Foutreという動詞は本来性的な意味をもった下品な動詞だけど、現代フランス語においてはそれほど下品とは感じられず、Je m'en fous(どうでもいい)やC'est foutu(駄目になった)などのことばがショックを与えることはないわよ。でもFoutre !という間投詞はちょっとよろしくないかもね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 10, 2021
「現行犯」のことをflagrant délit(あるいはdélit flagrant)というわね。形容詞flagrantが前置される方が多いと思うわ。この形容詞は「異論の余地がない」という意味で、「いい匂いの」という意味のfragrantとは別の単語です。語源的にはflamberと近い「燃え上がる」という意味ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 11, 2021
Frire(油で揚げる)というのは珍しい欠如動詞で、通常は不定詞と過去分詞fritしか用いないけど、直説法現在の活用は単数の活用しかないのよ。単純未来と条件法現在は全ての活用をもつけど、半過去、接続法、現在分詞は存在しません。形容詞friandはこの動詞の古い現在分詞から来ているそうよ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 12, 2021
「25歳以下の人」はles personnes qui ont moins de 25 ansといえるけど、これだと長ったらしいのでles moins de 25 ansということもできるのよ。とはいえあくまでこれは口語的な省略語法だと考えられるでしょうね。この場合les moinsは最上級を意味しません。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 13, 2021
フランス語のmariageは「マリアージュ」、triageは「トリアージ」と片仮名表記されるわね。フランス語の[ʃ](CHで表される音)とその有声音[ʒ](JやGで表される音)は「円唇音」なので、「ジュ」の方が適切と云えるかもしれません。まあ、片仮名表記は共通理解ができていればそれでいいんだけど。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 14, 2021
「ときどき」という意味のparfoisやquelquefoisのニュアンスの違いについては、前者の対義語がrarement、後者の対義語がjamaisだと考えることができるそうよ。後者の方が頻度が低そうね。De temps en tempsには周期性が感じられます。話しことばでは「ときどき」の意味でdes foisをよく使うわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 15, 2021
フランス語にvert pommeということばがあるわよ。どうしてvertとpommeが性数一致していないのかと思うかもしれないけど、このvertは「緑色」という意味の男性名詞で、pommeは名詞を形容詞的に用いているの。「りんごのような緑色」ということね。日本との文化の違いが感じられる面白い表現ね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 16, 2021
【今週の一曲】Cyril Mokaiesh & Alma Forrer – Après le déluge (2021) https://t.co/lOQsaaU7fr
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 10, 2021
Gisèle Pape – Les nageuses (2021) https://t.co/JzxwyZE5Ue 仏東部 ベルフォール出身のジゼル・パップはコンセルヴァトワールでパイプオルガンを学んでいたという変わり種。知的なエレクトロポップを歌うが、過剰に濃密な間奏はその経歴ならではのものかも。デビューアルバムCaillou(小石)から。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 10, 2021
Nahir ft. Frenetik – Paris-BX (2020) https://t.co/02jl6nQZEA ナイールはセーヌサンドニ県ボビニー出身のラッパーで、アーティスト名は本名リアン(Rihan)を逆さにしたもの。ベルギーのラッパー、フレネティックと共演したこの曲は「パリ・ブリュッセル」という題名。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 11, 2021
Vénus VNR – Pop po*n (2021) https://t.co/qftBRQ46oF ヴェニュスVNRはエレクトロポップの男女デュオ。VNRはénervéeのヴェルラン(逆さことば)で、「いらついたヴィーナス」という意味。いかにもフランス人の若者らしい傲岸不遜な悪趣味さがよく出たクリップだが、曲自体はポップ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 12, 2021
Laurence-Anne – Tempête (2021) https://t.co/e5MqMBkofE ロランサンヌ・シャレストガニェはケベック州カムラスカ出身のミュージシャン。セカンドアルバムMusivisionから。ポップ、プログ、ロックを合わせた造語プロックを標榜している。ローファイ宅録風味のポップサウンドが魅力的。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 13, 2021
DC4 – Fais-moi du café (1987) https://t.co/cC1RjdZeJp DC4は完全に忘れられた80年代のアーティスト。たった一枚シングルを出しただけである。90年代にヴェロニク・サンソンのアルバム数枚に参加したベルナール・スウェルのグループ。非常に変なシチュエーションの歌詞だ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 14, 2021
Joanna – Sérotonine (2021) https://t.co/edIUvpBOfM レンヌ出身のジョアナはフランスの新しいR&B歌手の一人。デビューアルバムはコンセプトアルバムで、この曲がタイトル曲。この曲はR&B色が薄いエレクトロポップ的なサウンドになっている。イントロがずいぶん長い。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 15, 2021
Téléphone – Cendrillon (1982) https://t.co/bjVXgYcgeQ フランスの代表的ロックバンド、テレフォンの有名なヒット曲にはジャンルイ・オベールのものが多いが、これはルイ・ベルティニャックの歌。題名は「シンデレラ」だが、夢見がちな女性が生きる酷薄な現実を描いたもの。リオが出ている。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 16, 2021