでは原則的に人種や民族、宗教などに関する統計調査が禁止されているわよ。このような統計は「出自、人種、宗教の区別をすることなく全ての市民は法の前で平等である」ことを保証する共和国憲法第一条に反していると考えられるからね。だからフランスに関するこの手の統計の話は眉唾なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 6, 2020
Décrypterは「(暗号化されたものを)解読する」という意味でよく使われる動詞よ。この単語の中にあるcrypt(o)-という要素は「隠された」という意味で、この要素をもつ単語は多くないけど、アルルなどにある「地下回廊(cryptoportiques)」や最近の造語「暗号通貨(cryptomonnaie)」などがあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 7, 2020
英語ではmale singerやfemale artistのような言い方をするけれど、フランス語ではmâleやfemelleにこのような用法はないわよ。名詞そのものに男女の区別があるので使う必要がないという理由もあるけど、「雌雄」のニュアンスが強いので、人間について使うと下卑たニュアンスを帯びることがあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 8, 2020
韓国(la Corée du Sud)の住民はSud-Coréen、南アフリカ(l'Afrique du Sud)の住民はSud-Africainよ。国名の方はいいけど、住民名の方はフランス語として見慣れないつくりになっているわね。実はこれは英語のSouth Koreanなどのつくりを真似たものなのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) August 9, 2020
【今週の一曲】Zoufris Maracas – Sur quel pied danser (2020) https://t.co/qTRMq8Wxoa
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 3, 2020
Yassine Stein – Marrakesh Butter (2020) https://t.co/F4SaG4WUFc ヤシン・スタインは新世代のラッパーで、ロムパルの影の相棒だったが、2020年にHayat(生命)というEPでデビューした。題名は麻薬のことだが、失恋を歌ったメランコリックな歌である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 3, 2020
André Verchuren – Les fiancés d'Auvergne https://t.co/XjqTlinGMx ヴェルシュの愛称で親しまれた「ミュゼットの王様」、アコーディオン奏者アンドレ・ヴェルシュレン(1920-2013)の1961年のヒット曲。1966年のテレビ映像。多くの日本人が理解するフランスのイメージ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 4, 2020
Émilie Simon – Un nouveau monde (2020) https://t.co/Vv1peD0H9o 1978年モンプリエ生まれのミュージシャン、エミリー・シモンの新しいプロジェクト、Mars on Earth 2020から。ロサンジェルスでの自宅隔離中に発表された。シンセサイザーの弾き語り。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 5, 2020
Hugo Chastanet – Solide et solitaire (2020) https://t.co/PoKavbzQoc ユゴー・シャスタネは1996年にベルトラン・ビュルガラのプロデュースでクラムド・ディスクからデビューしたベルギー人のミュージシャン。妙にマニアックなものではなく、自然体のポップさが素晴らしい。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 6, 2020
Guilty Razors – I Don't Wanna Be a Rich (1978) https://t.co/z5INN2odUQ ギルティ・レイザーズはフランスのパンクの最初期のグループで、このシングル一枚だけを出した。2006年に幻のアルバムが発掘された。80年代にヒットを放ったトリスタンとバンドレロはこのグループを母体とする。(英語)
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 7, 2020
Ici Paris – Tout recommence (2017) https://t.co/qxFvejli1L フランス随一のサイコビリーバンド、イシ・パリが2019年に37年ぶりのセカンドアルバムCircusを発表した。二代目ヴォーカリストで女優のアニセ・アルヴィナの娘、アザデがヴォーカルを務めている。これはアルバムの一曲目。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 8, 2020
Julie – Magdalena (1979) https://t.co/VRhLlzn7PA 1986年のÈve lève-toiだけで知られる一発屋のイメージのジュリー・ピエトリだが、この歌はゴールドディスクになるヒットだった。デビュー当時は苗字なしのジュリーを名乗っていた。スペインのグループ、トリゴ・リンピオの歌のフランス語カヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) August 9, 2020