山火事のニュースでよく耳にする単語にcanadair(普通名詞としては男性名詞)があるわね。これは消火活動に使う飛行機のことで、カナデール(カナディア)社の社名が普通名詞として使われるようになったものです。商標を用いるのを嫌うとすれば、avion bombardier d'eauと言い換えられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 1, 2021
「私は」という主語を強調したいときには、moi, jeという風に、強勢形moiの後に弱勢形の主語jeを繰り返さなければならず、これはtoi, tuについても同じだけど、luiとeuxについてはilやilsを繰り返す必要がないのよ。書きことばでは繰り返さない方がスマートかも。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 2, 2021
フランス語の大文字と小文字の使い分けは難しくて、ロクフォールチーズはle roquefortと書くけれど、もし「ロクフォールのチーズ」と書くとすればle fromage de Roquefortという風に大文字を使うわよ。これと同様に、un bourgogne、un vin de Bourgogneという風に書き分けられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 3, 2021
Errementsという複数形でしか用いない男性名詞の原義は「いつものやり方」という意味だったけど、「過ち」を意味する女性名詞erreurの影響で意味が変わり、「悪習」という意味になったのよ。動詞errerには語源が違うものが二つあって、errementsとerreurは本当はそれぞれ別の系列なの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 4, 2021
Anecdoteは「逸話」という意味だけど、6世紀ビザンチンの歴史家プロコピウスの著作『ユスチニアヌス帝の秘史』の題名Ἀνέκδοταが語源よ。「未発表の、誰も知らない話」ということね。だから珍奇な話のニュアンスがあるわ。この単語anecdoteは女性名詞だけど、「挿話」の意味のépisodeは男性名詞よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 5, 2021
フランス18世紀の有名な政治家にモープーという人がいるけど、名前の綴りはMaupeouよ。発音は[mopu]で、Eが発音されないわね。このeouという並びは珍しいけれど、[y]という発音のavoirの過去分詞のeuや、[o]という発音のeauなどの綴りと比較してみると類似が感じられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 6, 2021
反射的に出てしまう「はい」をOuiにしてしまう癖をなかなか直せない人が多いわね。Ça va ?と聞かれたときはOui, ça vaと答えても間違いではないと云えるけど、Comment ça va ?やComment allez-vous ?に対してとりあえずOuiと答えるのはやめましょう。誰も返事がいいと褒めてくれません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 7, 2021
【今週の一曲】Requin Chagrin – Déjà vu (2021) https://t.co/mba8bDNBiC
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 1, 2021
Lothar – Vésuve (2021) https://t.co/kc6zKTWoDv ロタールはエンジニアのナタン・エルヴーのプロジェクト。ファーストEPではグラン・ブランのブノワ・ダヴィッドとの二人組だったが、ソロプロジェクトになったようだ。フランスでコールドウェイヴと呼ばれたポストパンクサウンドのリヴァイヴァル。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 1, 2021
Kore, Lacrim – Mango (2021) https://t.co/EMkkPYJgiv 2000年代にコール&スカルプというプロデューサーチームとして数々のR&Bヒットを放ったDJコールことジャメル・フェザリ。これはネットフリックス映画En passant péchoのための歌で、ラッパーはラクリムである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 2, 2021
Youssoupha – Solaar pleure (2021) https://t.co/UtIFdpzsuf 1979年キンシャサ生まれのラッパー、ユスファの曲で、MCソラールの2001年のヒット曲と同じ題名だがカヴァーではない。息子とともにフランスのラップアルバムのジャケットを次々と再現するクリップがよい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 3, 2021
Lonny – Avril exil (2020) https://t.co/OTcEsrZnTD ロニー・モンテムことルイーズ・レルミットは女性フォークシンガーだが、最近のフランスではポムやクルーよりもポーリーヌ・ドランやバルザーヌに近いタイプで、初期キャット・パワーのようなローファイフォークの雰囲気がある。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 4, 2021
Davinhor – Pas de sentiments (2021) https://t.co/XRrT3JmgVe ダヴィノール・パックマンはパリ郊外セーヌサンドニ県出身のコンゴ系女性ハードコアラッパー。カーディ・Bやニッキー・ミナージュなど米国女性ラッパーの路線を受け継いだような感じ。平仮名平仮名。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 5, 2021
Thérapie Taxi – Été 90 (2021) https://t.co/YPY1bK8neE 残念ながら2枚のアルバムを残して解散することになったテラピー・タクシーの最後のEP、Rupture 2 merdeから。アルバムは期待の大きさに反して今ひとつだったが、この最後のEPは憑きものが落ちたように軽やかである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 6, 2021
Anne Sylvestre et Boby Lapointe – Depuis l'temps que j'l'attends, mon prince charmant https://t.co/3RbzzqjEzV アンヌ・シルヴェストルとボビー・ラポワントのデュエットで、1970年クリスマスのテレビ映像。白馬の王子様を待つお姫様をパロディーにしたもので、皮肉ながら楽しい歌だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 7, 2021