Un beau jourという表現においてbeauという単語には「美しい」という意味がなく、un certain jourと似たような「ある日」という意味になるわよ。他にun beau matin(ある朝)やun beau soir(ある晩)など同様の表現があるけど、このbeauの用法はあまり応用が利きません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 15, 2021
野菜や果物の「皮をむく」という意味の動詞にはpelerとéplucherがあるけど、後者には「不要なものを取り除く」というニュアンスがあり、éplucher un texteは「文章を細かく吟味する」、ひいては「粗探しをする」という意味にもなるわ。「毛を抜く」はépilerで、いずれもpoil(毛)と関係がある単語よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 16, 2021
Escalierという単語は段(marches ou degrés)の連なりのことで、基本的に一まとまりの階段を上り下りする場合はmonter (ou descendre) l'escalierという風に単数形で用いるわよ。この場合monterやdescendreは他動詞で用いるのが普通ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 17, 2021
セリーヌの小説にはよくque je soyeのような接続法が出てくるわね。本来que je soisと書くべきところだけれど、これはくだけた話しことばを真似たもので、発音としては[swaj]になると思われるわ。セリーヌに限らず20世紀の作家にはこのような綴りを使う人がいるけど、真似をしてはいけません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 18, 2021
Espèceは女性名詞だけど、espèce deの後に男性名詞の単数形が続くと、un espèce d'idiotという風に男性名詞扱いされることがあるわよ。これはくだけた形で、文法的にはあくまで誤りと見なされます。この場合、この言い回しには「一種の」という意味とは違う軽蔑的ニュアンスが加わります。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 19, 2021
「スピーカー」の意味の複合名詞haut-parleurの構造は一見「形容詞+名詞」だけど、よく考えるとparleurが高いわけではなくて、parler hautという表現から来ていることがわかるわね。つまりこの構成要素hautは形容詞ではなくて副詞なので、複数形はhauts-parleursではなくてhaut-parleursなの。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 20, 2021
「あなたが来ることを期待している」という言い回し、Je m'attends à ce que tu viennesとJe m'attends que tu viennesは両方正しいけど、文法学者は簡潔さゆえに後者の方が好ましいと考えるようね。とはいえ、前者の言い回しの方がよく使われるような印象があるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 21, 2021
【今週の一曲】Jorja Smith – Come Over ft. Oboy (2021) https://t.co/fj9yoXd94F
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 15, 2021
Julie Bonnie – Quand un nuage descend trop bas (je pense à toi) https://t.co/vBRiJ5bJVg 90年代トゥールの名バンド、フォルゲット・ミ・ノットやコルニュなどのメンバーだったヴァイオリニストで作家でもあるジュリー・ボニーのソロ作。ほぼ生ギター弾き語りの静謐な一曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 15, 2021
Meryl – BB compte (2021) https://t.co/AsjkPW8Bxl メリルは1995年マルチニーク島生まれの女性ラッパー。グアドループ島の社会派カーニバル音楽グループ、「文化運動アキヨ」との共演曲。奴隷時代に生まれたグアドループの音楽グウォカは、2014年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 16, 2021
Feu! Chatterton – Monde nouveau (2021) https://t.co/8RBJN8vPLD パリで結成された5人組ロックグループ、フー!シャテルトンのサードアルバムPalais d'argile(粘土の宮殿)から。17歳で自殺した18世紀英国の詩人チャタートンの名前を題名にしたゲーンズブールの歌とバシュングのアルバムがある。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 17, 2021
Carole Masseport ft JP Nataf – En équilibre (2021) https://t.co/pqBI58G8gO 以前POUFというパワーパンクトリオのメンバーだったキャロル・マスポールのサードアルバムのタイトル曲。レジノサンのJPナタフとのデュエット。ピアノはアルバン・ド・ラシモーヌ。非常によくできた曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 18, 2021
Stone – Seul (1966) https://t.co/S1tLZkjWk6 後に夫婦デュオ、ストーン&シャルデンとしてヒットを飛ばすストーンのデビューEP収録曲。ストーンはローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズと髪型が似ていたことから来た仇名だそうだ。ビートルズのNorwegian Woodのフランス語カヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 19, 2021
Mustang – Pas cher de la nuit (2021) https://t.co/eibVblJR8Y クレルモンフェランのロケンロール3人組ムスタングの7年ぶり5枚目のアルバムMemento moriから。スーサイド経由のエルヴィスファン然としたギミック要素が後退して普通になった感じだが、落ち着きを感じさせて悪くない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 20, 2021
Serge Lama – D'aventure en aventure (1968) https://t.co/AxRrjmgMsM 1943年ボルドー生まれの歌手、セルジュ・ラマの最初の大ヒット曲。本人も同乗していた自動車の事故で失ったフィアンセに捧げた歌で、最初はジジ・ジャンメールが歌ったが、本人の歌でヒットした。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 21, 2021