ポストイットのような「付箋」のことをフランス語ではpense-bête(男性名詞)というわよ。劇作家のクルトリーヌ(1858-1929)が考えた造語とされるけど、馬鹿が覚えておく助けになるものという意味合いのようね。造語の論理はよくわからないけど、面白い単語ね。複数形はpense-bêtesよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 5, 2020
国名のバハマはles Bahamasという複数形で、発音は[baamas]という風に語末字のSを発音するのが普通ね。フランス語の複数形を示すSは発音しないといっても、ここではスペイン語(?)風の発音が残っている感じになっていると考えられるでしょう。Médiasやopérasなどの語末のSは決して発音されません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 6, 2020
1985年発表のルノーの人気曲にMistral gagnantがあるわね。子供の頃の思い出を歌った歌だけど、サビの最後の一行はEt les Mistral gagnantとSをつけずに書くべきね。Mistral gagnantは駄菓子の名前で、Mistralは当時の汽車の名前から来ていて、gagnantは「(くじの)当たりつき」という意味なのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 7, 2020
「ヘルメット」や「かぶと」のことはcasqueといい、野球帽のような帽子のことはcasquetteというわよ。英語のhelmetと語源が共通するheaumeはかぶとの中で中世のかぶとを意味するわね。こういったかぶりものの総称はcoiffureです。「髪型」、「整髪」の意味でだけ覚えているかもしれないけど。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 8, 2020
Nom d'oiseauは文字通りには「鳥の名前」で、もちろんこの意味でも用いられるけど、比喩的には「侮辱」の意味でも使うわよ。実際フランス語ではdinde、bécasse、paonなど、多くの鳥の名前が侮辱として用いられるわね。Trump et Biden se sont donné des noms d'oiseau.
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 9, 2020
第一次世界大戦の前線で戦ったフランスの兵士のことをよくpoiluと呼ぶわよ。これは「毛が生えた」という形容詞が名詞化したものだけど、poilが力や勇敢さの印であると考えられたようね。ひげもじゃだったのかなと想像しちゃうけど、実際には防毒マスクをつけるためにヒゲを剃っていたらしいわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 10, 2020
日本で生まれ育った人がフランス語を話すときに、フランスで生まれ育った人と全く同じに聞こえるフランス語を話す必要はないと云えるわね。目指すべき地点は、聞く相手に負担を与えないフランス語を話すということだと思うの。できるだけさらっと聞こえる発音、リズムを目指したいわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) October 11, 2020
【今週の一曲】Nach ft. Jeanne Cherhal – Imagine (2020) https://t.co/Z4omtpNMtS
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 5, 2020
Terrier – Tourniquet (2020) https://t.co/BAJelIaIw5 テリエ(巣穴)ことヴァンデ県出身のダヴィッド・アンフランのデビュー曲で、「回転扉」という歌。ティム・ダップやエディ・ド・プレト以後の新しいシンガーソングライターの一人だが、歌手のタイプとしてはエルヴェやフォエに似ている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 5, 2020
Comme John – Réveille-moi (2020) https://t.co/ySu8x1FMqH コム・ジョン(ジョンのように)はフランス中部のクレルモンフェランの出身で、クレールとガエルのサルヴァ姉妹のデュオ。サードアルバムDouce folieから。ポップシックを標榜している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 6, 2020
Ben Mazué – Quand je marche (2020) https://t.co/ByTu52WVBt 1981年ニース生まれのミュージシャン、ベン・マズュエの4枚目のアルバムParadisからの先行曲。ティム・ダップやエディ・ド・プレトなどのラップ感覚を取り入れたシンガーの先駆者として徐々に人気が出てきたようだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 7, 2020
Célestin – Changer (2020) https://t.co/EMVZDep7QM セレスタンはユーモア音楽のドラムデュオ、フィルズ・モンキーの片割れ、セバスチアン・ランボーのソロプロジェクト。ユーモラスな面持ちで、エコロジー的感性から今の世界を変えようと歌う。実に好感がもてる歌だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 8, 2020
Karimouche – Princesses (2020) https://t.co/pOdAGCGX18 カリムーシュことカリマ・アマルーシュは1977年アングレーム生まれのベルベル系の歌手。フランスで活動するブラジル人歌手のフラヴィア・コエリョをフィーチュアしたこの歌は、ラップ調のヴォーカルのフェミニスト的な歌だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 9, 2020
La Femme – Paradigme (2020) https://t.co/uDMUS0QISe 2010年のデビュー以来、一貫して人を煙に巻き続けるプロジェクト、ラ・ファム。音楽的方向性がつかめないのに、いかにもラ・ファムと思わせるアーティストカラーがある。パリの有名なクラブ、ル・パラスで撮影したクリップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 10, 2020
Jeanne-Marie Sens – L'enfant du 92e (1974) https://t.co/6hLieIvDP5 1937年生まれの歌手、作家、編集者のジャンヌマリー・サンスの1974年のヒット曲。ベルギー人のピエール・ラプサットの作曲。後にTant et tant de tempsなどの子供向けの歌で知られることになる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) October 11, 2020