ルネ・ラコスト(René Lacoste)、ルイ・ヴュイトン(Louis Vuitton)、ジョエル・ロビュション(Joël Robuchon)などの名前は、日本で商標登録された名前がみなラコステ、ヴィトン、ロブションと訛っているわね。これはあくまで日本独自の事情でしかないので、フランス語を話すときは正しく読みましょう。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 7, 2020
Crèmeという名詞は「クリーム」だけど、牛乳のよいところを分離したものであることから比喩的に「最良の部分」を意味することがあるわよ。La crème des hommesは「エリート」の意味ね。特にla crème de la crèmeという表現をよく耳にするけれど、これは「極上のもの、粋を極めたもの」という意味ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 8, 2020
日本の公共交通機関における「痴漢」と似たようなものを指すことばにmain baladeuseがあるわね。「痴漢をする」はavoir la main baladeuse、あるいは複数形でavoir les mains baladeusesという言い方をします。公共交通機関だけでなく職場などでも問題になったりするわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 9, 2020
たとえば「語末字がTの単語」のことをles mots finissant par tのように云うことができるけど、この場合finissantが性数一致しない現在分詞であって、形容詞ではないのでSがつかないことに注意してね。同形の形容詞も存在するけど、「Tで終わる」という場合は動詞本来の用法になるの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 10, 2020
伝統的なフランス語では、たとえばboulangèreという単語が「パン屋の妻」を意味するのが普通だったわ。同様に以前はMadame la Présidenteも「議長夫人」を意味することが多かったわね。今は夫の職業によって妻が定義されることが少ないけれど、言語が常に現実に対して遅れていることには注意が必要ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 11, 2020
フランス語で主たる「神」はDieuで、無冠詞で頭文字が大文字の複数にならない名詞だけど、ギリシア神話の神などは頭文字が小文字で冠詞を伴い複数になるわよ(les dieux)。日本の神道の神も通例これに倣うけれど、dieuxと呼ぶよりもespritsと呼んだ方が日本の「神」の実態に合うのではないかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 12, 2020
Transition écologiqueやtransition numériqueなどの新しい行政用語があるわね。日本語の訳語としては辞書に載っている「移行」が適用されているようだけど、いずれも「エコロジー化」、「デジタル化」でいいと思うわ。訳語の選定における漢字二文字熟語の呪縛からは逃れたいものね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) September 13, 2020
【今週の一曲】Gaël Faye – Respire (2020) https://t.co/WCM3ShSYVy
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 7, 2020
Iliona – Moins joli (2020) https://t.co/WBDvQXoUdx イリオナはブリュッセル出身の新進女性シンガーソングライターであまり情報がないが、これは君管上に発表されたものではこれが3曲目。バンジャマン・ビオレが推しているというのも納得のメランコリックなポップスだ。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 7, 2020
Pussy Cat – Ce n'est pas une vie (1966) https://t.co/9ey2S7rVTa プッシー・キャットことエヴリーヌ・クルトワは1947年生まれの歌手で、女性だけのロックバンド、レ・プティット・スーリのドラマーだった。これはスモール・フェイセズのSha La La La Leeのフランス語カヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 8, 2020
Bigflo et Oli X Bon entendeur – Coup de blues/soleil (2020) https://t.co/HR6xrTkaGp トゥールーズの人気兄弟ラップデュオ、ビッグフロー&オリと注目のDJチーム、ボンナンタンドゥールの共演曲。狙いがよくわからないが、単純に楽しめるダンサブルな曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 9, 2020
Petit Prince – Tendresse sur canapé (2020) https://t.co/cSYu7XT8fC プティ・プランスことエリオット・ディーネールはストラスブール出身のサイケポップのミュージシャン。ムードイドのパブロ・パドヴァー二がアルバムに参加している。一見のどかだが不気味なアニメクリップが秀逸。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 10, 2020
Danielle Licari – Adagio https://t.co/gDhOfdLgFk 1936年生まれのダニエル・リカーリは『シェルブールの雨傘』でカトリーヌ・ドヌーヴの歌の吹き替えをしたことで有名な歌手。ライトクラシックの「アルビノー二のアダージョ」を歌う。「夜明けのスキャット」のような感じ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 11, 2020
Diva Faune ft. Claire Denamur – Would You Stand by Me (2020) https://t.co/sA2p1y2wLf ディーヴァ・フォーヌはエレクトロポップ風ポップフォークの男性デュオ。これはクレール・ドゥナミュールをフランス語ヴォーカルにフィーチュアした曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 12, 2020
Saïan Supa Crew – À demi nue (2001) https://t.co/62wnx77d3v サイヤン・スーパー・クルーの2001年のセカンドアルバムX raisonsからのヒット曲。基本的にはラップグループでありながら、幅広い音楽性をもっていた。この曲もオリエンタルな笛の響きが面白い。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) September 13, 2020