Exécrableは「憎むべき」、「最低の」という非常に強い意味をもつ形容詞だけど、[ɛksekʀabl]と[ɛgzekʀabl]という二種類の発音があるわよ。濁らない[ks]で発音した方がより最低感が強いようね。語源的にはsacré(聖なる)と通じ、ラテン語のexsecrabilisから来ています。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 5, 2021
不定詞を否定するときはne pas+不定詞という順番になるのが普通の文法規則だけど、êtreとavoirの場合は、特に複合時制や受け身の助動詞として用いられているとき、n'être pasやn'avoir pasのような語順を見かけることがあるわね。これは間違いではなくて、書きことばで比較的によくある現象です。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 6, 2021
寝そべることができる長椅子にはcanapé、sofa、divanがあるわね。このうちdivanは背がないもので、canapéとsofaには背があるけど、前者は背が一枚で、後者は背が三つに分かれているというのが原則的な違いよ。もっともこの違いはそれほど知られていなくて、sofaの方が高級というイメージかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 7, 2021
Il va y avoir du sportは「これは一悶着ありそうだぞ」という意味の言い回しよ。基本的にいつもこの形で用い、活用が変わることはあまりありません。もともとはサッカー放送などの「この試合は荒れそうですね」という定型コメントだったようね。C'est du sportは「これは難しいぞ」ということ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 8, 2021
Bonne foiは「誠実、善意」のことで、mauvaise foiは「不誠実、悪意」のことね。Mauvaise foi !の方は感嘆句として単独で使用することがあり、「嘘つき!」、「ごまかすな!」ぐらいの意味になります。明らかに嘘だと自分でもわかっていることを、まるで本当のことであるかのようにして語ることね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 9, 2021
【私が好きな仏単語】Pince-sans-rire 「真面目な顔で冗談を云う(人)」(n. et adj.)>字面は「笑わずにつねる」だが、このpincerは「からかう」の意味で、「(笑わずに)真顔でからかう」ということ。 Humour pince-sans-rireという表現をよく使う。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 10, 2021
「喧嘩(bagarre)」の意味の俗語にrif(男性名詞)があるけど、語末のFを繰り返したrififiという形も使われるわね。これと似たような単語に「小さい」という意味の形容詞の俗語riquiquiもあります。「馬鹿な(bête)」の語頭音を繰り返した俗語bébêteはbêteよりもかわいらしい感じね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 11, 2021
【今週の一曲】Iliona – Une autre vie (2021) https://t.co/qWRl5SVw2R
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 5, 2021
Thérèse – Chinoise ? (2021) https://t.co/zlOqGESTHJ テレーズは中国、ラオス、ベトナムをルーツにもつフランス人女性アーティスト。この「中国人?」という歌ではアジア人女性に投げつけられるクリシェが並べられている。アジア人差別、女性差別が話題のご時世ならではのアーティストだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 5, 2021
Isabelle Antena – Le poisson des mers du sud (1987) https://t.co/nZk5Z2b4Ck 1960年生まれのイザベル・アンテナは80年代にベルギーのクレピュスキュールレーベルからレコードを出していたアーティストで、日本で人気があった。ボサノヴァ調のポップス。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 6, 2021
Janie – Mon idole (2020) https://t.co/7Cd5CgVhNk ジャニーことジュリー・フルニエは近年のヴァリエテ復権の動きの中から生まれてきたかのような歌手。ジュリエット・アルマネの距離を置いた冷めた感覚とは違い、堂々たるヴァリエテをやっている。亡くなった父親に捧げた歌。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 7, 2021
Ballaké Sissoko & Camille – Kora (2021) https://t.co/nK9KH046YA 1967年バマコ(マリ)生まれのコラ奏者バラケ・シソコのアルバムDjourouから。このアルバムは旧友ヴァンサン・セガールを初めとする多彩なゲストを迎えているが、この曲は個性派女性ヴォーカリスト、カミーユとの共演。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 8, 2021
Marie Touchet – Collège infernal (1990) https://t.co/MOewVWGghB 忘れられた録音物を発掘するボーンバッドレコーズが、ハウス風ポップスブームに合わせて便乗ヒットを狙ったが見事にこけた90年代前半のへっぽこダンスチューンを集めたコンピレーション、Dynam'Hitの収録曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 9, 2021
Mansfield.TYA ft. Odezenne – Une danse de mauvais goût (2021) https://t.co/xMCIXu7TQw シャンソンプログレシヴを標榜する女性デュオ、マンスフィールドTYAの6年ぶり5枚目のアルバムMonument ordinaireから、個性派音楽集団オドゼンヌとのリリカルな共演曲「趣味が悪いダンス」。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 10, 2021
André Manoukian & Melody Gardot – La javanaise (2021) https://t.co/NKjgs9eFJ5 お茶の間で人気の哲学的ミュージシャン、アンドレ・マヌーキアンが、米人歌手メロディー・ガルドーをヴォーカルに迎えた、セルジュ・ゲーンズブールの「ジャヴァネーズ」のカヴァー。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 11, 2021