自分の過ちを認めて謝罪することをfaire son mea culpaということがあるわよ。報道でよく耳にする表現です。このmea culpaはラテン語の引用句なので、普通はトレデュニオンを使わないのよ。発音は[meakulpa]ないし[meakylpa]。古くはアクサンシルコンフレクスを使ってmeâ-culpâと綴られていました。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 29, 2021
Solitudeとisolementの違いは、前者がより心理的な「孤独」で、後者がむしろ物理的な「孤立」になるということかしら。Solitudeの方は日本語の「孤独」の語感とは違って、主観的に好ましいものであることもありえるわよ。Isolementは形容詞socialと相性がよく、isolement socialとよくいいます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 30, 2021
「アンヌ・イダルゴの」という意味のd'Anne Hidalgoは「ダニダルゴ」と聞こえて、名前の片仮名表記とかなり遠くなるわね。Hidalgoのような固有名詞のHが無音か有音かをどう判断したらいいのかと思うだろうけど、この単語に限っては同じ綴りの普通名詞が辞書に載っていて、無音と決まっています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) March 31, 2021
アルジェリア独立戦争は1954年から1962年まで続く激しいものだったけど、フランス政府は長い間これをただのévénements d'Algérie(アルジェリアの出来事)と呼んでいたのよ。戦争だったと公式に認めたのは1999年のことです。アルジェリアではrévolution(革命)と呼ばれることもあるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 1, 2021
「もし私があなただったら」はsi j'étais vousといえるけれど、他にsi j'étais de vous、si j'étais que vous、si j'étais que de vousなどの言い方があるわよ。最後のものはモリエールの中に出て来るわね。分析が難しいけど、このqueは「~というもの」を意味する用法だと考えられるかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 2, 2021
Baleineはもちろん「鯨」の意味だけど、換喩によって鯨の鬚(fanon)の一本一本を意味するわよ。以前この素材は傘やコルセットなどの骨として用いられたけど、これが金属やプラスチックにかわっても、baleineという呼び名は変わっていません。Baleines de parapluieは「傘の骨」よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 3, 2021
Mesurer la prégnance du racisme dans la sociétéというのは「社会における人種差別の定着度を測定する」ぐらいの意味ね。このprégnanceは本来「プレグナンツ」という心理学用語だけど、これは広義の用法で、なんらかの概念が反省以前に押しつけられている状態を指すと考えられるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 4, 2021
【今週の一曲】Georgio – Danse (2021) https://t.co/sCgqIAX992
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 29, 2021
spill tab – Calvaire (2021) https://t.co/jG9DJka4LI スピル・タブはバンコク生まれのフランス系韓国人クレール・シシャのソロプロジェクト。米国をベースにして活動し、英語とフランス語で歌っている。2枚目のEP、Pistolwhipから。簡素な音が心地よいアーバンポップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 29, 2021
Marjorie Noël – Dans le même wagon (1965) https://t.co/p24F82BUUp マルジョリー・ノエル(1945-2000)は日本で人気があったフランス人歌手。この歌には「そよ風にのって」の題名の日本語版があり、さまざまな歌手にカヴァーされている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 30, 2021
Institut – Je suis dans la data (2021) https://t.co/XlpqrTdXuq 文学的なシンセポップを奏でる男性デュオ、アンスティテュのサードアルバム、L'effet waouh des zones côtières(海岸地帯のワウエフェクト)から。録音には女性ヴォーカリストが参加している。メランコリックな佳曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) March 31, 2021
Camille Lellouche – N'insiste pas (2021) https://t.co/k01y6OcwXX カミーユ・ルルーシュは1986年パリ生まれのコメディアン、女優だが、歌のオーディション番組、ザ・ヴォイスに参加し、2020年のグラン・コール・マラッドとの共演曲Mais je t'aimeがヒットした。デビューアルバム収録曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 1, 2021
Bimbo Jet – El Bimbo (1974) https://t.co/sX9eYgr91R 「エル・ビンボ」はフランスのディスコデュオ、ビンボ・ジェットのデビューヒットで、後にポール・モーリアが「オリーブの首飾り」の題名でヒットさせた。これがディスコだとすれば、フランス産ディスコとしては最初期のものである。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 2, 2021
Requin Chagrin – Déjà vu (2021) https://t.co/mba8bDw0r4 マリオン・ブリュネトのソロプロジェクトになったルカン・シャグランのサードアルバムBye Bye Babyから。デビュー当時のトレードマークだったサーフギター風のギミックがなく、落ち着いた雰囲気で一種の風格を感じさせる。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 3, 2021
Les Inconnus – Rap-tout (Vampires) (1991) https://t.co/ZnLSlgDxy6 お笑いトリオ、レザンコニュの「オートゥイユ、ヌイイ、パッシー」に続くパロディーラップのヒット曲。徴税官を吸血鬼に見立てたもの。この曲のヒットを受けて、フランス政府が反撃ヴィデオをつくったという。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 4, 2021