綴り上Cの文字が必要とされるところで後続の母音がA、O、UのときにはCにセディーユがつくけれど、例外はdouceâtre(甘ったるい)という単語よ。発音はCの後のEを無視した[dusɑːtʀ]ね。1990年の正書法改革ではdouçâtreが提案されているけれど、あまり浸透していないようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 7, 2020
「疑い」という単語はフランス語でdouteで英語はdoubtね。ラテン語の「疑う」という動詞がdubitareであることからフランス語でもBを付け加えたことがあったけど、フランス語では再びBをなくし、英語では残ったの。原義はdeuxやdoubleと通じて、「二つの可能性のどちらとも決めかねる」ということね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 8, 2020
「旅人」はvoyageurだけど、「ツアーオペレーター」のことはvoyagisteというわよ。「旅行代理店」はagence de voyagesで、多少の違いがあるわね。Voyageurの中で特に「観光客」のことをtouristeといいます。Voyageurは形容詞にもなり、pigeon voyageurは「伝書鳩」のことね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 9, 2020
「疑い(doute)」の形容詞にはdouteuxやdubitatifなどがあるけど、前者は「疑わしい」、後者は「疑いを表す」という意味ね。Réponse douteuseは疑いの対象になる答えのことで、réponse dubitativeは疑いを表明している答えということになります。また、indubitableは「疑い得ない」という意味。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 10, 2020
Il boit du vinのvinに形容詞bonを先行させると、Il boit de bon vinになるというのが、古来のアカデミックなフランス語だったようね。それでも実際にはこの規則はほとんど用いられず、この場合でもduを用いてIl boit du bon vinになるのが普通です。De+形容詞+複数名詞の規則はまだ生きているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 11, 2020
女性名詞humeurの原義は「体液」で、それが体液によって決まると考えられた「気質」、「気分」、「機嫌」の意味になったのよ。Humideは「湿った」という意味の形容詞ね。英語のhumourは古フランス語起源だけど、humeurにはない「ユーモア」という意味の男性名詞としてフランス語に逆輸入されたのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 12, 2020
「巨大な」という意味の形容詞énormeをふざけてhénaurmeと書くことがあるわ。C'est hénaurme !!!(「すご~い!!!」)という叫びの大袈裟な抑揚を文字化したものね。こんなおふざけは最近のものかと思っていたけど、実はフローベールが始めたらしいわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) December 13, 2020
【今週の一曲】Laura Cahen – Cavale (2020) https://t.co/FCZTXHbImf
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 7, 2020
David Numwami – Beats! (2020) https://t.co/xBaiNoyGRw ダヴィッド・ヌムワミはブリュッセル出身のマルチインストルメンタリスト。以前ル・コリゼというグループのメンバーだったが、ソロアーティストになって極上のポップスを歌っている。どことなくビーチ・ボーイズ臭が漂うユーモラスな歌。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 7, 2020
Eileen – Ces bottes sont faites pour marcher (1966) https://t.co/tqqVjXI8Zs ナンシー・シナトラの代表曲「にくい貴方(These Boots Are Made for Walkin')のフランス語カヴァー。アイリーン・ゴールドセンは米国人だが、フランスのイェイェ歌手として活動した。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 8, 2020
Julien Gasc – La trève internationale (2020) https://t.co/8jibDt00vu アクアセルジュなどのメンバーとして活動するジュリアン・ガスクの3枚目のソロアルバム、L'appel de la forêt(森の呼び声)から。あえてがらくた風のリズムやアレンジにしているが、優れたメロディーだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 9, 2020
Jean-Emmanuel Deluxe and Friends – Lushy Life (2019) https://t.co/G3aNbgHpfY ジャンエマニュエル・ドリュクスはノルマンディーのルーアン出身のジャーナリスト、ミュージシャン。ローファイサウンドのサンシャインポップにトークオーヴァーの声が重なる。バックヴォーカルはエイプリル・マーチ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 10, 2020
Déportivo – 1000 moi-même (2004) https://t.co/e8EAt0iSLA パリ郊外出身の三人組ロックバンド、デポルティヴォの2004年のデビューアルバムの一曲目。直情的なパンクっぽさを感じさせるストレートなロック。今ひとつ際立った特徴が感じられないのが残念だが悪くはない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 11, 2020
Charles-Baptiste – Sois heureux (2013) https://t.co/vws3tcwTql ピレネー地方ポー近くの出身の歌手シャルルバティストによる、ダフト・パンクのヒット曲Get Luckyのフランス語カヴァー。ピアノ弾き語りによるもので、メランコリックな悲しい歌になっている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 12, 2020
Louise Attaque – Ton invitation (1997) https://t.co/P90BvZi2v0 ヴァイオレント・ファムズのゴードン・ガノがプロデュースしたデビューアルバムからのヒット曲の一つ。このアルバムはフランスのロック史上最大のヒット作である。ヴァイオリンが効果的なフォークパンクだった。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) December 13, 2020