「成長する」という意味の動詞croîtreの活用はcroireと似ているけど、je croîs、il croîtのようにアクサンシルコンフレクスを付けて区別するわよ。過去分詞はcrûだけど、これを名詞化したcru(葡萄園)にはアクサンがつかないわね。現在分詞はcroissantで、名詞になると「三日月、クロワッサン」ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 2, 2020
Sérieursementのように、形容詞の女性形に-mentをつけた副詞が多いけど、男性形の語尾が-entや-antの形容詞については、apparent→apparemment、suffisant→suffisammentのようにして副詞をつくるわね。いずれの場合も鼻母音は口むろ母音化して[a]になります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 3, 2020
× Sérieursement ○ Sérieusement
Cuisinierは料理人のことだけど、cuisinisteはシステムキッチンの販売・設置を行う業者のことよ。また、afficheurはポスター広告業者のことで、affichisteはグラフィックデザイナーのことね。このように、違う接尾辞をつけることによって新語がつくられることがあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 4, 2020
Les doigts dans le nezは文字通りには「指で鼻をほじりながら」ということで、「易々と」という意味で使う表現よ。わりと新しい表現で、1912年に競馬について使われたのが最初らしいわ。Le jockey est arrivé premier les doigts dans le nez.(ジョッキーは鼻をほじりながら首位で到着した)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 5, 2020
「椅子に座る」はs'asseoir sur une chaiseだけど(sur un divan, sur un canapé…)、腕がある安楽椅子の場合はdans un fauteuilというわよ。「安楽椅子探偵」はdétective en fauteuil。Le jockey est arrivé premier dans un fauteuilは「ジョッキーは難なく首位で到着した」という意味よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 6, 2020
フランス語のnaîtreは複合時制をつくるときにêtreを使う自動詞なので、「私は生まれた」は複合過去でje suis né(e)だけど、これに引きずられて英語を話すときにI am bornと云わないようにしたいわね。「生まれた」ということばが過去だという意識が今ひとつ薄いので間違いがちなのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 7, 2020
Décimerという動詞はよく「大量に殺す」という意味で使い、現代においてはexterminerの類義語だけど、字面を見ると語源は数字の十に関係がありそうね。事実この単語の元の意味は「(ローマ時代の)軍の任務に失敗した部隊の罰として、くじ引きで十人に一人を殺す」というものだったそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) November 8, 2020
【今週の一曲】Katel ft. Bonbon Vodou – Je t'aime déjà (2020) https://t.co/asbb6CSsfw
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 2, 2020
Chloé Delaume – RTT à Trastevere (2020) https://t.co/r5Zku7VJbm クロエ・ドロームは1973年生まれの作家だが、活動は多岐にわたり、2020年に歌手としてのアルバムを初めて発表した。レトロ感覚のシンセポップにトークオーヴァー風の歌が乗るスタイル。知的すぎず親しみやすい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 2, 2020
Seemone – Dans mes rêves (2020) https://t.co/ZbmbKhUYjA シーモーヌことレア・シモンシニは1997年生まれの歌手。2019年のユーロヴィジョンのフランス代表を選ぶ番組で惜しくも2位に終わった人。生まれつき声帯に軽い障碍があるそうで、かすれ気味の声である。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 3, 2020
Yvan Marc – J'en ai rêvé (2020) https://t.co/ipdqFXvBkT イヴァン・マルクはオーヴェルニュ在住のフォークシンガー。8枚目のアルバムL'ancien soleilから。エコロジー的な感性をもったアーティストで、オーヴェルニュの自然を映したクリップが美しい。ネオアコ好きにおすすめ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 4, 2020
Chasseur – Du bleu (2020) https://t.co/2DNmUJW3Qe シャスール(狩人)は1970年ブルターニュ生まれのドラマー、ガエル・デボワのプロジェクト。Crimson Kingというアルバムタイトルだが、プログレとは無縁のインダストリアル寄りエレクトロポップ。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 5, 2020
Shay – Jolie (2019) https://t.co/OICSrqxKNR シャイことヴァネッサ・レスニキは1993年ブリュッセル生まれのラッパー。セカンドアルバムAntidote(解毒剤)のオープニング曲。コンゴ(旧ザイール)のスターだったタブー・レー・ロシュロー(1940-2013)の孫。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 6, 2020
Fredda – Jours heureux (2020) https://t.co/xx7TRx1dQ3 フレダことフレデリック・ダストルヴィーニュは1969年生まれの歌手。アルバムデビューが2007年と遅めだが、この歌は6枚目のアルバムの収録曲。前作のアメリカーナ風の雰囲気とは違うボサノヴァ調の一曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 7, 2020
Daniel Balavoine – Sauver l'amour (1985) https://t.co/la6e0UvBJF 1952年生まれのダニエル・バラヴォワーヌは1986年にパリダカールラリー中のヘリコプター事故で亡くなった。この歌は死後に発売されたシングル曲で、最期のアルバムのタイトル曲でもある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) November 8, 2020