「性病」のことを古くはmaladie vénérienne(ヴィーナスの病気)と云っていたけど、80年代頃からはMSTと呼ぶようになったわ。Maladie sexuellement transmissibleの略号ね。さらに近年には、必ずしも症状がないことからmaladieをinfectionに変えてISTと呼ぶ向きもあるわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 12, 2021
無強勢の人称代名詞でもaimes-tuやdis-leなど、強勢位置に来た場合には強勢をとるけれど、jeだけはdis-jeのような場合でも強勢をとらないわね。Dis-jeの場合は最後のEが脱落して、子音[ʒ]が音節を閉じるときは母音が長くなるので、[diːʒ]という発音になるわよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 13, 2021
Sacréは「神聖な」という意味で、「とても大切な」という意味にもなるけど、名詞や人の名前の前に置くと感嘆のニュアンスを付け加えるわよ。この感嘆は賞賛と呆れのどちらでもありえます。Sacré Jean-Paul !は「まったくジャンポールの奴ときたら」というような感じかしら。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 14, 2021
「秘教的な、入信者だけに伝えられる」という意味の形容詞はésotériqueで、これの対義語になる「公教的な、一般に公開されている」という意味の形容詞はexotériqueよ。前者の方がよく使われるけど、元は秘密主義で知られたギリシアの哲学者ピタゴラスの教義について用いられる哲学用語だったようね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 15, 2021
クンデラの『存在の耐えられない軽さ』のフランス語題はL'Insoutenable Légèreté de l'être、ブニュエルの『欲望のあいまいな対象』のフランス語題はCet Obscur Objet du désirね。このような形容詞の前置は、その性質が有無を云わせぬ特性として備わっていることを示しているのよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 16, 2021
「情報カード」のことをficheといい、このカードの整理に使う「カードケース」のことをfichierというわよ。昔の図書館によくあったわね。コンピューター用語の「ファイル」にはこのfichierという単語を使うけど、「フォルダー」の方はdossierで、ペーパーホルダー(chemise)に挟んだ書類のことです。 pic.twitter.com/cE3FRhL4hU
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 17, 2021
フランス語で副詞éventuellementは「必要があれば、場合によっては」という意味で、英語のeventually(結局は)とは全然意味が違うわよ。かなりよく使う単語なので注意が必要ね。Vous pouvez éventuellement vous servir de ma voiture.(必要なら私の車を使ってくれてかまいません)
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) April 18, 2021
【今週の一曲】Mustang – Fils de machin (2021) https://t.co/jC6YAENib2
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 12, 2021
Françoiz Breut – Mes péchés s'accumulent (2021) https://t.co/yNt2OU0bYK 1969年シェルブール生まれのフランソワーズ・ブルーはキャリアが長いが、残念ながら知る人ぞ知る存在にとどまっている。5年ぶり7枚目のアルバムFlux flou de la fouleから。これはものすごくいい曲。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 12, 2021
Marie-Chantal Toupin – Maudit bordel (2003) https://t.co/nrNQXLjEbp マリーシャンタル・トゥーパンは1971年モントリオール生まれのロックシンガー。ハードロック風のポップな歌を歌う80年代スタイル。近年は極右思想や陰謀論に近づいているらしい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 13, 2021
Tim Dup – Juste pour te plaire (2021) https://t.co/1HOjBp9P2b ティム・ダップは1994年生まれのシンガーソングライター。エディ・ド・プレトやエルヴェよりも先に注目されたが、今ひとつ存在が地味になってしまったのでがんばってほしい。この人にしては意外な、軽快なポップチューン。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 14, 2021
La Compagnie des musiques télescopiques – Saturne (2021) https://t.co/jUJpeOrT2a 仏南西部バイヨンヌとボルドーを拠点にしたグループ、「望遠鏡音楽会社」のセカンドアルバムDôme(天球)から「土星」という曲。映像喚起力があるピンク・フロイド風サイケデリックポップ。好きな人がいそう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 15, 2021
Tunisiano ft. Inès Reg – Ballade à deux (2021) https://t.co/Qj8O8aQy6Y ヒップホップグループ、スナイパーのチュニジアーノは1979年生まれのベテランラッパー。1992年生まれの人気コメディエンヌ、イネス・レグの主演映画Je te veux, moi non plusの主題歌のデュエット曲。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 16, 2021
General Elektriks – Corne de gazelle (2021) https://t.co/hjaSiYpOQ3 エレクトロポップのジェネラル・エレクトリクスは、ベルリン在住のフランス人、エルヴェ・サルテルスのプロジェクト。これは元サイヤン・スーパー・クルーのラッパー、リロイをフィーチュアしたエキゾチックな曲。
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Amel Bent – Ne retiens pas tes larmes (2005) https://t.co/goCnj4iwRz 1985年生まれのアメル・ベントはオーディション番組Nouvelle Starからデビューした歌手。R&B風のヴァリエテのバラード曲。2021年にカメリアジョルダナ、ヴィタアとトリオアルバムを録音。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) April 18, 2021