Il est en colèreは「彼は怒っている」ということだけど、Il est coléreuxは「彼は怒りっぽい」という意味よ。辞書でcolériqueを引くと、coléreuxと同義の古い単語だと書いてあるけど、今は使われないわけではなく、ちょっとしたことで怒るというニュアンスで使うと思うわ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 24, 2021
「陽気な」という意味の形容詞gaiの派生語gaiement、gaietéのアクサンシルコンフレクスを使った綴り、gaîment、gaîtéも辞書に載っているけど、こちらの方は今ではあまり用いられないわよ。それでもrue de la Gaîtéやla Gaîté-Lyriqueなどの固有名詞はこの綴りを保っているわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 25, 2021
Accuserは「責める」、「告発する」という意味の動詞で、過去分詞を名詞化したaccuséは「被告人」という意味になるわよ。これに対してaccusé de réceptionは「受領証」の意味になるの。これは動詞の「はっきり示す」、「明確にする」という意味の方から来た用法ね(Son visage accuse la fatigue)。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 26, 2021
Carat(Tは発音しない)という単語は宝石の重さを量る単位「カラット」で、0.2グラムに相当するけれど、「金位(合金中の金の割合、純金は24金)」を示す用法の方が古いのよ。Or à dix-huit caratsは「18金」ね(1995年以後、公式には用いない)。重さの単位の方は特にcarat métriqueともいいます。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 27, 2021
フランスでJoe Bidenのことは[dʒɔ bajdœn]のように発音することが多いわね。[bajdɛn]ではなくて[bajdœn]になるのがなかなか興味深いわ。そういえば、英米の名前Michaelも[majkɛl]ではなくて[majkœl]と発音されることが多いかもね。Michaëlは[mikaɛl]と読むフランスの名前よ。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 28, 2021
Filtreは「フィルター」の意味の男性名詞だけど、これと同音異義語(homonyme)のphiltre (d'amour)は魔法の「惚れ薬」を意味する男性名詞よ。この単語には『トリスタンとイズー』のような中世物語のイメージがあり、「媚薬(催淫剤)」の意味ではaphrodisiaqueという男性名詞を用いるわね。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 29, 2021
「終わり」の意味の女性名詞finと「上質の、細かい」の意味の形容詞finは関係なさそうだけど、実は同じ語源なのよ。終わりにあるものは極上であり、また、先端が尖っているという発想があるようね。意外なことに、financeも「支払ってけりをつける」という発想をもち、語源が共通するそうです。
— ふつごぽん(フランス語の豆知識) (@futsugopon) May 30, 2021
【今週の一曲】Requin chagrin – Fou (2021) https://t.co/Or1X4xpWDn
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 24, 2021
La Reine garçon – Mon amour à la mer (2021) https://t.co/FeX918Pntu アルプスの呪い系フォークデュオ、ファクトゥール・シュヴォーのヴォーカリスト、ファビアン・ギドレが女性ギタリスト、デルフィーヌ・パサンと組んだデュオ。同工異曲ではあるが、呪い色が薄いかも。♡
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 24, 2021
Neil Innes – L'amour perdu https://t.co/vIMrezo5lR ボンゾ・ドッグ・バンド、ラトルズ、モンティ・パイソンなどの活動で知られる英国人ニール・イネスが、英語とフランス語のちゃんぽんの歌詞で歌う歌。1973年のファーストソロアルバムの収録曲だが、これは1979年のテレビ映像。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 25, 2021
Barbara Pravi – Voilà (2021) https://t.co/5xDrNZeYED 2021年のユーロヴィジョン、フランス代表の歌で、1977年のマリー・ミリアム以来の優勝を目指したが、残念ながら2位に終わった。あまりに古臭い歌なので、「今年は何年なのか」と暦を確認してしまったのは私だけではないだろう。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 26, 2021
Brö – Jupe (2021) https://t.co/6gVDY3NZrU ブローことエリザ・ブロリはパリ出身の女性ラッパー。ルース&ザ・ヤクザと似たような傾向のクールなアーバンポップを歌う。リリックが性的でかなり露骨なので好みが分かれるだろう。それでもこれから注目が必要なアーティストの一人かもしれない。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 27, 2021
L'Algérino ft. SCH et Jul – Sapapaya (2021) https://t.co/4suirDo32t ラルジェリーノことサミール・ジョグラルは、1981年マルセイユ生まれのラッパー。これは同郷のラッパー二人、SCHとジュルをフィーチュアした曲。スカルポヴィッチプロデュースの懐かしGファンクサウンドがよい。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 28, 2021
Katel – Rosechou (2021) https://t.co/UwKQ1oXR9Z カテルことカレン・ロイエはノルマンディー出身の女性ロック歌手。2018年に設立した女性アーティストだけのレーベルFRACA !!!からのアルバム。20年近いキャリアがありながら地味な存在だが、キャッチーさもある優れたポップロックだ。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 29, 2021
France Gall – Babacar (1987) https://t.co/U4yEwZIZXk フランス・ギャルとセネガルの子供ババカールの出会いからつくられた歌。フランス・ギャルは貧しい子供ババカールを経済的に支援した。ミリオンセラーになった1987年の傑作アルバムのタイトルソング。ジャニック・トップが活躍している。
— フランス語のポップスとロック@ふつごぽん (@futsugopon_vj) May 30, 2021